CV.中多和宏(角川アニメ映画版)
人物
ミラージュ騎士団右翼大隊No.3。A.K.D.フロート・テンプル宮殿警護長官。
惑星デルタ・ベルンの連合国家A.K.D.傘下のジルマ連邦出身の騎士で、第二期ミラージュ騎士団きっての剣客。パートナーはバランシェ・ファティマのティスホーン。
過去の戦闘で右目と左腕を失ったことをきっかけに、生体再生することなく敢えて肉体の大多数の部分をサイボーグ化しているのが特徴。強面かつ大きな体躯と機械化された体のため、見る者に威圧感を与える外見だが、これには相手を威嚇する事で無用な流血を避けようという意図もある。
筆頭外交官として他国に駐留する機会もあり、そういった時は外交上の体面から機械部分を取り除いて生身に戻しているが、本人としては機械の身体のほうが気に入っているらしく、生身の体を重いと発言したこともある。
ミラージュ騎士団の中でも特に「剛の者」という言葉が似合う重厚な豪傑であり、豪放磊落な性格でやや短気な印象を与えるが、奔放過ぎるアイシャ・コーダンテや口が悪く気難しいファルク・ユーゲントリッヒ・ログナーなどと比較して性格は穏健かつ常識的で、かといってレオパルト・クリサリスのように生真面目過ぎるわけでもなくユーモアも解し社交的な人物であるため、周囲からの人望は篤い。
星団暦3010年にボスヤスフォート、デコース・ワイズメル、ビューティ・ペールらバッハトマ魔法帝国三巨頭(ブラック3)によるフロートテンプル襲撃事件で、斑鳩王子(サリオン)達を守ってボスヤスフォートに一太刀浴びせて右腕を斬り落とすも重傷を負ってしまい、事件後、責任を取る形でナンバーを返上してノーナンバーとなる。
その後は次世代ミラージュ騎士の養成に当たっていたようだが、星団暦3030年に魔導大戦の勃発すると、これを機にバッハトマとのけじめをつけるべくアマテラスから自由行動の許可を得てハスハに参入。
バッハトマ忍者の泉興京巴の隊に追われていたマグダル・アトール皇女とヘアード・グローバーを助け、行動を共にする。マグダルに尽くすヘアードの姿を見て、二人の為に本格的に魔導大戦に参戦したいと願うようになるが、それは「生涯アマテラスのみに仕える」というミラージュ騎士団の血の掟に反することを意味するために葛藤を抱えていた所、アマテラスのはからいにより大戦終結までの間、A.K.D.に於ける全ての地位を返上する代わり休暇を与えるという名目で参戦の許可を貰う。
更にマイケル・ジョーイ・ギラの要請を受けて、AP騎士団のスバース隊を率いて魔導大戦を戦っていく事になる。
なお、この一件をランドはアマテラスの温情によるものと思っているようだが、実際のところはアマテラス自身もレディオス・ソープとしてラキシスと共にこっそり魔導大戦に参戦していたために、ランドのことを責めるに責められなかったというのが実情だった模様。
作中の動向
星団暦2989年、ラキシスのお披露目でアマテラスの護衛として初登場。クローム・バランシェを逮捕しに来たモアー・ビョイトらの部隊を殲滅する。そのままアドラーに外交官として赴任し、半年後、フロート・テンプルに帰還。
星団暦3010年、ブラック3によるフロート・テンプル襲撃事件の際、ボスヤスフォートの迎撃にあたり、機械の半身で火炎を防いでボスヤスフォートの右腕を切り落とした。だが、事件後に侵入の責任をとってノーナンバーとなる。
星団暦3030年、フロート・テンプルで魔導大戦に出番がないディッパ・ドロップスの愚痴を聞いていたが、アマテラスの自由行動の許可を得たことでバッハトマとのけじめをつけにハスハへ入り、泉興京巴の隊に追われていたマグダル皇女とヘアード・グローバーを助け、行動を共にする。
星団暦3031年、バッハトマの追手から逃れるべく、敢えて髪を切り落としたマグダルとヘアードの姿を見て自身の無力さを噛み締め、二人の為に本格的に魔導大戦に参戦したいと願うようになる。
アマテラスへの忠誠と義侠心に板挟みになっていたところ、アマテラス本人からの親書により大戦終結までの間、A.K.D.に於ける全ての地位を返上する代わり休暇を与えるという名目で参戦の許可を貰い、感激の雄叫びをあげ、更にマイケル・ジョーイ・ギラの要請を受けて、AP騎士団のスバース隊を任せられる。