解説
正式名はジ・エンプレス・オブ・ディスターブ。
アトールの皇帝(詩女)から全権を委ねられたアトール聖導王朝皇帝騎士のみがこれを駆る資格を持つ専用騎である。そのため、本騎の使用には議会の承認ではなく、アトール皇帝本人の許可が必要とされる。歴代皇帝に始動キーが託され、専属騎士は「ネードル・シバレース」(ナ・イ・ンの騎士)と呼ばれる。
物語の舞台となる星団暦より数千年前、AD世紀の時代に存在したファロスディー・カナーン超帝國の女皇帝ナ・イ・ンの姿をモチーフにした「星団で最も美しい」と言われるモーターヘッド(MH)。
後に騎士の力を兼ね備える最強ファティマとなるタワーはこのMHのために製作された。
超帝國のマシンメサイア焔星のイレーザーエンジンが2基流用されており、ハスハの現主力MHA・トールの1.7倍の3兆馬力と言う桁違いの出力を誇る。その圧倒的出力は制御し切れない余剰エネルギーにより、周囲にプラズマ炎を発生させてしまうほど。
頭部にはファロスディー・カナーンの黄金の山羊の角(ゴウト・ホーン)の彫刻が施され、胸部装甲を外すと女性の乳房を模したパーツがある。
装甲の主要な関節部やボルトなどを極力隠すと言う非常に珍しい装甲形態を持ち、それら各稼動部や構成パーツひとつとっても非常に丁寧な造り込みが成されているため、後にマグダル・アトールからこの機体を託されたアマテラスでさえも、一切手を加えることができなかったという。
星団暦の初頭にそれまでマシンメサイアを主に手がけていた天才科学者ブラウニー・ライドが、当時のフィルモア帝国皇帝の依頼を受けて設計した機体で、完成後わずか10年弱で超政治的な事由から惑星ボォスへ渡り聖宮ラーンへと委譲された。
星団歴2500年頃、アトール皇帝エダクダの依頼を受けてゼビア・コーターが大改修を行い、二代目剣聖デューク・ビザンチンへ貸与され、星団最初のファティマの一人インタシティと共にハスハ20年戦争を平定した後、歴代の巫女がこれを管理。
2997年にムグミカ・アトールからヤーボ・ビートへ、そして3000年代初頭には皇帝騎士デプレッサ-・ビートにこの機体が渡されることになる。
2013年の設定大改変に伴い、GTMカイゼリンへと差し替えられた。
(ヤーボが搭乗していた時はスペクトル変化で装甲色が赤へと変化していたという設定)
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