概要
主人公アマテラスが治めるA.K.D.(アマテラス・キングダム・ディメン)の構成国の一つ・バビロン王国の王で、ミラージュ騎士団の実質的なリーダー。
A.K.D.右大臣兼総軍司令官(三軍司令官の上官)兼貴族院議長、ミラージュ騎士団総司令兼右翼大隊司令という幾つもの重職を兼任し、A.K.D.の皇位継承順位第13位でもある。
天位騎士の称号と「暗黒騎士(スターレス・ファイター)」の異名を持ち、その実力は「純血の騎士」や剣聖すらをも凌ぐ、ファイブスター物語という作品全体における「設定上」の最強騎士である。
パートナーはバランシェ・ファティマのイエッタで、彼女はログナーの正式な妻でもある。
初代天照帝(レディオス・フォーカスライト)が超帝國女王ナ・イ・ンから譲り受けた、使用した人間のパーソナルデータをリアルタイムかつ完全にIDイニシャライズする光子結晶素子『ドウターチップ』の恩恵を受けることができる唯一の人間であり、死んだ瞬間に記憶・経験・人格の全てを保持したまま、新たなるクローン体に再生することができるという事実上の不死の存在である。
バランシェやボード・ビュラードと並ぶアマテラスにとっての数少ない親友の一人でもあり、永遠の命を持つ彼に最後まで付き合っていく。
アイシャに並ぶ物語の狂言回しの一人であり、物語は彼の言葉で締めくくられると作者は公言している(が、これは後にアトロポスの役目に変わった模様)。
現在、pixiv上では少年体であるワルツ・エンデの姿を描いた作品のほうが多い。
人物
性格は尊大かつ非常に気難しく毒舌家で、親友とはいえ主君であるアマテラスやラキシスに対してもけっこう平気でヒドイことを言ったりするが、イエッタによればこれは本来の照れ屋な部分の裏返しであるとのこと。かなりのぼやき屋でもあり、イエッタや部下にブツブツ愚痴を言っている事も多い。
そんなとっつきにくい性格ゆえに配下のミラージュとの調整役は、専らランドアンド・スパコーンらに丸投げされているのが実情である。
反面、女性に対しては優しさを見せる面もあり、そのせいか部下のエレーナ・クニャジコーワからは陰で「ムッツリスケベ」と呼ばれていることも。
甘党で大好物は豆大福。
重要職をいくつも兼ねる立場ではあるが、公の場に出ることはほとんどなく、バストーニュでのレディオス・ソープの護衛、ハクーダ侵攻時に於けるコーラス3世の救出とハクーダ国内での反皇帝煽動工作、魔導大戦でのワスチャ・コーダンテのサポートなど、どちらかと言うとアマテラスの勅命を受けての隠密裏の単独活動が多い。そのため、傍から見ると物凄く忙しいのだかヒマなのだかよく分からない立場にあり、同じミラージュ騎士達からはよく「ヒマ人」と揶揄されている。
元々の存在は古代ジョーカー時代のカラミティ星の王女アイエッタの全能細胞より生み出された同一のDNAを持つ数万体の「マシンチャイルド」の中の一人であり、ログナーという名前はアマテラスの娘カレンによって時空を超えて名づけられたもの。
他の数万体の中には神話になってしまうほど太古の伝説「命の水」物語に登場するカラミティ・ゴーダーズ王や、「炎(ほむら)」と呼ばれる存在を護る為に「サタン」の皇帝タンツミンレと戦い命を落とした者もいた。それら数万体の"ログナー"が一人また一人と命を落とす度に残された"ログナー"達に記憶が引き継がれて行くという。そして現在、ミラージュ騎士団に所属しているログナーは、ジョーカー宇宙に於ける最後の"ログナー"であり、ドウターチップによるクローン再生により存在を維持している。
しかし、クローン再生できるとはいえ再生は胎児の状態から開始される上に、肉体そのものは普通の人間と同じように成長と老化を経るため、時代によっては少年の姿であることもあれば、老人の姿で登場することもある。
騎士として
その出自とドウターチップの能力から、超帝國時代の「純血の騎士」をも遥かに超える能力と太古に亘る記憶を維持し続けており、騎士はおろか、設定上は最強のモーターヘッドであるL.E.D.ミラージュをも生身で倒すことができるほどの戦闘力を持つ間違いなく作中最強の騎士である。
しかし、あまりにも強過ぎて、うっかり表立って本気を出してしまうとジョーカー星団という人類社会の秩序やパワーバランスを崩壊させてしまうことに繋がってしまうため、よっぽどの有事でなければ実力を見せることは無い(つまり、『設定では最強』という意味。)
それ故、ファイブスター物語の登場人物達の中でその実力を比較する際は、神であるアマテラスと並んで常に「番外扱い」されている。
ログナーと比肩し得る「ただの人間」の騎士は、純血の騎士同士の息子である剣聖ダグラス・カイエンのみと語られているが、基本的に人間を見下しているログナーにとってはあまり嬉しくなかったようである。
劇中では相手が先に恐れをなして逃げていくか、抵抗される間もなくスピード線だらけの描写で一瞬で倒す場面がほとんどで、本格的に戦っているシーンは今のところブラック3事件時の対ボスヤスフォート戦のみである。
そのボスヤスフォート戦では、ボスヤスフォートが「ルシェミ」で創り出したMH並みの能力を持つ魔物を、後にマキシに伝えることになる最大最強の剣聖剣技「マキシマム・バスター・タイフォーン(MBT)」で倒し星団最強の片鱗を見せる。
その際、ボスヤスフォートの放った絶対零度攻撃からサリオンを身をもって庇い死亡(これはミラージュ騎士団を壊滅させてしまったことに対する責をとるための自決でもあったようである)するも、ドウターチップによりすぐさま胎児として復活。
3030年からの魔導大戦には少年の姿でワルツ・エンデの偽名を名乗って参戦し、ワスチャ一行を陰ながらサポートしていく。
モーターヘッドに搭乗している場面は少ないが、作中及び公開されている設定では、魔導大戦ではダイアモンド・ニュートラル作の「雷丸」を駆り、3239年のカラミティ星侵攻戦ではヤクトミラージュ(オレンジ・ライト、この時はまた老齢になっている)を、4100年にウピゾナ・バーデンバーグを崩壊寸前のフロートテンプルから救出した時はスピードミラージュ2号機「ヴォルケシェッツェ」に搭乗。
さらにバビロン国王騎として儀礼用にL.E.D.ミラージュの外部装甲を換装した「ストライクル」も有するとされていたが、設定変更により式典用L.E.D.ミラージュは別物になった。