概要
ハンバーガーちゃん絵日記でコアなファンを獲得したハンバーガー氏がコミック電撃だいおうじにて連載しているオリジナル作品。
ハンバーガー氏の可愛らしい絵柄とキレのあるギャグが魅力のほのぼのサイコホラー百合忍者漫画である。
本作の特徴は牧歌的な見た目とは裏腹に、血で血を洗う殺戮劇が展開されているところにあり、毎話毎話(非の無い者を含む)人がサクっと死ぬうえに、登場人物達は人として大切な部分がどこかしら欠落している異常者で占められている。
一方でハンバーガー氏特有の長閑な空気感と日常ギャグも平行して描かれており、総合的に言えば非常にシュールな内容となっている。
読者からは「倫理観が狂ってる」「可愛い絵面なのに気持ち悪い」「人の心がないのか?」と悲鳴にも似た感想があがっているが、本作においては褒め言葉であるので悪しからず。
ハンバーガーちゃんも読者もびっくりしたことに、シャフト制作でアニメ化が決定した。
2024年7月25日には主要キャラのキャストも決定した。
2024年11月25日には更なるキャラのキャストが発表されただけでなく、放送時期が2025年4月であると確定する。
ストーリー
ひょんなことから抜け忍になってしまった新米くノ一のさとこは、行き倒れていたところで女子高生このはに救われるが、直後に追っ手に殺されかけてしまう。
・・・が、追っ手はこのはに瞬殺されてしまった。なんとこのはは殺し屋だったのである。
妙な縁で殺し屋このはとコンビを組むことになったさとこの明日はどっちだ!?
登場人物
さとこ
CV:三川華月(ロボ子と兼ね役)
如何にも忍者然とした格好のくノ一少女。死体や無生物を葉っぱに変える忍術の使い手だが、それ以外は全てにおいてポンコツなダメっ娘。草隠一族と呼ばれる忍者軍団の一員だったが、先輩忍者たちの集団脱走に(何度も)巻き込まれ、気付けば抜け忍になっていた不憫な子。
変な巡り合わせから出会った殺し屋のこのはに誘われ、便利な道具・・・もとい相棒としてこき使われる羽目になった。忍者として戦力にならず雑用ばかりをしていたため、料理が得意。
忍者の里以外の世界を知らずにいたためか、世間知らずで倫理観もズレており、邪魔な存在を消す事に全く呵責を抱かない。元々落ちこぼれであったので、元仲間であった忍者達にも全く愛着はなく、まともに名前すら憶えていない。ある意味「忍者がどういう存在なのか」を端的に表したキャラクターである。抜け忍という立場ながら、忍者である自分にプライドを持っており、刺客に狙われるリスクをほぼ無視して忍者装束を着続けている。但し足元はスニーカー。
偶然それとも必然か、当百科の「人格破綻者」の頁のトップイラストに、さとこのファンアートが採用されていた。あながち間違っていないので笑うしかない。作者のハンバーガー氏にも捕捉され、遺憾の意を示している(飽くまでネタで怒っており、本気で不快になったわけではない。)。
アニメではフルネームで『草隠さとこ』という。
このは
CV:花澤香菜
おかっぱ女子高生。実はスゴ腕の殺し屋であり、ナイフ一本でどんな相手も次のページで始末してしまう。躊躇無く人を殺せる生粋の暗殺者だが、それ以外の部分は割と普通の感性を持った常識人でもある。さとこを死体処理係としてこき使っているが、彼女をそれとなく気遣うこともあり、奇妙な関係を育むことになった。なお対外的に使用している「古賀このは」は偽名で、稼業の秘密を守るため何度も戸籍を変えており、本名は不明。イヅツミミナトの造った若返りの薬を誤って飲み、一時赤ちゃん~幼児になっていた。その影響で一時殺し屋としての能力が落ち、母親代わりだったさとこに母性を感じ、いわゆるデレが激しくなる。食事中は反射的に笑顔になってしまう癖がある。
アニメではフルネームで『古賀このは』という。
黒
CV:喜多村英梨
さとこの先輩くノ一。里の生活に嫌気が差したことから仲間を扇動して集団脱走した抜け忍であり、さとこは彼女に巻き込まれて否応なしに抜け忍になってしまった。記憶消去の忍法が使える。
忍者の中では良識を持った人物であり、脱走劇に巻き込んでしまったさとこを気にかけている。一方で自分本位な俗物でもあり、パチスロにはまるなど話が進むにつれてクズ成分が濃厚になってゆく。後述のアヤカと過去に関係を持っていたような素振りもありかなりの巨乳好きの傾向がある。
百合子
CV:大久保瑠美
黒と同居しているOL。豊満な美女であり、黒とは色んな意味で濃い関係にある。黒が抜け忍であることを理解した上で交際関係にあるなど、本作屈指のいい人であり、まともな人間性を持ったほぼ唯一の存在である。
そのせいか、かなりの苦労人であり、黒とはラブラブなものの彼女がヒモニートと化していることは憂慮している。
イヅツミマリン
CV:芹澤優
一応殺し屋だが、どちらかというと殺人のための道具などを発明するマッドサイエンティストである。このはは自称ライバルだが、盗撮、盗聴などストーキングじみた愛情を注いでいる。しかしなぜかあまりこのはに敵意を抱かれておらず、さとことも仲は悪くない。女性のバストを大きくするマッサージ法を発明した。さとこ曰く癖になるほど気持ちいいらしく、さとこがのめり込んで、一時人間離れした爆乳になったこともあった。実年齢は18歳だが、姉のミナトに若返りの薬を飲まされ、8~10歳程度の容姿になってしまった。
イヅツミミナト
マリンの姉。妹同様マッドサイエンティストだが、機械系が専門の妹に対して、薬や医学が得意分野。常軌を逸したシスコンで、妹と二人暮らしに邪魔だからと両親を殺害する程の生粋のサイコパス。溺愛する妹以外には極端にドライで、さとこやこのはには基本冷たい。自ら作った若返りの薬の実験台となったため、実年齢の23歳よりもかなり幼い容姿。
ロボ子
CV:三川華月(さとことの兼ね役)
マリンの作成したさとこを模したロボット。一時はさとこ本人よりこのはに気に入られ、多大な信頼を置かれていた。葉っぱの術は使えないものの強力なビームを放つことが出来、さらにさとこより気が利き、人工頭脳ながらかなりの人格者的な言動でこのはにとって「理想的な相棒」という扱いにまでなっていたが、嫉妬したさとこに葉っぱにされる。ショックでこのははしばらくバディロスに陥った。後にミニサイズの二号が造られた。
ゆきえ
このはが通う学校の女教師で、後に転入したさとこの担任になった。実は草隠一族から脱走した抜け忍であり、人の認識をぼんやりさせる忍術の使い手。さとこが里の忍者を詳しく覚えていなかった原因でもある。見た目は真面目そうだが、自分が責任を持つことを極端に嫌う自堕落で無責任なクズ教師。
ふみこ
忍者の里からさとこに差し向けられた最初の刺客。
面倒見が良くて優しい皆の先輩でした。なお、黒を例外としてさとこに顔と名前を覚えられていた唯一の忍者。
あすか
刺客第二号にして二刀流の剣術使い。
ふみこ先輩を慕う良き後輩でした。
みどり
毒を操る刺客第三号。
最近念願の庭付き一軒家を買ったばかりでした。後にその邸宅にさとことこのはが入居するが、みどりは幽霊となり嫌がらせをしていた。しかし二人に心霊現象に慣れられたあげく、塩をかけられて除霊されてしまった。
はつこ
ミイラのような姿の刺客第四号。
姉のふみこを思う優しい妹でした。
アヤカ
黒とユリに襲いかかった抜け忍仲間。巨乳。
黒を想い慕うヤンデレでした。
死んで葉っぱになった後も黒の思いやり(未練?)から生き返る可能性を信じ保存されていたが、このはの自宅焼失で完全に燃えて失くなってしまった。
さくら
巻頭カラーを飾った刺客第五号。
胸の谷間が四次元ポケットになってる便利な忍術の使い手でした。
かりん
このはの家を燃やした元忍者。抜け忍か否かなどの立場は不明。
巨乳を活かした料理動画配信にはまってたSNS中毒患者でした。
まお
刺客第五号に(なるはずだった)忍者。このはの家(作中における初代)を特定し接近したまではよかったものの、当時まだ健在だったロボ子一号に人知れず撃退されました。
名電(めいでん)
刺客第六号。堅牢な甲冑を身にまとった忍者でした。
ゆかり
刺客第七号。バニーガールのような姿の忍者。
とある事情で弱体化したこのはを追い詰め重傷を負わせ、駆けつけたさとこの左目を潰し前歯を折るなど、刺客の中では最も健闘を見せた。
黒に記憶を消され人格が変わり、本当のバニーガールになってしまいました。
刺客の忍者としては初の生存者である。
うしお
刺客第八号。海を縄張りにしている死体使いで、巨大タコの死骸を操りさとこ達に襲いかかった。
触手プレイに人生を捧げていた変態くノ一でした。
もぐら
刺客第九号。さとこを追ってマリンの家に襲撃をかけたが、当人たちは引っ越した後ですれ違ってしまい、腹いせにマリンに襲いかかった。
虫とコミュニケーションがとれる蟲使いの忍者でした。彼女の元相棒のカブトムシは没後さとこに「ラストサムライ」と名付けられ飼われていたが、いつの間にか逃亡して行方不明。
他、死傷者多数。
アニメスタッフ
原作 | ハンバーガー |
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監督 | 宮本幸裕 |
シリーズ構成 | 東冨邪子 |
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 | 潮月一也 |
美術監督 | 飯島寿治 |
色彩設計 | 渡辺康子 |
撮影監督 | 藤田和意 |
編集 | 松原理恵 |
音響監督 | 亀山俊樹 |
音響制作 | ビットグルーヴプロモーション |
音楽制作 | ハートカンパニー |
音楽 | 葛西竜之介 |
音楽プロデューサー |
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制作 | シャフト |
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