解説
「覚り」とも書き、知らなかったことを知ったり、気がついたりすること、感づくことを言う。
使用例
彼はその事実を最後に「覚り」ました。
仏教における悟りは「迷妄を去った真理」のことで、またはその真理を感じとり取得したこと、即ち生死の迷いなどの、あらゆる煩悩を取り払い、苦を滅し、一切を平等に正しく観ずることができた境地のことを指す。
「正覚(しょうがく)」とも言われ、「正等正覚(しょうとうしょうがく)」「正等覚(しょうとうがく)」「等正覚(とうしょうがく)」とも言われる。
漢字音訳では「三藐三菩提(さんみゃくさんぼだい)」または「菩提(ぼだい)」とも言われる。
また「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」は完全に悟りの境地に至ったという意味になる。
単語
サンスクリット語では「サンミャク・サンボーディ」と言われ、日本語の「理解」「気づき」「通達」などとほぼ同じ意味になる単語であるが、日本の仏教用語として多用される動詞である「悟る」や、その連用形である「悟り」に相当する単語はサンスクリット語には存在しない。
インドの仏教では時と場と機に応じて、主だった表現だけでも10種類以上の「さとり」に相当する単語が駆使された。