曖昧さ回避
- 所属する集団を脱退した忍者。本項にて解説。
- WAFFLEより発売されたアダルトゲーム→『抜け忍~捕獲・そして調教へ~』
- ポケモンの一体→ヌケニン
概要
忍者の世界において、己の流派である組織から脱することは絶対に許されない。
忍の部族は徹底的な秘密主義で、人里離れた土地で集落を築き、外部から攻撃に対して部族を守る事と結束力を高め能率的な集団行動を行う為である。
すなわち、その集団に生まれた忍者は一生死ぬまでその集団に属さなければならない。
それら鉄の結束によって部族の安泰を保っている忍びたちにとって、内部情報を持ったまま部族の管理下から抜ける者はとてつもなく危険な存在である。
また脱走者をひとり許せば第二、第三の抜け忍を生み出す原因となりかねず、部族の結束を守るためにも脱走者は(見せしめの意味も込めて)抹殺されなければならないのである。
そうした経緯から必然的に、抜け忍には抹殺するための追っ手が放たれる。
即ち「忍者を辞める」という行為は、自殺行為に等しく過酷な運命が待ち構えている。
実在例は少ないが、有名どころでは戦国時代の盗賊・石川五右衛門は伊賀流忍者の抜け忍で、百地丹波(三太夫)の弟子だったという説が存在する。
ただし、抹殺に関しては疑わしいともされ、忍者は想像以上に忙しく一人や二人のために人や時間を割く余裕はなく放置されていたという説もある。
実際、初代服部半蔵である服部保長は正真正銘の伊賀忍者であるが、伊賀を出奔して松平清康(徳川家康の祖父)に仕えているが、当初は出身地である「千賀地」を姓として名乗り、後に伊賀の三大上忍の一家である「服部」の姓を名乗るというさも自らが忍者であることをアピールするかのような行動をとっている点を鑑みれば、抜け忍抹殺説には疑問を差し挟む余地ありと言える。
創作作品としては、忍者をあつかった作品においてよく抜け忍が登場している。
代表例として『カムイ伝』および『カムイ外伝』の登場人物・カムイが抜け忍として知られる。他には『NARUTO』の桃地再不斬や大蛇丸、暁の面々など。『鬼滅の刃』の宇髄天元やその女房たちもこれに該当する。
フィクション作品の抜け忍
(作品名の五十音順)
- 零(オレカバトル)
- 夜吹英士郎(学戦都市アスタリスク)
- カムイ(カムイ外伝)
- 宇髄天元、須磨、まきを、雛鶴(鬼滅の刃)
- 甲魔忍軍頭領シズカ(クイーンズブレイド)
- 桜梅歩(極上生徒会)
- 画眉丸(地獄楽)
- 闇のヤイバ(轟轟戦隊ボウケンジャー)※物語終盤から
- タキ(ソウルキャリバー)
- かすみ(デッドオアアライブ)
- 桃地再不斬、大蛇丸、暁(NARUTO)
- 草隠さとこ(忍者と殺し屋のふたりぐらし)
- 千代(4人はそれぞれウソをつく)
- おぼろ丸(ライブアライブ)※プレイ次第
関連タグ
余談
任天堂を退職した人物を俗に「抜け任」と呼ぶことがある。任天堂のクリエイターはニンテンドーダイレクトや雑誌のインタビュー以外で表に出てくることは殆ど無く、退職してX(旧Twitter)等で個人アカウントを作ると他社の元社員以上に大きな注目を集めることで知られる。