概要
小説家で忍術研究家の奥瀬平七郎の研究およびそこから影響を受けたフィクションにおける忍者の三階級(上忍・中忍・下忍)の一つ。
ただし、史実において忍者の集団や社会に上忍・中忍・下忍という名称の階級があったわけではない(山田雄司「忍者研究の今日」)。
通説や一部の作品では下忍を率いて作戦の指揮を執る上級忍者の事を表す。上忍は里長同様の扱いのため、中忍は現場においては最高階級に当たる。中忍・上忍は江戸時代になると、武士としての秩禄を持つ者が増えたらしい、という位置づけがなされる。
創作物における中忍
『魔法先生ネギま!』など、中忍が最高位であるという史実(?)に近い扱いをしているのはごくわずかで、多くは里長→上忍→中忍→下忍と言うヒエラルキーを取っている作品が多い。例えば『忍風戦隊ハリケンジャー』の宇宙忍群ジャカンジャでは「今週の怪人」に当たる連中が中忍、戦闘員マゲラッパは下忍に当たる。
『NARUTO』の世界における中忍
プロ忍者の中でベテランと呼ばれる階級。中忍試験に優秀な成績を収めてクリアした、優れた戦闘力と知能を持つ者だけが昇格を許される。多くの里では、中忍になると制服である忍者ベストを里から賜ることになる。
中忍は小隊の指揮官としての権限を有し、ルーキーの下忍を率いて活動することが許される。そのため責任は重大で、いかに強くてもそうそう簡単にこの試験は突破できない(例えばナルトが受けた試験では砂隠れの造反で中断したとはいえシカマル1人しか合格せず、200人近くが予選落ちしている)。中忍試験本選が里合同で開催され、大名たちも観戦に訪れるのは、中忍はいわば里の有効な戦力であり、その力量を図る機会を提供するためである。
とはいえ、1年に2回開催される中忍試験で落ち続けるのはかなりの恥とされており、大概の忍者は青年期には中忍に昇格しているようである。
無論、下忍候補生を養成する忍者学校の教師も、中忍・特別上忍・上忍で構成されている。
その他
バイクの世界で「中忍」とは「Ninja」の中型(限定免許。現在の普通自動二輪)、GPZ400R(及び600R。こちらは要限定解除/大型二輪)とNinja400を指す。