概要
東方大陸の企業ZOITEC社が開発したブロックスゾイドは組み換えや整備の自由が利く一方、単体でのパワーは並の小型ゾイドにすら劣っていた。(元から平和的な使用を目的にしていたためかもしれない。)
しかし、コアブロック同士を連結、あるいは武装を併用する事でその出力と攻撃力を飛躍的に高められるという点を応用してレオブレイズ、ウネンラギア、ナイトワイズ、モサスレッジの4体が合体して生まれたのがこのマトリクスドラゴンである。
4機の合体形態としては最もバランスの取れた形態であるとされ、ベース機全ての性質を反映してか陸海空全ての環境で活動および戦闘が可能。そしてブロックスゾイド4機分の装備から来る大火力と合体の相乗効果で爆発的に引き上げられた出力により大型ゾイドに比肩するほどの戦闘能力を発揮する。
ただし、機動性を重視した形態であり装甲パーツが少なく、防御力が低い。
必殺技は「ドラゴントゥース」。高速接近して噛み付く攻撃なのだが、ゲームによっては射撃技になっていたりする。
製品PVやアニメではナイトワイズの翼部分から光の翼を発生させており、尾部のテイルソーを腕に持ち替えて使用している。
ドラゴン型で青いボディのゾイドということもあり、当時のちびっ子からは憧れのゾイドの一つであった。
各媒体では
アニメ版
アニメ『ゾイドフューザーズ』では中ボスとして登場し、前期OPではトリを飾っている。
本編では第12話、第13話に登場し、サベージハンマーに雇われた3人組「クラッシャーズ」(ワッツ、バルカン、ミゲール)の機体であり、マッハストームのマットを騙してレオブレイズを強奪して完成した。
マッハストームのレオブレイズを奪ったのは、Ziユニゾンが大戦中に用いられたB-CASと異なり「相性の良いゾイド同士でしか発生しない」という限定条件付きの合体現象であるため、クラッシャーズの3人は自分達のゾイドと適合するレオブレイズを何体も探し回ってようやく発見していた。
また、作中で初の3体以上(4体)ユニゾンを成し遂げたユニゾンゾイド。
4体ユニゾンという前例がない中でクラッシャーズのワッツはピアーズ博士に「可能かどうか」を尋ね、ピアーズ博士は「理論上では可能」と返答した。
後に3体以上のユニゾンを披露したのは、キメラドラゴン、アルティメットセイスモの2機だけであるので、適合するゾイドを探す難しさもあり、かなり希少なユニゾンであると思われる。
Ziユニゾン時のパワー上昇率が著しく高い同作中でも特に高い部類(バトストでは4機合体でようやく大型機一機分との記述もある)にあり、ライガーゼロフェニックスの攻撃を完封して初めての敗退に追い込んだ。モサスレッジのチェーンソーを手に持って振るい衝撃波を飛ばしたり、口から火炎放射を放ったりする。
最終的に突如乱入してきたエナジーライガーの攻撃によりバスターフューラー共々再起不能となり、クラッシャーズの3人はサベージハンマーを解雇された。
アニメ版ゾイドシリーズにおいては主役機は共和国系ゾイドまたは同ポジションのゾイドが起用される為、共和国ゾイドは基本味方として登場する事が多く、雑魚やゲストとして敵側で登場する事もあるが「クラッシャーズ」の機体は『中ボス』という現時点では唯一の例である。
漫画版
漫画『ゾイド惑星Zi』では主役機として登場しており、機動性重視の設定を反映したためか光速での移動が可能。また、後に一人乗りになっており、バスターイーグルの翼を装備している。
関連タグ
キメラドラゴン・・・ライバル機。マトリクスドラゴンと同じく、大型ゾイドばりの力を持つ。