曖昧さ回避
攻殻機動隊における意味
脳に直接、膨大な数のマイクロマシンを注入し、神経細胞とマイクロマシンを結合させ、電気信号をやりとりすることで、マイクロマシン経由で脳と外部世界を直接接続する技術。
要は脳とパソコンを融合させるので、一種のサイボーグ化。
これによって知覚領域や可能性が大幅に向上し、
- 他者との知覚や記憶の共有。またそれによる高度な長距離コミュニケーション。
- リンクした機器の手足化と、それによる活動領域の拡大と操作機器の精度向上。
- ネット上からリアルタイムによる知識の獲得と外部記憶化。
- 特定の外付けデバイスを介する事なく、ヴァーチャル・リアリティの体験。
- 感覚や動作記憶などをアプリとしてダウンロードし、技能を獲得できる。
などを行う事ができる。
これによって人類は個人という楔から開放され、世界的に個人領域を拡大する事ができる。
逆に問題も発生しており、
- 脳のパソコン化に伴うPCウィルスの感染、またはハッキング等の危険性。
- アプリの不具合や競合による悪影響。
- リンクした機器によっては脳への負荷が重く、最悪はダメージを負ってしまう。
- 攻性防壁といったセキュリティ防壁へ不用意に接触すると脳にダメージを負う可能性がある。
- 現実と電脳を介した疑似体験が区別がつかなくなる
- 無制限の身体機能または知覚領域拡張による精神の変質。
- 定期的な医療メンテナンスの必要性とその経費。
- 電脳硬化症という奇病の発現。
- 他者の記憶を共有する際、フィルタリングが不十分なデータの場合は記憶の混濁や人格の変容などの悪影響を受けてしまう。
などのデメリットもある。
時代や国にもよるが、作中では上記のデメリットから電脳化を忌避する人もおり、年齢によっては施術に親の同意が必要など制限もされており、普及率はそれほど高くない。
また、発展途上の技術であるため、不適合により施術できない者もおり、忌避や不適合により教育等の基礎となる部分から格差が生じたり、公共サービスが制限されてしまう問題も生まれている。