概要
白土三平の漫画『カムイ伝』、『カムイ外伝』で、主人公カムイが使用する技。
どちらの手で刀を抜くか悟らせぬよう刀を腰の後ろに差し、腕を後に回した状態で相手に突進し、左右に細かく動いてフェイントをかけ、すれ違いざまに敵の攻撃を躱しつつ逆手で抜刀し斬る。
余談
- 初期の必殺技の宿命か、作中では後に何度か破られており、あまつさえ「霞斬り」を完全に会得した敵まで登場、秘剣とは言えない状態となってしまう。その対抗策としてカムイは新たに「十文字霞崩し」という新しい秘剣を編み出している。
- ウルトラマンやウルトラマンジャックもすれ違いざまに手刀を打ち込んで敵を倒す「ウルトラ霞切り」を使用しており、恐らくこれが元ネタだと思われる。
- 「ジョジョの奇妙な冒険」第一部(ファントムブラッド)に登場するブラフォードも両腕を後ろに隠して突進する技「死髪舞剣(ダンス・マカブヘアー)」を使うが、その真の狙いは右でも左でもない。→ 意外!それは髪の毛ッ!
- ファイブスター物語で複数の剣士が使った天位剣技「飛燕剣(エコー・ブレード)」はこの変移抜刀霞斬りのオマージュ。極超音速の世界だが、剣を握る手と身体を激しく振って「右か左か」の二択を迫るという技の本質は同じである。