概要
白土三平の漫画作品。1965年より「週刊少年サンデー」、「ビッグコミック」、「ビッグゴールド」など小学館の漫画雑誌に掲載されてきた。
カムイ伝は群像劇であり、主人公であるカムイは読者の視点に立ち物語りを傍観する立場であることが多かったのに対し、このカムイ外伝ではカムイを主軸に話を進める形態が取られている。
カムイにスポットが当てられたことでより物語がとらえやすくなっており、この外伝ならではの傑作エピソードも多数ある。
第1部は作者が多く手がけていた忍者物の流れを引き継いだ作風であったが、第2部は作者の作風の変化を受けて作画も劇画調となっている。
映像化
正伝を差し置いて『忍風カムイ外伝』(1969年4月6日~9月28日)としてテレビアニメ化されており、最終エピソードは当時プロットのみであったストーリーを元に制作された。後にこのエピソードは漫画作品として発表され、それを契機として第2部が描かれている。
ちなみに現在も放映中の『サザエさん』の前番組に当たる。制作を担当したTCJ動画センターこと株式会社エイケンや東芝の提供枠も本作からスライドしている。
また、後年このエピソードを元に2009年に実写映画(監督:崔洋一)も制作された。
あらすじ
抜け忍となったカムイは当て所のない旅を続ける。
行く先々で様々な職業に就き、時に裏切られ、そして助けられるカムイは人として成長し続ける。
この世の理不尽と人の弱さ、そしてそれにあらがい続ける人間の執念を見守り続けるカムイの旅は続く……!