ピクシブ百科事典

ダグラス・カイエン

だくらすかいえん

永野護の漫画作品『ファイブスター物語』の登場人物。
目次[非表示]

概要

A.K.D.子爵、アトール聖導王朝侯爵。身長219cm、体重110kg。
使用MHシュペルター(新設定ではGTMデムザンバラ)。パートナーファティマアウクソー(初期はクーン)。時空を超えて受け継がれる聖剣『懐園剣(光剣)』の所有者。

その時代に唯一人のみに与えられる『剣聖』の称号を持つ太天位騎士であり、先代の大剣聖デイモス・ハイアラキに師事して全ての剣技、シュペルター(KOGウォータードラゴン)とファティマ・クーンを受け継いだ星団最強の騎士
またダイバーフォース(魔法、新設定では『グリント・ツヴィンゲン』)を併せ持つバイア(魔導騎士、新設定では『ツバイ』)でもあることから、師ハイアラキも習得できなかった剣技「ミラー(次元反転分離攻撃、残像ではない実体を持つ本物の分身攻撃)」を使える。さらにパラサイマル(予知能力者)としての能力も微弱ではあるが持っていた節があり、非常に勘が鋭い。
別名「シルバーナイト」または「ダークナイト」。
惑星ボォスのカステポー地方のナイトギルドの総評議長であると同時に、数多の星団法違反から星団中の国々から指名手配を受ける星団最高の賞金首でもあった。
剣聖在位は2810年~2819年と2970年~3030年で、六代目と九代目の二代である。

LEDミラージュ同様、初登場時は設定がまだあまり固まってなかったためか、当初は「かなり強い」程度の騎士だった(アトロポスや傭兵騎士ミハイル・レスターを相手に不覚をとったりしていた)が、物語の進行と共に他に化け物じみた強さを持つキャラクター達や天位についての設定が追加されていった結果、相対的にどんどんパワーアップしていった経緯を持つキャラクターである。

カイエン本人は星団暦3030年に死亡して歴史からは退場してしまうものの、彼の活躍の軌跡は他の人々によって語られ続けているため、物語上ではしっかり存在感を保ち続けている。
ファイブスター物語という作品における『剣聖』の代名詞的キャラクターであり、作中でも後世まで人々の記憶に残り続けることになる。

人物

普段は女好きで節操がなく、相手がヒロインだろうとアトール皇帝(詩女)だろうと平気でセクハラめいたことをしでかし、面倒くさくなったり修羅場になりそうになるとすぐ逃げてしまう、とにかく無責任で情けない男。
ある特異体質から子供が出来ないのをいいことに数多くの女性(推定4000人以上)と関係を持っている(皮肉にもアダ名は「種馬子爵ヒッター」)。
常々「最強であるってことは、自分より強い奴とは戦わないってこと」とうそぶいており、実際に劇中で本気を出すことが殆ど無く、肝心な時に自分だけ逃げ出したりあんまり活躍しなかったりなど、作者からも人物紹介ページで「彼に期待してはいけない」とまで注意書きされる始末。
男の騎士とは面倒くさがって戦いたがらず、いい女の騎士と見るやその尻を追いかけて口説き落とそうとするどうしようもないダメ男であり、女癖の悪さから『ファイブスター物語』の女性読者からの人気は壊滅的だった(ラキシス談)らしい。

しかし、星団最強騎士としての実力は間違いなく本物であり、最高クラスの騎士剣技であるソニックブレード(真空斬り)はもちろんのこと、MH(GTM)すら一撃で破壊する最大最強の剣聖剣技「マキシマム・バスター・タイフォーン(MBT)」まで、それまで存在していたあらゆる剣技を修得している。
さらに同じ技でも他の騎士のものとは威力もケタ違いで、ウースー国のゲリラ狩り部隊と交戦した際にカイエンの放ったソニックブレードは素手のままであったにも関わらず、数十人の常人の兵士達を一撃で消し飛ばす程の破壊力を持っていた。

作中では飛んできたMH用の巨大な武器を生身のまま片手で斬り落としたり、少女時代のクリスティン・Vママドア・ユーゾッタらの力試しをした時は既に天位騎士並の実力を持っていた彼女達に同時に斬りかかられても文字通り「小指でチョイ」で戦闘不能に追い込むなど、実力の一端をたびたび見せている。また、3030年のバッハトマ帝国によるハスハ侵攻の際には、バッハトマ騎士団を率いていた黒騎士デコース・ワイズメル 「剣聖が出てきたら撤退しろ。死ぬぞ」 と部下に予め警告を発するほどであった。
後に「薔薇の剣聖」として知られるマドラ・モイライの力試しの際はマドラの実力を見抜いて「人生で一度は本気を出してみたくなった」と言い、『残像ミラーの連弾衝撃破十字架手刀トリプルヘキサグラムのついでにMBTの本体ミラー48分身光速スカートまくり』という究極の超絶エロ妙技を披露して防がれてしまっているが、これでもまだ本当の本気ではなかった模様。
設定上はあの最強のMH・LEDミラージュに生身で勝つことができるファルク・ユーゲントリッヒ・ログナーと対等に戦える『ただの人間』らしい。

有望な才能を持つ騎士がいると、その騎士が幼いうちに才能を確かめるための「力試し」を行うことがあり、ダイ・グジャコー、クリスティン・V、ママドア・ユーゾッタ、ナイアス・ブリュンヒルデノルガン・ジークボゥといった若き才能ある騎士を成長させている。
カイエンの力試しを経験した騎士たちはその際、左右どちらかの腕から肩までを打ち砕かれているが、この事を忘れず記念とするために敢えて傷跡を残すのだという。

なお、どうしようもない女好きではあるが、ガールハントについては本人なりにプライドを持って行っていたらしく、取引材料として女性を差し出されることは断固として拒否する姿勢を取っている(曰く「俺は女を充てがわれて喜ぶような男ではない」とのこと)。
他人の腹の内や力量を見極める眼力も確かであり、彼が安っぽい色仕掛けや罠に引っかかることがあれば、それは裏に何らかの意図があってのことである・・・多分。

作者によれば、外見上のモデルはF1レーサーのアラン・プロストとのこと。

出自

その正体は、星団暦より数千年前に存在したファロスディー・カナーン超帝国(超帝國ユニオ)の血をひく、星団暦の騎士達にとっては「オリジナル」と呼べる存在である正真正銘の「純血の騎士」
母親は超帝國王女であり黒騎士団団長のヤーン・バッシュ(ヤーン・ダッカス)、父は超帝國筆頭騎士で剣聖アサラム・スキーンズ。カイエンは本来ならば子を成すことの出来ない筈の超帝国剣聖(シバレース)同士の間に偶発的に生まれたこの世に唯一無二の自然妊娠の子供であり、これこそが彼の星団暦の騎士とは次元を異にする強さの秘密である。

しかし、純血の騎士同士の強力すぎる受精卵は母体であるヤーンをも傷つけかねず、自然状態での出産は不可能であった。そこで身篭ったヤーンの受精卵はL.E.D.ドラゴン(セントリー・ライブ・コントローラー)に託されることになる。
数千年後の星団暦2672年、L.E.D.ドラゴンからクローム・バランシェが受精卵を受け取り、彼の作品であるファティマ・クーンの子宮に着床させることでようやくこの世に誕生した。

ファティマであるクーンを借り腹とした影響でDNAがループ状となっており、胸腺がループしたDNAとそこに内包される超帝國の遺伝子の維持のために強力な展開性補修抗体を生成し続けることから老化することがなく、成人後はほとんど容姿に変化がなかった。事実上の不老不死である。
また「純血の騎士」の肉体構造を持つカイエンの精子卵子を破壊してしまうほど強力で通常の方法では受精することがなく、彼はこの特異体質を悪用して多くの女性と関係を持っていた。

戸籍上はバランシェの養子となってはいたものの、カイエンはバランシェにとって研究の対象でしかなかった。自分の出生の秘密を知ったカイエンは、愛するクーンや自分を玩具にしたも等しいバランシェを憎んで何度も殺そうとしたが、その度にメル・リンスアマテラス)に阻まれた過去を持ち、2人に対して愛憎入り交じった複雑な感情を抱いている。
だが、アマテラスは自身と同じ「他人とは異質過ぎるがゆえにこの世界の何処にも寄る辺の無い存在」として、カイエンにシンパシー、或るいはある種の愛着のようなものを感じていたようである。

得意剣技

  • 飛燕剣

師ハイアラキから引き継いだ剣聖剣技。」
剣を頭上に掲げた構えから、左右に超音速なぞ比較にならない次元の速度のステップを踏つつ、高速で剣を持ち替えながら斬りかかる技。作者曰く、騎士の身体能力で行う『変移抜刀霞斬り』とのこと。
実はカイエン本人は劇中で披露したことが無い。また、カイエンはA.T(アトロポス)との手合いで彼女が飛燕剣を使えることに驚いていたが、ミラージュ騎士のキンキー・ハラー王女やヴィンズ・ヴィズが応用技である『十文字霞斬り』を披露している等、意外と他にも使い手はいる模様。

  • 分身
残像による分身の他、ミラーによる実体の分身もできる。
劇中で披露した最高は本体ミラーによる2分身からの残像24分身で計48分身。

  • ソニックブレード(真空斬り)
勢いよく腕や剣を振り抜き、超音速なぞ比較にならない次元の速度で発生させた衝撃波を巨大なストームウェーブに昇華させる技。
衝撃波を放つショックブレード(仁王剣)と、真空刃で相手を切り裂くメイデンブレード(真空剣)の2つの基本的な騎士剣技をミックスした技だが、一般的な騎士にとっては習得難度の高い最高クラスの騎士剣技の一つであり、カイエンのような最強クラスの騎士ともなれば、これだけで辺り一面を薙ぎ払って更地にするほどの破壊力を出せる。しかし、さらに上位の高レベル剣技の基本となる技でもあり、天位クラス以上の騎士達にとっては基礎中の基礎であるようで、劇中では他の一流騎士達の多くも披露している。
ちなみに一般の騎士でもその身体能力でただ衝撃波を発生させることが可能で、スパイド(実剣、新設定ではガット・ブロウ)を振りぬいた衝撃波で数十m先のジョーカーの科学技術で出来た戦車を粉砕することが可能。

  • タイフォーン
ソニックブレードを竜巻状に放つ応用技。スパイラル・ソニックブレードとも。
そのまま直撃しなくても着弾地点を中心に衝撃波のミニ台風が真空刃を撒き散らしながら展開するため、相手は自ずと移動範囲を限定されることになる。
まともに喰らったらタダでは済まない大技だが、高レベル騎士同士の戦闘では相手を攻撃ポイントに誘い出すためのフェイントとして使用されることが多い。

  • ダムド・ストローク(連弾衝撃波)
瞬時に数発から数十発の衝撃波(おそらくショックブレード)を放つ剣聖剣技。
師ハイアラキの得意技だった他、劇中ではログナーやエルディアイ・ツバンツヒも披露している。

  • トリプル・ヘクサグラム
十八分身した上で両腕でリングスライサー(真空刃で作る八つ裂き光輪のような技)を作り、計36本のリングスライサーを放つ大技。
剣聖慧茄・ダイ・グ・フィルモアの得意技であったダブル・ヘクサグラムの上位技。

  • カルバリィ・ブレード(十字架手刀)
十字型に発するソニック・ブレードと、光弾のようにも見える衝撃波を同時に繰り出す剣技。
ミラーと同じくダイバー・パワー(グリント・ツヴィンゲン)が必須とされ、上級のバイア(ツバイ)でなければ修得できないらしい。
カイエン自身もメル・リンスからこの技で両腕を吹き飛ばされたことがある。

  • マキシマム・バスター・タイフォーン(MBT)
地面が割れるほどの踏み込みから剣を振りかぶって力を溜め、超巨大かつ超々強力なタイフォーンを相手に叩きつける最大最強の剣聖剣技。
生身から放っても直撃すればMH(GTM)すら一撃で破壊しうる威力を誇るが、流石に星団史上においても修得することができた騎士はごく僅かしかいない(現在、使えることが明らかになっているのはカイエン、ログナー、マキシのみ)。
欠点として攻撃動作が大振りであるがゆえに隙が生じることが挙げられるものの、そもそも「超帝國剣聖」級の能力を持つ騎士でなければ使えないため、同等以上の能力を持つ者が相手でなければ全く問題にならない。

作中の動向

星団暦2672年に誕生。

若年時は惑星ハスハ連合共和国統一に貢献し、星団暦2810年、時のアトール女皇帝ボルサより六代目剣聖の称号を受ける。
この頃、幼少時代から自分の面倒を見てくれたクーンに恋愛感情を抱いて彼女に肉体関係を迫るが、実は彼女こそが自分を産み落とした代理母であったことを知ってしまい、クローム・バランシェに憎しみを抱いたと思われる。
星団暦2946年、自身の養父であり出自に関わっていたバランシェを暗殺しようとするも、メル・リンスに阻まれて、死闘の末に相討ちとなり、彼女の放った「カルバリィ・ブレード」で致命傷を負って危うく死にかける。だが、幼いアウクソーの嘆願によりアマテラスの神力で治療され、バランシェから勘当された彼女と共にA.K.D.に渡ってミラージュ騎士団No.1となった。
その後しばらく表舞台から姿を消すことになったため、七代目剣聖の席にはハイアラキが再着任し、八代目剣聖には慧茄・ダイ・グ・フィルモアが着任した。

星団暦2970年、慧茄が高齢を理由に騎士を引退したため、九代目剣聖に再着任。
ミラージュ騎士団出奔後は特定の騎士団には属さず、パートナーのアウクソーと共に星団中を放浪。やがて惑星ボォスのカステポー地方にてヒューア・フォン・ヒッター子爵を名乗りナイトギルドの総評議長に就く傍ら、シルバーナイトの称号とともに裏の世界では「ダークナイト」とも呼ばれ星団随一の賞金首となっていた。

星団暦2989年、ある任務でヘマをやらかしアウクソーを死なせかける。ファティマ・マイトのプリズム・コークス博士の下でアウクソーの蘇生手術を行ってもらうが、コークスからアウクソーが蘇生できたとしても、全ての記憶を喪っているだろうことを聞かされ、騎士の廃業を考えるほど落ち込む。
たまたま逃げ込んだ村に潜伏していた反ウースー国ゲリラの頭領A.T.(アトロポス)や貧民の少女ミース・シルバーと知り合う。A.T.らと協力してメイユ・スカ率いるゲリラ狩り部隊を撃退した後、負傷したミースを助け出し、バランシェに預ける。
アウクソーの再生が完了するが、彼女の持っていたある特性から記憶を喪ってはいなかった。
その後、修行中だったクバルカン法国のルーン騎士ミューズ・バン・レイバック枢機卿と友人になり、彼やアイシャ・コーダンテらと共に「壊し屋」事件を解決する。

この間、セフレであったハスハのAP騎士団副隊長ヤーボ・ビートとの間にマグダル・アトールデプレッサー・ビートという双子二卵性双生児)を授かる。本来ならばカイエンは子どもができない体質のはずだが、マグダルとデプレは受精卵の状態の時から互いの能力を抑制し合うことによって、成長することに成功していたのだった。
しかし、ヤーボを妊娠させた後もカイエンは相変わらず逃げ回っており、星団暦2994年にヤーボがマグダルとデプレを出産した後も三人に会いに行こうとしなかった。

星団暦2992年、A.K.Dフロートテンプル動乱。アマテラスが一時的に力を喪ってしまったことで、斑鳩王子(サリオン)を始めとするミラージュ騎士団レフトナンバーたちが反乱を起こした際、AKD家老ダグエラン・ルスの依頼で迎撃のために駆けつけ、タダ同然でラキシス達に手を貸す。

その後も放浪生活を送っていたが、星団暦2998年にヤーボがバッハトマ魔導帝国皇帝ボスヤスフォートに殺害されたことを知り、自らアトール女皇帝ムグミカ・アトールの元を訪れてAP騎士団総団長兼筆頭騎士(ネードル・シバレース)に就任、長きに渡る放蕩無頼の生活にピリオドを打った。
この時、息子デプレのただならぬ才能を確認して、ヤーボからMHジ・エンプレス(GTMカイゼリン)とファティマ・コンコードを受け継ぐよう指示し、彼に天位を授けた。
ヤーボの持っていたネードル・シバレースの座を継いだのは、彼女に一度も会いに行こうとしなかったことへの彼なりの責任の取り方だった。

星団暦3030年、自らの死期を悟って魔導大戦開戦直後にアウクソーとのパートナーを解除。ミースがカイエンの精子を用いた実験で2人目の息子となる次代の剣聖マキシマム・ハルトフォラスを身籠っていることを聞き知った上で彼女に懐園剣(光剣)を託す。

そして王宮に直接乗り込んできたボスヤスフォートと対峙するが、生き延びれば純血の騎士であるがゆえにボスヤスフォートのハイブレン・コントロールで洗脳されてしまうことと、ナ・イ・ンの召喚には自分の血が必要であることを悟っていたため、最後は敢えてムグミカの盾となり波乱に満ちた生涯を閉じた。
魔導大戦によって次々と要人たちが死亡し、皆がそれぞれの責務に奔走せざるを得ない混迷する情勢の最中、彼の死に涙を流せたのは過去の恋人の一人であったファティマスーツデザイナーのシアン夫人だけであった。

関連イラスト

剣聖 ダグラス・カイエン
ミース×カイエン(BOTH3030)


for you
パルチザンの村



関連タグ

ファイブスター物語 FSS
アウクソー
クローム・バランシェ
ミース・シルバー
シュペルター
チート プレイボーイ 最強

pixivに投稿された作品 pixivで「ダグラス・カイエン」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 5479

コメント