解説
惑星カラミティの大国・クバルカン法国最強の国家代表騎士団であるルーン騎士団所属の騎士。
平民出身だが、クバルカン法国西部のストラウス公国において大公ガリア・フォン・ストラウスの養子として育てられ、法国神官長ノンナ・ストラウスは義姉に当たる。
パートナーはバランシェ・ファティマの静、搭乗モーターヘッド(ゴティックメード)はクバルカン法王旗騎「破烈の人形」(GTMリッタージェット・マーク3)。
『白騎士』の称号とカーブ・オブ・ロードを羽織る資格をもつクバルカン最強クラスの聖騎士であると同時に法王を補佐する枢機卿であり、半騎士半司祭のルーン騎士団の中でも最も高潔な人物と謳われている。その実力と人格から次期法王と見込まれ、法王旗騎たる「破烈の人形」を託された。
人物
騎士として極めて高い実力と、高潔で強い正義感と忠誠心を持ち合わせたまさに騎士の理想像のような人物である。
しかし、「法と戒律こそが全て」を教義とするクバルカンの中で生まれ育ったせいか、登場当初はいささか世間知らずだった上、ダグラス・カイエンに「石頭の兄さん」と揶揄されるほど生真面目過ぎて融通がきかない頭の固い性格をしていた。
そのため、「次期法王としてこのままじゃいかん」と彼を心配した法王リオ・スパンダによって星団暦2989年に惑星ボォスのカステポー地方に修行の旅に出された。
カステポー地方に着いてからは旧知の友人であるボード・ビュラードの口利きで騎士御用達の酒場『WAXTRAX』にたどり着き、偶然知り合ったアイシャ・コーダンテに性的な意味で捕食されたり、ヒッター子爵(カイエン)と友情を築いたり、バーバリュース・V、ヤーボ・ビート、ジョルジュ・スパンタウゼンといった錚々たる騎士達やサンダー・ドラゴン(セントリー・ブラウ・ブリッツ)と出会うことになったりと、様々な冒険を繰り広げることになった。
そして、イラー・ザ・ビショップの引き起こした壊し屋事件では、危機に陥ったアイシャを救い、なおかつサンダー・ドラゴン(セントリー・ブラウ・ブリッツ)との盟約を守るために、「法王の命令無しで最高機密である破烈の人形を使用してはならない」という戒律を自ら破って、破烈の人形で出撃。イラーの駆る重MHアシュラテンプル(GTMホウライ)を撃破して、事件を終息に導いた。
この一件からミューズは本国からの処分を覚悟するが、そもそもこの修行の旅自体が「眼前の現実を前に、戒律を超えた最良の選択をできるようになれ」というスパンダ法王の意図であったことと、アマテラスやカイエン、ヤーボ、バーバリュースらの直筆の嘆願書により、戒律違反の責を問われることはなく、何も言われずに破烈の人形の修理用予備パーツを押し付けられてそのまま修行続行と相成った。
壊し屋事件以降は多くの経験や友人に恵まれたためか、かなり人間的に成長した模様で、星団暦2995年に旅の道中で出会ったヨーン・バインツェル少年と壊れファティマのバーシャを彼らの素性を問うこと無く助けたりしている。
星団暦3030年に勃発した魔導大戦の最中に法王に即位。寿命僅かな惑星カラミティからのクバルカン法国民総移民という前法王リオ・スパンダの残した国家の命運にかかわる計画を遂行せねばならない過酷な使命と、自己の良心との葛藤を抱えつつ、3075年のハスハ解放戦まで戦い抜いていく。