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概要編集

AMD(Advanced Micro Devices, Inc. / アドバンスト・マイクロ・デバイセズ ) とは、アメリカ合衆国半導体製造メーカー。x86互換CPUのメーカーとして有名になった。

かつて、世界市場の90%以上を寡占したIntelと技術面でガチで殴り合い、自作PC市場でIntelに唯一対抗できる半導体メーカーである。


歴史編集

かつてはAthlon(K7前半期)でPentium Ⅲと競合し、駆動クロック周波数1GHz突破を一般PC用CPUで真っ先に果たし、「ギガヘルツ神話」を築いたが、高発熱と大消費電力が問題となり(無印Athlonの最終モデルであるThunderbirdは「焼き鳥」と揶揄された)、AthlonXP以降はクロックあたりの性能を向上する路線に転換した。

そして2005年に投入されたK8(Opteron、Athlon64)ではIPC(単位クロックあたりの平均命令実行数)を大幅に向上し、高性能・低クロック・低消費電力を果たして、再び業界に一大センセーションを呼び起こし、自ら「ギガヘルツ神話」に幕を下ろした。


2006年に「Radeon」シリーズでお馴染みのATIを買収。

dGPUの展開もスタートしたほか、高性能iGPUとCPUを融合したAPUと呼ばれる製品も展開している。


2009年にAMDは2008年に製造部門を全て切り離し、GlobalFoundries(GF)へ分社化。自前の工場を持たず製造は外部に委託する、所謂ファブレスメーカーへと移行した。

創業者であるジェリー・サンダースの『ファブ(工場)を持ってこそ』という言葉に反する形となった。


IntelがCoreシリーズを展開して巻き返しを図った結果性能・価格等のあらゆる面で完全に水をあけられてしまう。その後PhenomやFXなどでシェア奪還を図るも、Coreiには勝てず、しばらくの間は廉価モデルであるAPUを細々と出すに留まっていた。

2017年3月には、新アーキテクチャ「Zen」を用いたCPU「Ryzen」シリーズが新ソケットAM4で発売された。最大8コア16スレッドと高いマルチコア性能を発揮して再び第二のCPUメーカーとして復活。当時のIntelは10nmの製造に苦戦していたタイミングでもあったため、Intelと対等に渡り合うことになった。

これとは別に低消費電力のARMコアを組み込んだサーバ向けプロセッサも手掛けていたが、こちらは「Zen」が万一コケたときのセカンドプランだったようで、事実上終息している。開発者のジム・ケラー氏は「K12を愚かにもキャンセルした」と発言している。


家庭用ゲーム機でもよく採用されており、任天堂ゲームキューブWiiUMicrosoftXbox360にはGPUが採用された。

プレイステーション4XboxOneではAPUが採用され、後継のプレイステーション5XboxSeriesXでも同様。


商品編集

サーバー、ワークステーション編集

コンシューマー編集


余談編集

現在のx64(AMD64、Intel64)はAMD64の方がオリジナルであり、Intelは互換となっている。

これはIntelがx86からの脱却を目指してIA-64開発していたが、32bitエミュレーションの動作の遅さをはじめとするさまざまな問題から難航し、その間にAMDがx86-64を開発し、Microsoftがx86-64での開発に切り替えたためである。そのためx86時代とは真逆の関係となった。


このメーカーのCPUは初期のpixivのサーバ機にも使われていたこともある


外部リンク編集

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