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概要

もしくは引火した可燃性の液体を噴射し対象物を焼く。熱と酸欠による殺傷と炎そのものによる視覚的威圧を主な目的とした兵器

「ギリシアの火」など古くから存在する兵器である。

射程距離が短いため、装甲車両などに搭載される事もある。


火炎を直接制圧対象に浴びせなくとも、周辺の酸素を急激に消費し酸素欠乏状態を作り出すことから、かつては塹壕トーチカ、ほら穴など限定的な閉鎖空間で高い制圧力を誇っていたが、現在は人道的な批判によりこのような使い方をされることは少なく、またそういった批判が無くとも射手の安全性や効率の問題からナパーム気化爆薬、サーモバリック弾など焼夷効果のある弾頭を装備した携帯ロケット砲などに置き換わっている。

一部では対空用として使われたこともあったが、効果は薄くやがて消えていった。

また、民間レベルでは融雪や除草等に用いられ、現在の軍隊でもテロリストが潜伏する場所の除去をはじめとした視界の確保のための除草器具としても用いられている。


当初は普通の液体燃料を噴射していたが、跳ね返りや燃料が流れ出ることで不必要な被害が生じることから増粘剤を混合しゲル化した燃料が用いられるようになっていった。これにより浴びてしまうと簡単には消せず、非常に効果的となった。

民間用途では燃料を噴射する構造ではなく、大きなガスバーナーのような構造となっている。


歩兵が携行するものは背中の燃料タンクと燃料噴出用圧縮空気タンク、発射機がホースで繋がった構造である事が多い。

発射機の噴射口付近には種火となるものがあるか(米のM2A1火炎放射器では5回使用可能な火薬式カートリッジ)、電子ライターのような電気着火式(米のM1火炎放射器)となっており、火薬カートリッジ式では使用の際には種火を灯した後に混合燃料を噴射する。(種火はM2A1火炎放射器のカートリッジの燃焼時間は1回に10秒程度であるように短時間しか持たない)

むき出しの燃料タンクに被弾した場合、加圧されたタンクは破裂して被害を齎す可能性があるが、もし混合燃料を撒き散らしながら種火等に引火となれば大惨事となる。

タブロイド紙の記事である為に信憑性は微妙だが、2016年にSASの狙撃手が火炎放射器を持ったダーイッシュ処刑人を長距離狙撃したところ、タンクに着弾して爆発を起こし、近くに居たダーイッシュの他メンバーも巻き込んだということがあった。

創作では燃料タンクに被弾した場合、引火しての自爆、加圧された燃料を推進剤として装備者が飛んでいくといった表現がされることがある。


世紀末では汚物を消毒するために用いられていたりする。

これが案外ネタではなく、実際にバイオ・化学テロの殺菌・無毒化に焼却消毒を行なうことができるよう携帯放射器という名称で陸上自衛隊が採用している。

事実、災害派遣では昭和37年コレラ菌に感染した台湾産輸入バナナの文字通り消毒・焼却作業に用いられた。

翌昭和38年には豪雪での災害派遣で雪の溶雪作業にも用いられたが、除雪作業には効率が悪く使用が中断され、人海戦術での除雪に切り替えられている。

大量の生ゴミによる蝿の大量繁殖を防ぐ為の処理や大量の蚯蚓の死骸処理、演習場の野焼きなどにも使われているようだ。

携帯放射器使用訓練(外部リンク)

一度調達終了したが平成20年度から再び調達が再開されている。


関連タグ

北斗の拳 汚物は消毒だ~!!

自衛隊 陸上自衛隊


M4中戦車チャーチル歩兵戦車:火炎放射器を搭載したモデルがある。


ディビジョン:パンデミックを引き起こした生物兵器と感染者を焼き払うために火炎放射器で武装した敵が登場する。プレイヤーも火炎放射器を搭載したタレット「ドラゴンブレス」の使用が可能。


ブラッドテンプル(重戦機エルガイム):フレイムランチャーと呼ばれる対ヘビーメタル用の火炎放射器を装備している。


LEDミラージュ(ファイブスター物語):フレイムランチャー(後に【インフェルノナパーム】に改名)と呼ばれる大型の火炎放射器を装備している。


ロイ・マスタング(実写版「鋼の錬金術師」):どうしてこうなった


ドロシー(グラブル)(グランブルーファンタジー):運用方法がかなりアレだが……。


追跡者バイオハザードRE:3):ストーリー中盤で装備し、主人公のジルを焼き殺そうとしてくる。背部の燃料タンクを破壊された後は棍棒のように持ち替えて攻撃を行う。


MGS3:ロケット用液体燃料を使用する火炎放射器を使用するザ・フューリー、米軍のものをコピーした通常の火炎放射器を装備したソ連兵が登場する。


908HTT 単眼の火葬兵(パンプキン・シザーズ):防護液で満たされた耐熱防護服と火炎放射器で武装した秘匿部隊。防護服は完全な防護ができる代物ではなく、防護液という名の麻酔でごまかしているだけであった。部隊は終戦後に服を脱ぐのが遅れて犠牲となった戦友らを見る事になったハンスを除いて全滅した。後に主人公の一人、ランデル・オーランドもハンスの遺品である火炎放射器を用いている。


ALIEN:一作目と二作目において、エイリアンに対抗する為の人間側の武器として火炎放射器が登場。しかし、成体のエイリアン相手には虚仮威し程度にしか効果はなかった(反面、や卵に対しては実弾以上の成果を発揮している)。特に2に登場した火炎放射器は、後にバイオハザードシリーズをはじめとするフィクション作品にも影響を与える程の斬新なデザインとして注目される事となった。


DEADSPACE:シリーズを通して登場。作品により性能は異なるが、噴出された炎に触れたものはしばらく燃え続けるという点は共通。ゲームの特徴である部位破壊はできないが、部位ごとにダメージを算出する事から広範囲に浴びせる事で総ダメージ量を稼ぐことが出来る。


Command&Conquer:シリーズを通してブラザーフッド・オブ・ノッドがフレイムタンクと火炎放射兵(3以降はブラックハンド表記)を使用する。いずれも対歩兵・建造物に優れた火力を誇るが、撃破時に敵味方問わず周囲に爆風ダメージを与えてしまう。


ブルーアーカイブ下倉メグが火炎放射器を装備している。

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