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花の詩女ゴティックメード

はなのうためごてぃっくめーど

2012年11月1日に劇場公開された永野護監督によるアニメーション映画。
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氷の女王・カイゼリン、それは美しくも恐ろしい

解説

原作・監督・脚本・絵コンテ・レイアウト・原画・全デザインを『ファイブスター物語』の作者・永野護が自ら手がけたアニメーション映画作品。
月刊ニュータイプ』2006年5月号から3か月連続で製作発表を行い、以後公開までに約6年を要した。その間、同じく月刊ニュータイプで連載していた『ファイブスター物語』は連載を休止していた。

『巨大戦闘ロボットと少年と少女との出会い』という単純な物語であることは明かされたが、その具体的内容は公開まで極力隠す方針がとられた。当初は配信形態未定の30分程度となる予定だったものの、公開延期を繰り返し、最終的には70分の劇場版長編アニメーションとして完成した。
公開前、本作は完全オリジナルストーリーであるかのように発表されていたが、実際には劇中で『ファイブスター物語』に連なる物語であるかのように描写され、さらに2013年4月の『ファイブスター物語』の連載再開時には本作の設定を引き継ぐ形で従来の設定の大幅な改変が行われた。これに伴い、本作品中の出来事も『ファイブスター物語』の年表に組み込まれ、星団暦451年の出来事であることが明かされた。

メインの作画スタッフが3人と、劇場版アニメーションとしては異例とも言える少人数で制作され、さらにセルや背景美術の素の色彩の美しさを見せたいという永野の意向で制作当時ではまだ珍しかった4K解像度を採用している。
また、巨大人型兵器であるゴティックメード(GTM)の動きは従来のロボットアニメのような「巨大な人間のような動作」ではなく、あくまでも「数多のパーツが組み合わさった機械兵器」であることを徹底して意識した作画がなされ、その駆動音にはIHIジェットサービスの重機タービンエンジン音を実際に録音・サンプリングしたものが用いられているなど、永野の美学やこだわりが随所に散りばめられている。
特に主役メカであるGTMカイゼリンが様々な色に装甲を発光させながら駆動開始する起動シーンは映像・音響共に得も言われぬ美しさに満ち溢れており、本作における最高の見どころの一つである。

なお、永野曰く「ソフト化する予定もする気も無い」とのことなので、今のところ視聴するには全国の映画館で不定期的に行われる上映会に参加する他無い。

ストーリー

茜色の大地に覆われた植民星カーマイン・プラネットには過酷な環境に生きる人々の心の支えとなる、預言の力を持った「詩女」(うため)と呼ばれる女性がいた。
新たな詩女となる儀式を終えた少女ベリンは任地となる遠く離れた聖都「ハ・リ」を目指して旅立とうとしていた。そこへ空から軍事大国ドナウ帝国の戦艦シワルベが飛来する。シワルベから降り立った帝国の第3皇子トリハロンは今回の都行の旅においてテロリストによる詩女の暗殺計画があること、それを阻止するため惑星連合から警護の依頼があったことを告げた。
こうして、平和を愛し、戦争に携わるウォーキャスターや戦闘兵器ゴティックメードを嫌悪するベリンと、恐るべきゴティックメード「氷のカイゼリン」を操る騎士トリハロン、立場相反する二人の旅が始まった。

主な登場人物

主人公の一人。身長190cm。
超軍事大国『ドナウ帝国』の第三皇子だが、皇帝の子という意味ではなく皇位を継承する者として「皇子」と称される皇位継承者たる次期皇帝である。年齢は18歳くらい。生まれながらにして世界最高クラスの地位と騎士(ウォーキャスター)としての才能を持ち合わせ、少々へそ曲がりではあるが皇帝よりも高い人望と信頼を集めている。
ベリンに対するテロの計画があるとして惑星連合評議会からの要請により、皇帝旗艦シワルベを率い母国からベリンの護衛として派遣された。
当初はカーマインを見下しており、育ってきた環境も価値観もまるで違うベリンとは悉く反発し合うが、都行でベリンに触れることで心を通わせるようになる。シワルべなどの兵器を近付けないようにベリンから要請を受けて、雨中停泊のベリンのセイラーの警護として人知れず帯刀もせず一人雨の中を佇むなど、その行動は誠意に富む。

主人公の一人で本作のヒロイン。身長160cm。
16歳で詩女(うため)として「誕生」。生まれ故郷の地名アジェリ地方に由来し、ベリンの生地の村人からベリン・アジェリと呼ばれている。詩女のしきたりに従い故郷で1年間の「詩禊」と呼ばれる禊を済ませたのち、最初の任務、聖都『ハ・リ』への都行を行うことになる。
礼儀正しく振る舞うが、戦争・暴力・兵器を極度に嫌っており、軍事大国であるドナウ帝国の次期皇帝のトリハロンを嘲り嫌味を言ったりするなど、彼に負けず劣らずの歪みを露骨に抱える。楚々とした乙女然としている分だけタチが悪く、文字通り慇懃無礼である。
しかし旅の途中、「人殺しの道具」と自身で評していた騎士(ウォーキャスター)であるトリハロンが自分の要求を守って帯刀もせず豪雨の中を警護する姿に、その偏った考えを猛省し一定の理解を示すようになる。

トリハロンが幼少の頃から彼に仕えている副官。
トリハロンの性格を知り尽くしており、その下で参謀的な役割を担う。彼自身もドナウ帝国の構成国バルバロッサ王国の国王且つウォーキャスターでもある。生涯、トリハロンだけに仕えた。

ベリンの補佐を務める聖都「ハ・リ」の最高神官。
最高神官としての最初の仕事として、ベリンと共にハ・リへの旅をする。ベリンの教育係で相談役でもあるアデム自身も、ベリンの補佐として選ばれた存在である。意外とお茶目らしい。
アデム以外の5人の女官も先代詩女の女官に代わり聖都「ハ・リ」にてベリンを支える為に都行に同行する。べリンと同様に当初はトリハロン一行を侮蔑していた。

ワラビットという動物の幼獣。性別は女の子。
巨大な鳥に頭を齧られたり、トリハロンとベリンの仲を取り持とうとして逆にベリンに足蹴にされたり、トリハロンにウォーキャスターの腕力で時速200km以上の超豪速球でぶん投げられたりする本作のコメディリリーフ。
しかし、滑稽に見える描写の裏では実際に頭蓋骨が砕けたり首の骨が折れて何度も死亡しており、その都度たった数秒で何事も無く生き返っていたという不可思議な生物である。

ベリン達の都行の旅を監視・追跡していた一団の指揮者。
逆立った髪の毛で目の周りには模様が描かれるなど奇抜な外見をしている。周到に手引きしたテロリストの敗退に子供っぽく悔しがるなど言動もエキセントリック。
その正体はシステム・カリギュラのGTMガーランドであるユーゴ・マウザー教授。自身が開発したGTMボルドックスとカイゼリンとの戦いを見届ける為に、テロリストを手引きしてトリハロンの一行を追跡してきた。

都行の旅を追跡していた一団の1人で、奇異な風貌の女性。
その正体はシステム・カリギュラのGTMガーランド、エルディアイ・ツバンツヒ。あらゆる能力を持つ重合人間(ポリメリゼーション・キャスター)で、GTM・マークIIおよびGTM・マークIIIのガーランドにしてマークIIIの操縦者。マウザー教授と行動を共にし、ボルドックスとカイゼリンとの戦いを見届け、ボルドックスの敗北に自身のマークIII・リッタージェットを使えば良かったとマウザーをからかう。
しかし、テロ計画自体には興味を持っている様子はなく、ベリンとトリハロンに注目し行動を随時監視し、その未来への興味を口にする。

登場GTM

ドナウ帝国

  • カイゼリン
【ネタバレあり】 GTM絵まとめ



  • メロウラ

テロリスト

  • ボルドックス
ボルドックス



謎の集団

  • ゲート・シオン・マーク2
リブートMK-Ⅱ



だって…かきたかったんだもん!



関連イラスト

トリハロンさんとベリンちゃん


三博士
花の詩女



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