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重戦機エルガイム

じゅうせんきえるがいむ

1984年2月から1985年2月にかけて名古屋テレビ発テレビ朝日系列で放送されたロボットアニメ。監督は富野由悠季だが、メカデザインをはじめ永野護が大きく関わっており、後のファイブスター物語の土台ともいえる。
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概要

聖戦士ダンバインに続く富野由悠季監督が手がけるロボットSF作品。ソノラマ文庫ノベライズ化、コミックボンボンでもコミカライズ(詳しくは後述)された。当時20代の若手スタッフが製作の多くを手がけていたことでも有名で、北爪宏幸大森英敏といった後の大御所が中心となっていた。

これは富野監督が企画の決まった後継番組「機動戦士Zガンダム」の製作に追われるようになり、エルガイムの方にあまり注力出来なかったためでもある。中でもキャラクターデザインとメカニックデザイン双方に抜擢された永野護は本作のために世界観の構築や詳細な設定を緻密に組み立てた。その膨大な設定資料は後のファイブスター物語に活かされている。


そのためか、昭和の作品ではあるが主人公を狙ってヒロイン2人が喧嘩するいわゆるハーレムものの要素など、前作『ダンバイン』同様に現代の作品にも通じる部分があると言われることも。


なお、ダンバイン放送中に倒産したクローバーに代わり、バンダイが当初からメインスポンサーとなり、これ以降同社は『機甲戦記ドラグナー』に至るまで、名古屋テレビのロボットアニメのメインスポンサーを受け持つこととなる。

途中挿話『フルメタルソルジャー』はOVAとしてリリースされた。


ストーリー

二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。


キャラクター

ダバ・マイロード(CV:平松広和)

ファンネリア・アム(CV:本多知恵子)

ミラウー・キャオ(CV:大塚芳忠)

リリス・ファウ(CV:川村万梨阿)

ガウ・ハ・レッシィ(CV:川村万梨阿)

ギャブレット・ギャブレー(CV:速水奨)

クワサン・オリビー(CV:木下由美)

グランド・オルドナス・ポセイダル(CV:島津冴子)

アマンダラ・カマンダラ(CV:豊田真司堀部隆一)

ミアン・クウ・ハウ・アッシャー(CV:島津冴子)

フル・フラット(CV:土井美加)

ギワザ・ロワウ(CV:西村知道)

ネイ・モー・ハン(CV:竹内久美)

リョクレイ・ロン(CV:若本規夫)

マフ・マクトミン(CV:銀河万丈)


メカニック

エルガイム

エルガイムMk-Ⅱ

エルガイムMK-Ⅲ

ディザード

ヌーベルディザード

ガイラム

アローン

グライア

バルブド

アトール

アトールⅴ

バッシュ

グルーン

サロンズ

アシュラテンプル

カルバリーテンプル

オージェ

オージ

パゴーダ

ブラッドテンプル

デイスティニーテンプル

エンパーテンプル

ガストテンプル

ゴンドラ


関連用語

ペンタゴナワールド

ヘビーメタル

ポセイダル軍

ヤーマン族


テーマソング

オープニングテーマ

『エルガイム-Time for L-GAIM-』 (25話まで)

作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平/編曲:松下誠/歌:MIO

風のノー・リプライ』(26話以降)

作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平/編曲:戸塚修/歌:鮎川麻弥


エンディングテーマ

スターライト・シャワー

作詞:井荻麟/作曲:筒美京平/編曲:松下誠/歌:MIO

※どちらもTVサイズは歌詞の一部が途切れている為、フルコーラスを試聴するのをお薦めする。

関連イラスト

エルガイムmk2アシュラ・テンプル

ヘビーメタル バッシュ


コミカライズ

放送当時のコミカライズには、『コミックボンボン』連載の池原しげと版と『TVアニメマガジン』連載の杉山たかゆき版が存在。前者はアニメとは異なる結末を迎え、後者は雑誌休刊により「俺達の戦いはこれからだ!」エンド(即ち打ち切り)である。

2000年代に入って白石琴似が『重戦機エルガイム アンダー・ザ・サンズ』のタイトルでコミカライズしているが、かなり端折っている。


余談

  • 本作も富野由悠季がメガフォンを取っていたのだが、珍しく富野色が薄らいでおり、富野自身は「あれ(本作)は永野のものだ」というコメントを残していた。一方で次作では、永野は諸事情により早期に降板した。
  • 元々は全50話で作るつもりだったが、もう4話分放送期間の延長が認められた。その結果、敵の本拠地に突入しないはずが、突入した上で最終決戦に望む、と言う内容に変更されている。
  • 系列局でもテレビ信州朝日放送九州朝日放送では編成上の事情から放送日時を差し替えていたほか、山形放送では本放送から約2年遅れで放送していた。ただし山形放送については元々(と言うよりは本来)はほかのテレビ局の系列局であり、1980年にテレビ朝日系列にネットチェンジしたものの、件のテレビ局との関係が(かなり強く)残っていたためである。放送を見送った系列局約2局も同じ理由からである。
  • 系列局でも放送を見送った局があった一方、TBS系列局約7局、日本テレビ系列局約2局、フジテレビ系列局約1局でも放送されていたが、TBS系列局のひとつであった北陸放送では第40話をもって放送を止めてしまっている

関連タグ

永野護 ファイブスター物語


テレビ朝日系土曜17:30アニメ

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