概要
剣の達人・聖人のこと。剣の道に非常に優れて、その奥義を極めた者の事を言い、滅多に名乗れるものではない。ファンタジー創作などにおいては剣士系の最上位に位置することが多い。また名誉職のようなものであり、人によって挙げる名前が違ったりする。
もとをたどると詩聖と称えられた中国の杜甫にちなみ、日本で和歌の大家、柿本人麻呂を歌聖と称したことから諸芸において第一人者と呼ばれる名人を聖と呼ぶようになったと考えられている。
剣聖と他の剣豪、剣客などの剣士職と違いがあるとすれば、単に“剣の腕前”によって名声を得た強者というだけでなく、“剣を以って大悟を得た”という部分に重きを置かれている点だと考えられる。またそこから発展して他者へ良い意味での影響力も関係していると思われる。
ただ技術の優秀さや腕っぶしの強さだけでなく、一人の人間として「悟りの境地」に立てるほど“剣と向き合い続けてきた”人物への、畏敬と称賛を大いに含んだ面がある。
実在の人物では特に戦国時代の剣豪である上泉信綱と塚原卜伝を『剣聖』と称する事が多いが、史実においては剣聖という言葉は日本国語大辞典によると、昭和七年の菊池寛による「話の屑籠」という論評集が初出である。
現存する歴史的資料(概ね江戸時代の中期頃までに記されたもの)では「上手」「名人」「達者」「達人」などと記される事が多い。
主な剣聖
実在の人物
架空のキャラ
関連タグ
剣聖ツバメ:歴史上の剣豪・剣聖たちと対決する漫画。