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リッタージェット・マーク3

はれつのにんぎょう

永野護の漫画作品『ファイブスター物語』及びアニメ映画『花の詩女 ゴティックメード』に登場するロボット兵器ゴティックメードの一騎。2013年に行われた設定大改変前の「破烈の人形」に相当する騎体。
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概要編集

惑星カラミティ・ゴーダースの法治国家クバルカン法国のゴティックメード。同国の法王旗騎。

正式名称は『リッタージェットMk.3 ナンバー5 ザ・ダルマス~S.S.I.クバルカン”破烈の人形』。長いッ!


元々はシステム・カリギュラに在籍していたストーイ・ワーナー博士が星団暦の初頭に自らの専用騎として設計・開発したスーパーGTM。同じくストーイの開発したゲートシオン・マーク2の後継機にあたる。星団三大GTMの一騎に数えられるクバルカン国の主力量産GTMザ・ルッセンフリードのアーキタイプとなった。


2013年の設定大改訂前のMHバング(S.S.I.クバルカン 破烈の人形)に相当する騎体である。


機体解説編集

マーク2と同様に変形を可能とするティーガー・フレームを採用しており、戦闘機形態への変形機構と完全コンシール機能を持つ。戦闘機形態では巨大な光学ウィングを展開し、コンシール機能を解除すると瞬間的な超加速で発生する猛烈なソニックブームによって「まるで空が破裂したかのような」大爆音を出して飛行する。これが「破烈の人形」と呼ばれる所以である。


星団暦451年の詩女暗殺未遂事件と星団暦3035年の対ダッカス・ザ・ブラックナイト戦では戦闘機形態を披露しているが、星団暦2989年のカステポーでの「壊し屋事件」では別の人型形態で現れたとされ、戦闘機形態以外にも変形できる可能性が示唆されている。


頭部の装甲とフライヤー()には、ギルフィー・ビリジアン博士の開発したモーフィング装甲が採用されている。これはパーツ内を流れる電磁流で装甲そのものの形状を自在に変化させる機能を持つ物で、参加する戦闘状況に合わせてファティマの判断で変形パターンを変化させているため、破烈の人形は現れるたびに全く異なる印象の姿で登場するという。ただしビリジアン博士曰く、装甲としても放熱板としても高性能だが、重量が超かさむ代物らしい。


主武装としてディストーション・ブレード・ブロウ(D・B・B)と呼ばれる特殊なガット・ブロウを装備する。刀身に本体の有り余る余剰エネルギーを乗せ、斬りつけると同時に強烈な電磁プラズマをスパークさせて、敵GTMの装甲を構造ごと電磁崩壊させて爆砕する刀剣型近接兵器であり、まともに斬撃を喰らわせれば、どんなGTMであろうと一撃で戦闘不能となる。たとえ受け流されたとしても装甲はまず間違いなく破壊でき、強力なプラズマを帯びた刀身の発する放電の余波で敵騎の各部スイングパーツを機能停止させる可能性もあるため、その間に追撃が可能となる。これにより、敵は徹底的に避け切るしか対抗策が無いという反則武器である。それ以外は普通のガット・ブロウと同じ。エネルギーはエンジン直結で行われ、チャージが完了するとのグリップ部分と本体右胸のエンジン内蔵部分にプラズマのラインが走る。

対GTM用として非常に強力な武器だが、エネルギーチャージに0.3秒かかり、エネルギーを刀身に乗せていられる時間はわずか1秒間のみ。1秒を超えるとそのエネルギーで刀身が溶け、騎体自体もオーバーフローで停止してしまうという文字通りの諸刃の剣でもある(デコース・ワイズメル曰く「アホじゃんそれアホ」)。


星団三大GTMを軽く凌ぐ大出力を誇る超ハイパワー・マシンであり、A.K.Dのブリンガー・シリーズの登場までは星団最強と謳われた名騎ではあるのだが、過剰出力によって発熱も尋常ではなく、戦闘可能時間が極めて短い超短期決戦騎である。ついでに操縦性もピーキー極まりないわ、前述のD・B・Bも使いづらいわと、高性能さと引き換えに安定性と信頼性をかなぐり捨てたかの如く欠点だらけで、扱いの難しさについても星団最凶クラスを誇る。逆に言えば、こんな欠陥騎スレスレの騎体を巧みに乗りこなし、機動戦を得意とするバッハトマ最強の黒騎士デコースが駆る高機動型GTMダッカス・ザ・ブラックナイトを相手に、互角以上に戦った聖騎士ミューズ・バン・レイバックとそのパートナーのファティマ・静が超一流であることを示している。


関連タグ編集

ファイブスター物語

ゴティックメード

破烈の人形

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