概要
鹿島神宮の神官の子として生まれ、父から鹿島古流を学び、天真正伝香取神道流を修め、武者修行を続けて、数多くの剣士達に勝利。
鹿島新當流(新当流)を開き、足利義輝や細川藤孝、北畠具教、今川氏真など著名な武将達に剣術を指南した。
少年時代の宮本武蔵が卜伝を背後から襲って、鍋蓋で防がれたという逸話があるが、二人の生きている時代が違うため史実ではありえない伝説である。
またネット上では「真剣勝負は19回、また37の戦に出て、矢傷6ヵ所のみで勝ち抜いた」「立ち合いでは212人を討ち取った」などの戦歴が広まっているが、これは卜伝の弟子であった加藤信俊の孫(本名不詳)が記した『卜伝遺訓抄』の後書が初出であり、卜伝の死後60年ほど経過してから世に出たものである。
また記述自体が「伝え聞く所によると、」と前置きした上で「俺のお爺さんの師匠はこれくらい凄い人だったらしいよ」(意訳)というニュアンスで記されている。
そしてそれ以前の資料には一切記載がない。
アニメ「戦国コレクション」の塚原卜伝
斬神・塚原卜伝を参照。
関連タグ
堺雅人−NHK BS時代劇「塚原卜伝」で主人公の塚原新右衛門(若き日の卜伝)を演じた。
北畠具教 足利義輝 松岡則方−奥義「一つの太刀」を伝授された弟子たち。このうち義輝と具教は、似たような最期を遂げた。