帝騎マグナパレス
ていきまぐなぱれすざないとおぶごーるど
正式名称「D型・イーダー帝騎マグナパレス・デスティニーブリンガー」。
またの名を「神器・ナイト・オブ・ゴールド・マグナパレス」であり、略称は「MGP」。
星団歴2988年に完成した黄金のGTM。天照王朝とミラージュ騎士団(Z.K.K.M)の皇帝騎である。旧設定におけるMH「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」に相当する。
形式はD型ミラージュであるが、最も早く制作されたGTMであり、後の天照設計のミラージュ騎(ブリンガーシリーズ)の基礎となったGTMであり、特にB型ミラージュであるツァラトウストラ・アプターブリンガー(旧設定におけるLEDミラージュ)とも共通する設計が多い。だが、実験的要素も多く星団歴3100年代になってもいまだ不安定な部分が多くまともに動いたことは少ない。
開発はA.K.D.の莫大な予算を投入されており、新型のティティン・フレームをはじめ、新型ハーモディック・エンジンの「ハ1014」型を両足に二基装備されており、他のGTMはおろかミラージュGTMですら比較にならないほどの出力を誇る。
全身を包む金色の装甲は、格子蒸化装甲(ヴェーパー・ラティス・ラミネート)技術により純金が透明なヘリオス結晶装甲にサンドイッチされており、うっすらと半透明になっている。
3段折りのバスター・ランチャー・ラピデア・カノンを標準装備し、推定1000京~無限馬力とかいう出鱈目すぎる出力によってただでさえ超強力なバスターランチャーをフルパワーで三連射可能という常軌を逸した砲撃を行うことができる。実際これでラキシスがショウメ(セントリー・ブリッツの幼生)を巡った異次元の争奪戦に巻き込まれた際、剣聖ミキータ・オージェが搭乗し、ラキシスに遠隔制御されたMGPがヴィーキュルと呼ばれる超常存在を一時的とはいえ吹き飛ばしている。
星団歴3236年以降はラキシスと共に天照の元を離れてしまい、最終的には天照とラキシスの娘であるカレンがタイカ宇宙に持って行った挙げ句、MMTに改造されてしまっている。
主役騎体の癖に相変わらず出番が少ない。ほんとおおおおおおおおに…少ない。本編では16巻にてMGPとしては初の登場である。ナイト・オブ・ゴールドとしてもルミナスミラージュに改造されたっきりの久々の登場である。(なお登場の際の演出は初登場シーンのセルフオマージュであった)しかも乗っているのはミキータ・オージェちゃんであり、ラキシスはともかく天照に至っては蚊帳の外であった。そして今現在、またこの騎体の出番はそれっきりなのだ。この最強コンビがコイツに乗るのはいったいいつになるやら…。
MGPの初お披露目は映画『花の詩女ゴティックメード』の冒頭、天照とラキシスの結婚式の改変後の演出であった。その際胸から上の正面カットが描かれたのだが、後に本編に登場した際のデザインは明らかに大きく変化していた。デザインをしれっと変える事は永野センセにとってはまあいつもの事であるのだが、今の所この件についての詳細は未だ語られてはいない。だがあの男の事だが、何の意味もなく主人公騎体のデザインを変えるとは思えないというのが筆者の個人的な感想である。おそらくは何か隠している事があるのは明白だが、永野が秘密主義者である為にそれが語られる事はまだ無いだろう。彼が何か仕掛けるその時を、今は待つべし。