★作品についての概要は帰ってきたウルトラマンを参照。
データ
地球での活動時間 | 約3分 |
---|---|
身長 | 40m(一時的に人間サイズでの活動、もしくは同程度にミクロ化も可能) |
体重 | 3万5000t |
年齢 | 1万7000歳→2万歳以上(令和シリーズ時点) |
飛行速度 | マッハ5 |
走行速度 | 時速600Km |
水中速度 | 180ノット |
ジャンプ力 | 400m |
腕力 | 10万tのタンカーを持ち上げられる |
聴力 | 200km先の針が落ちる音も聴こえる |
頭 | 鉄の2000倍の硬さ |
職業 | ウルトラ道場の先生、ウルトラの星へ帰還後は宇宙警備隊地球課長。後に支部長と設定。※1 |
趣味 | 登山 |
家族構成 | |
テーマ曲 |
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スーツアクター |
※1:具体的な支部名は不明
※2:小学館学習雑誌の特集での記事より
容姿
典型的なシルバー族の容姿。
ゾフィーやウルトラマンとは違い、首元は銀色で丸ネックのようになっている他、赤い部分が縁取りされて二重線のようになっているのが特徴。
『帰マン』の劇中では手袋とブーツは銀色であるが、『タロウ』第52話で客演した際は手袋とブーツは赤色になっていた。『タロウ』第33話・第34話や第52話では、胸の模様が『帰マン』第1話撮影時のNG版に近い形状になっている。
郷秀樹との関係
ジャックと郷秀樹は、一体化の度合いが高い。郷が体や技を鍛えるとジャックの身体能力も向上したり(第4話)、郷が受けた多大な精神的ダメージにより本調子で戦えない(第22話、第37話)など、心身の状態が変身後もジャックに引き継がれる場面が見られた。逆に、ジャックが戦闘時に負わされたケガを、郷も同じ場所に負っていたりと、ジャックから郷への影響も確認できる。
さらに、物語中盤あたりから、ジャックと郷の意識はほぼ一体化している。後のエースやタロウも、人間との意識の完全融合はあったが、その点について深く掘り下げられたのはジャックが初である。
一体化型の「地球人と一体化したまま地球を去る」という後にも一部引き継がれるパターンの最初のウルトラマンでもある。
命名の経緯
『帰マン』の劇中では一貫して「ウルトラマン」とのみ呼ばれている。これは、企画段階では初代ウルトラマンと同一人物という設定だったのが、途中で別のウルトラ戦士に変更されたためとされる。
第38話でジャックが初代ウルトラマンと共演した際、ナレーションでは初代マンをそのまま「初代ウルトラマン」と呼び、最終回(第51話)でも郷、伊吹隊長、バット星人も同じ呼び方を使った。それ以降、初代ウルトラマンは(ジャックと区別する際に)そう呼ばれるようになった。
地球人や初代マン、ウルトラセブン、およびナレーションからは単に「ウルトラマン」と呼ばれ(第1話で本人も郷に対し「私はウルトラマンだ」と名乗っている)、『A』第14話ではウルトラマンII(二)世と呼ばれている。
以降、ジャックを指す際は一般に
- 新ウルトラマン
- 新マン(しんまん)
- 帰ってきたウルトラマン
- 帰マン(きまん)
- 帰りマン
- ウルトラマンII(二)世」
といった呼称が用いられるようになった。
地球人が彼をウルトラマンと呼ぶのも、「ジャック」という本名を知らないのと、地球人からしてみれば初代マンが地球に帰ってきたかのような印象を受けたというのが大きな理由だろう。
それまでは新マンとその他で通っていたが、1984年に映画『ウルトラマンZOFFY』の公開に先立ち、ウルトラファミリーを紹介する際、「新」や「初代」といった接頭辞に頼らない、正式な名前を設定する必要に迫られた。その際、当時の円谷プロ会長の円谷皐の意向により、「ウルトラマンジャック」と改称され、以降の書籍や関連グッズなどでも、ジャックで統一されるようになった。しかし、書籍によってはジャックと呼ばれていない物が存在。番外編を除けば劇中でジャックと呼ばれたのは、『ウルトラマンメビウス』第45話が最初。
急遽決まった名前であるため、現在でも未だにジャックと呼ぶことに違和感を抱く古参のファン(昭和ウルトラリアタイ視聴世代)は少なくない。演じた団氏自身も、当時はただ『ウルトラマン』とだけ呼ばれた経緯もあって困惑していたとのこと。
だが、なにぶんこの名前が設定されたのは数十年前のことなので、世代によっては逆に新マンと呼ぶことを新鮮に感じる人も多い。
ちなみにこの「ジャック」と言う名前だが、実は『タロウ』の企画段階でのタイトル候補の一つである。
しかし、当時はハイジャック事件が相次いで発生しており、名前にジャックがあるとハイジャックを連想するという理由から、この名前はボツになった。それを『帰マン』の主役ウルトラ戦士の名前に再利用したわけである(ちなみにジャックという名前だが、これは欧米では至極一般的な名前であるため、命名に至るまでの経緯はともかく名前としては特に違和感はない)。
上記のような経緯から、ファンの間でも呼び方は分かれている。「『ジャック』の呼び名そのものを許さない」というやや過激的ながらも理解できなくもない意見もある一方、逆に「『新マン』や『帰りマン』と言う呼び名が、ヒーローの呼び名にしてはあまりかっこよくない」「寧ろ名前を付けもらえてよかった」という対極の意見も(リアタイ世代も含めて)存在する。
ひとたび揉め始めると収拾がつかないため、「もう『帰ってきた新ウルトラマンジャックII世』でいいよ」というジョークまで生まれる始末である。
変身方法
他のウルトラマンたちとは異なり、変身アイテムの類は用いない。
序盤では、郷が生命の危機に陥った際に自然に変身していた。郷の頭上に十字状の光が降ってくると、それに応じるように郷が腕を斜め上に掲げ、閃光とともに変身するというパターンが基本である(渦潮のような光が発生するパターンもある)。
基本的には右腕を掲げるが、両腕、右手に物を持っていた際には左腕を掲げることもある。
一部のエピソードでは腕を広げる動作を取らず、走りながら変身したり、高所から落下中に変身したこともある。
物語が進むにつれて2人の意識が一体化していったためか、中盤以降は郷の意思による変身も多く見られるようになる。
最終回では郷と分離することなく地球を去り、以降の作品での客演の際には、完全に郷の意思(ジャックと意識が完全に合一しているため、ジャックの意思でもある)で変身している。その際は、右手を高く掲げるパターンが多い。
なお、企画段階ではウルトラマンと同じくベーターカプセルで変身する予定だった。
後にリブットによって「ウルトラマンは光の力を解放するアイテムを使わないと元の姿に戻れない」という設定が明らかにされているため、この「変身アイテムを使わずに変身する」というのはブレスレットと並んで彼の特徴と言えるだろう。
ただ、団氏は自分だけ変身アイテムがないことを気にしていたらしく、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の撮影時に「俺なんて手を上げるだけなのにみんなズルイよ!!高峰くん、リング二つあるんだから片方貸してよ!!」と笑顔でボヤいていた。
ちなみにしばしば勘違いされるが、変身アイテムを使用せずに変身するのはジャックの専売特許という訳ではない。
ウルトラフォースの3人なども変身アイテムを用いずに変身している。
漫画『ウルトラマンSTORY0』では、彼の変身アイテムを用いない変身の経緯が描かれた。(ただし作者の解釈であって公式設定ではない)。
当初はゾフィーとは違う形の変身ブレスを使って変身していたが、とある海洋惑星でのエネルギーを浪費しすぎた戦いが災いして強制的に変身解除され、それに伴ってブレスが壊れてしまい、ブレスに埋め込まれていた光の国の鉱石が大怪獣キングザウルスに飲み込まれてしまう。
しかし、後に現地の知的生命体である水棲人間たちと心を通わせ、彼らの未来への希望を守ろうとするジャックの決意に呼応したのか、キングザウルスの腹の中の鉱石のエネルギーがジャックの体に直接流れ込み、再び変身できるようになった。
ウルトラマン芸人では、シリーズをよく知らなかった麒麟の川島明氏には、「棒とその次眼鏡、3人目の人はうわー言うて手ぶら」で変身すると認識された。
戦闘スタイル
シリーズでは、ウルトラブレスレットを自在に操る武器の名手として知られ、ブレスレットを巧みに使い分けることで数多の敵を撃破してきた。
一部のファンからはブレスレットが本体などとネタにされることも多く、実際ブレスレットの恩恵は否定できないが、本編含め客演での活躍を見れば分かる通り、ジャックの戦闘スタイルはれっきとした格闘戦であり、ブレスレレットはあくまで補助である。
また、『ウルトラ銀河伝説』の一般宇宙警備隊員たちはほぼランス形態しか使用していない点からもわかるとおり、ブレスレットの凄まじい活躍もジャックの卓越した技能に起因している。「警備隊一のブレスレットの使い手」の呼び名は伊達ではないのだ。なお、それでもランスのイメージが強いが、意外にも本編ではランスはヤドカリンを串刺しにしたくらいしか使われていない。
一般隊員専用のブレスレットがジャックのものよりある程度性能を抑えた量産型である可能性もあるが、ほぼ同型のブレスレットを手にしたゼロでさえランス形態とディフェンダー形態しか使用していない上、『新ウルトラマン列伝』での槍試合でジャックに完敗しており、「武器の扱いに関しては1日の長がある」と言わしめている。いずれにせよ、半端な実力ではブレスレットを真に使いこなすことはできないという何よりの証明だろう。
『ジード』ではリトルスターの発現によって、ジャックに由来する能力を得た少女が放った技が、ブレスレットのウルトラスパーク(もしくはブレスレットボム)に非常に似ている。ここまで来ると、ヒカリの光剣やゼロの次元移動のように道具由来であれ、既に彼特有の能力として定着していると見ていいだろう。
ウルトラマンベリアルの記事でも触れている通り、あくまでも、ギガバトルナイザーが強いのではなくギガバトルナイザーを使いこなせるくらいベリアルが強いのと同じように、ブレスレットを使いこなせるくらいジャックが強いのである。
そして、ブレスレット入手後でもムルチやプリズ魔、ゼットン二代目など、自力で引導を渡した例も多い。本編後の客演では、ブレスレットの使用頻度はかなり減っており、『レオ』や『ウルトラマン物語』、『メビウス』など、ブレスレットを一切使用しないケースも多い。
重々しい打撃を主体とするウルトラマンやセブンと比べると、軽快なチョップやキックを駆使した連続攻撃が持ち味で、流星キック、スライスハンド、ウルトラハリケーンなど、ジャック自身の高い身体能力を生かした肉弾系の必殺技が多い。一度レオとタッグを組んだ際、光線を使わない必殺技クロスアタックを披露したこともある。原典の他、ゲーム『ファイティングエボリューション』シリーズや『ファイトオーブ』で披露したローリングソバットは、ブレスレットに次ぐ彼の代名詞とも言える。
ただ、そもそもブレスレットが導入された経緯が「ウルトラマンが弱すぎるから」ということと、スノーゴン戦ではブレスレットの恩恵があまりにも大きすぎるため、本体と言われてしまう理由も無理のないものであるのも事実ということは忘れてはならない。
これは公式もネタにしているきらいがあり、『ウルトラファイトオーブ』のYouTubeの公式チャンネルの配信では、ジャックがゾフィー、セブンに続いて「簡単に勝てると思うな!」とグドンとツインテールを素手で圧倒している時に「今のジャックにはブレスレットがある、簡単には負けないぞ!」というあんまりなテロップが表示されてしまった。
これはファンが言い出したことではあるが、ネタを生むきっかけになったのはこのような描写をしてしまった当時の円谷プロの責任でもある。
あまり話題にならないが、上述の回し蹴りを始めウルトラスピンキックなどの回転技や防御技が妙に多彩なのも特徴で、ウルトラバーリヤ、ウルトラバリヤー、ウルトラVバリヤー、バリヤー光線と単純な防御技だけではなく、補助的な役割のバリヤー技も持っている。フュージョンカードの属性が「盾」なのも、伊達や酔狂なんかでは決してないのだ。
戦闘ポーズは初代マンのような腰を屈めたポーズではなく、右腕を握り拳にして脇を締め、開いた左腕を突き出すというポーズになっている。登場時のポーズは初代マン同様に右腕を突き上げるポーズとなっているが、ゲーム『ファイティングエボリューション』でも勝利時によく似たポーズを取るものの、腕はやや開いている。
必殺技・能力
初代マンと同じく、両腕を十字に組み、右手から発射する必殺の破壊光線。初代マンとの明確な違いは、彼が猫背気味のポーズで撃つのに対し、ジャックは背筋を立て、十字に組んだ両手を胸に引き寄せて状態で撃っていることと、光線の音がセブンの光線技と同じものが使われていることが多いこと。
水爆すら難なく耐えるとされるグドンをたった一発で木端微塵に吹っ飛ばすほどの威力を誇る。全編を通して使用され、序盤ではキメ技として多くの敵を葬った。
ベムスターに破られて以降は、ブレスレットにその地位を譲っているが、第38話ではナックル星人の宇宙艦隊を壊滅させ、最終回ではゼットンを葬るなど、ここ一番の見せ場でその威力を十二分に発揮しており、後年の客演時にも少なからず使用している。
特に、ゼットンは初代では通用しなかったこの技で撃破しており、「直接打つのは禁物だが回避技を発動できない状況に追い詰めれば光線でも撃破可能」ということを証明した。
『タロウ』客演時にはセブンのエメリウム光線と同時に放つ『ダブル光線』、漫画『ウルトラ兄弟物語』では敵の周囲を回転しながら放つ「ローリングスペシウム」を披露している。
初代マンも使用した八つ裂き光輪。サドラの首を一瞬で刎ねたが、それ以降は特に活躍せず、ブレスレットの登場でほとんど使用されなくなった。
『大いなる陰謀』では、ウルトラマンのウルトラスラッシュに合わせて投擲し、モルドを牽制した(ウルトラマンの光輪が斧で防がれた隙に命中させた)。
両腕をL字型に構え、右腕から発射するワイドショット系統の必殺光線。
設定上はスペシウム光線や元祖ワイドショットよりも強力らしいが、キングザウルス三世のバリヤーには通用せず、エネルギーを大幅に消耗するため、一度しか使わなかったとされている。
ぶっちゃけ本編ではさらっとしか使われなかったレア技だが、ワイドショットよりも強力という上記の設定が一人歩きしたのか意外と必殺技図鑑では高確率で(割と目立つ位置に)掲載されるというまあまあ美味しいポジションに入っている。そして図鑑などでこの技の存在を初めて知った人の中には、設定を鵜呑みにして肝心の本編を見たらパッとしない活躍で複雑な感情を覚えた方も多いのではなかろうか。
右手に左手を添えた構えで、右手先から発射する光線。ノコギリンを倒した程度の地味な技だが、なぜかギンガストリウムにジャックの力として受け継がれた(むしろギンガ版の方が戦績が良かったりもする)。恐らく初代マンの力で引き出される技としてスペシウム光線が使われているがための配慮なのだろうが……特徴的な技がアイテムによるものなのでまあ仕方がない。『運命の衝突』ではモブのアブソリューティアンを撃破した。
なお、セブンも恐竜戦車に対して同名の全く別の技を使用している。
キングザウルス三世を撃破するために、会得した急降下蹴り。バリアの死角である上部からの攻撃に使用された(この他の飛び蹴りに「フライングキック」や「急降下キック」がある)。
後にメビウスも暴走バーチャルゼットンとの戦闘で使っているほか、タロウもウルトラの父との特訓でこれと似た技を使用した。
ウルトラキック
グロンケンを倒した空中両足蹴りで、ウルトラスパークで作ったウィークポイントに向けて放つ事で首を蹴り飛ばした。
他にも印象的な蹴り技として『ファイティングエボリューション』シリーズや『ウルトラファイトオーブ』でも見せた空中で体をひねって放つローリングソバット(画像の技)やビルガモ戦で使用した飛び蹴り、サータン戦で使用した空中での両足による回し蹴りが挙げられる。
ウルトラスピンキック
両足で敵を蹴って反転し、とどめにもう一発両足蹴りを浴びせる。モグネズンを撃破した技で、ウルトラマンジャック版「V3反転キック」ともいうべき必殺技である。
シーゴラスが発生させた超巨大津波を食い止める際に使った防御技。回れば何とかなるの法則にのっとり、体を高速回転させて念力を発生させ、津波を押し返した。
公式や非公式問わずバリヤーやバーリアと名前を間違われることが多い(上記の通りジャック自身が防御技を複数持つために下記の技と混同してしまっているのが原因と思われる)。
ギンガストリウムはこの技を受け継ぎ、巨大ヤプールのバリアを打ち破っている。
フォッグビーム
胸まで引いた左腕に上から右腕を添えて発動する霧状の光線。キングザウルス三世にはバリヤーで防がれて全く通じなかった。
ウルトラ眼光
両腕のひじを曲げた状態で突き上げ、両目から細い直線状の破壊光線を放つ。
透視光線
両目をスパークさせ、隠れた敵の居場所を暴き出す。サータンに対して使用。
ここから怒涛の攻撃に繋いだ。
ハンドビーム
片腕を前に突き出し、破壊光弾を放つ。等身大のブラック星人に対し、容赦なく撃ち込んで爆殺した。
ウルトラロケット弾
左腕の先からマシンガンのように光弾を連続で発射する。中々物騒なネーミングだが「ロケット弾」の名の通り非常に弾速と連射性能が高いことが長所で、『運命の衝突』でも複数のアブソリューティアン兵士たちに使用されている。
ウルトラバリヤー
光波状の黄色いバリヤーを全身に張る。
ウルトラVバリヤー
腕を交差して敵の攻撃を防ぐ。ゴルバゴスの火球を受け止めた他、『メビウス』ではフェニックスネストを破壊しようとしたデスレムの天地煉獄光を全て防ぎきっている。ウルトラマンの大胸筋バリアに次ぐ生身での防御技である。
バリヤー光線
左手を引き、右腕を突き出して放つ、対象を保護する為のバリアを張る光線。
ストップ光線
腕をV字に広げて射ち出す凍結光線。ステゴンの動きを止めた。
ウルトラフラッシュ
突き出した腕から強烈な閃光を浴びせる。ビルガモのカメラアイを故障させる程の威力がある。なお、数千年の時を越えた現在では純粋な破壊光線としても威力が向上しているようで、『運命の衝突』では直撃を受けたアブソリューティアンの兵士が一撃で爆死している。
両腕を前に突き出し、手刀の先から放つ冷気。プリズ魔を氷漬けにした。ゾフィーも会得している。
漫画『ジャッカル軍団大逆襲!!』ではタロウのウルトラフリーザー、80のフリージィングレーザーとともに発射し、ガロウラーを凍らせたが、すぐに脱出されてしまう。
最終回で使用。敵を担ぎ上げ、高速回転させながら空中へ投げる。光線技を吸収してしまうゼットンを倒すために編み出した。また、シリーズ初の技名を叫んで使った技でもある。
後にストロングコロナゼロとハリケーンスラッシュも使っているが、こちらは投げ技というより竜巻を発生させて相手を上空へ巻き上げる技である。
スライスハンド
敵を空中にぶん投げて自らもジャンプし、相手が落下する勢いも加えたすれ違い様の斬首チョップでフィニッシュを飾る技。使用時は背景が赤一色になる非常にカッコいい演出が入る。ブラックキングを倒した。
ウルトラ投げ
空中高く飛び上がり、敵を後方に投げ飛ばして地面に頭から叩きつける大技。ナックル星人に対して使用し、大ダメージを与えた。スライスハンドと同じく背景が赤一色になる演出が入る。
スライスハンドとウルトラ投げは、それぞれ初代マンとセブンから直々に伝授されたという設定があるが、尺の都合でカットされてしまったため、実質裏設定扱いである。
このほかの投げ技に相手を地面に叩きつける「ウルトラリフター」や尻尾を掴んでジャイアントスイングを浴びせる「ウルトラスウィング」、両足で挟んだ相手を投げる「ウルトラ回転足投げ」、「ブレーンバスター」、「巴投げ」、「背負い投げ」などがある他、「首じめ」や「足ばさみ」といった初代ウルトラマンに似通ったプロレス技を習得している。
ウルトラチョップ
主題歌でも歌われているチョップ技で、『ファイティングエボリューション』シリーズでも基本攻撃に採用されている。
ウルトラかすみ斬り
初代マンも使った、手刀ですれ違い様に切り裂く技。
ウルトラ頭突き
敵に猛スピードで急降下し、頭突きを食らわせる。似た技にフライングアタックがあり、こちらは全体重を掛けて体当たりする。
体当たり
肩から敵にぶつかる。『ファイティングエボリューション』シリーズでも使用可能。
ウルトラボディ落とし
敵を後方に投げ飛ばして地面に激突させる。体操選手よろしく、投げ飛ばした後に腕を水平に広げるポーズを取る。
スパーク攻撃
空中ですれ違いざまに体をスパークさせて敵を撃墜する。
サータンを空中から叩き落とした。
ウルトラ急降下戦法
ザゴラス戦で使用。敵を抱え込んだまま急降下し、隕石に激突させて破壊する。
ウルトラ十文字斬り
レッドキラー戦で使用。レッドキラーから奪ったブーメランですれ違いざまに切りつけ、文字通り十文字に切り裂いた。ジャック版ゼロスラッガーアタック。
ウルトラスピン
体を高速回転させる。回れば何とかなるの法則。
シーゴラスが呼び寄せた雷雲を吹き飛ばしたり、キングマイマイの吐いた糸の拘束から抜け出すために使用した。
ウルトラプロペラ
敵の周りを旋回し、巨大な竜巻を発生させる。バリケーンに対して使用し、宇宙まで吹っ飛ばした。
空中回転落とし
テロチルス戦での決まり手となった敵の足を掴んで錐揉み回転、地面に叩きつけてKOする技。
シュガロン戦では空中回転して地面に叩きつける「空中回転逆落とし」を使用(『ファイティングエボリューション』シリーズではゾフィーが似たような投げ技を使用している)。
ウルトラ念力
ウルトラ戦士共通の念動力。両腕を大きく回す動作で念力を発生させ、サータンの動きを止めて浮き上がらせ、ウルトラスーパー光線に繋げた。
ボディスパーク
全身をスパークさせ、敵の拘束から脱出する。ツインテール戦で使用。『メビウス&ウルトラ兄弟』では、Uキラーザウルスに捕まった際に使用し、『運命の衝突』ではモブのアブソリューティアンに背後から捕まえられた際に使用した。
ウルトラパワー
相手を全力で投げ飛ばす。縮小したヤメタランスに使用し、宇宙に帰した。
また、『ウルトラ腕力』と呼ばれる能力があるが、これはキングストロンとの戦いで肩の角を掴んで前転する事で角を逆方向に曲げて苦しめた技である。
ウルトラドリル
体を高速回転させて地中を掘り進む。エースも使用した。
ウルトラダブル
内山まもる氏の漫画「戦え!ウルトラ兄弟」でアークボガールを足止めするために使用。
自分の体を倍以上に巨大化させる能力だが、エネルギーを大幅に消耗する危険がある。
ウルトラリフティング
両腕で敵を持ち上げたまま、宇宙空間まで運ぶ能力。
第18話でベムスターとの初戦に敗れた際、セブンから与えられた腕輪型の万能武器。
普段は腕輪形態でジャックの左手首に装着されており、彼の意思に応じて様々なアイテムに変形する。ロケット型のナイフ・ウルトラスパークをはじめ、ブーメランや槍など様々な形態に変化させて使用する。
使う際は左肘を曲げてブレスレットを構え、右手でこれを掴んで外す動作が続き、変形させたり、直接投げつけて使用する。第22話では、変身直前に郷が腕を負傷したために使用できず、苦戦を強いられた。
一度に複数の用途には使えず、第20話ではそのジレンマに苦しむ様子も描かれた。時には武器としてだけでなく、湖を丸ごと蒸発させたり(第30話のオクスター戦で、水中で呼吸するオクスターに対処するため)、惑星を丸ごと爆破したり、バラバラにされた自分の体を復元したり(第40話に登場のスノーゴンに冷凍ガスで凍らされた時)など、いささかご都合主義が過ぎる力も見せている。
この他にも、ウルトラディフェンダー(第40話のスノーゴンは、復活後これで撃退)、崩壊寸前のダムの補強(第20話)、怪獣の磁力攻撃の無効化(第20話のマグネドン戦。これのため前述のダムの補強を中止した)など、防御目的でも使われる。どの機能であれ、役目を果たすとジャックの意思に呼応して手元に戻る。
第31話では、あろうことかゼラン星人にコントロールされてジャックに襲いかかったが、ゼラン星人が倒されて制御が解けると、再びジャックの左手に収まった。
ネタ
夕焼けの似合う男
ジャックは往々にして夕焼けの似合うウルトラ戦士と称される。
実際、第5話・第6話、第21話、第32話、第37話など夕陽をバックにした名シーンが多く、メインテーマも「夕日に立つウルトラマン」であり、まさしく夕暮れどきに戦うために生まれたような男である。
このためか、『タイガ』でのナックル星人オデッサの回想シーンにおいて、彼がかつて戦ったというジャックらしきウルトラマンが夕陽を背に佇んでいた他、円谷英二御大の出身地である須賀川市の17時30分のチャイムもOP主題歌になっている。
「俺はダメなウルトラ族さ!」
なんというか、融合している郷の意識もあるのかもしれないが、しばしば精神面で弱さを見せる彼である。監督が意図的に「弱さ」を演出していることもあって、その印象は強い。
『レオ』第34話ではセブンに届けるはずのカプセル怪獣を紛失して意気消沈し、合わせる顔がないと嘆いていたりする。
かたおか徹治による漫画『ウルトラ兄弟物語』では、自らのミスで死なせてしまった異星人の子供を思い、飲んだくれてゾフィーに悪態をつくという荒れ具合を見せた(イラストは当該シーンのパロディーだが「死なないだろ多分」のセリフはコラの産物である)。一応、直後に起きた人質事件を解決したことで立ち直ってはいるが、もっと精神鍛錬を積んだほうがいい気がする。
また、その他の漫画版でもかませ犬的な役回りが多い。不憫すぎる
帰りマン・新マン=× ジャック=○
初心者は必ずといっていいほど見分けられないのがゾフィー、ウルトラマン、ジャックの御三方。「うちのトコでは」で有名な漫画家のもぐら氏も「わかるか!!」とブン投げたほど。
理由は全員顔が酷似しているためであるが、ウルトラマンが元祖としてメディア露出することが多く、ゾフィーがスターマークで区別化されているのに比べて彼にはこれといって身体的特徴がない。模様が縁取りされているが、素人にはまず区別できまい。CMなどでは「ややこしいから」という理由で高確率でハブられているのが悲しい。
SFC『ガイアセイバー』ではゾフィーがジャックと間違えられるシーンがある。
内山まもるの『ウルトラマンレオ』の漫画版(「小学三年生」掲載分)では、ゾフィーがボディペインティングしてジャックに成りすますエピソードが存在する。
また『ウルトラマンZ』の海外配信されたショートストーリーには「マン兄さんのメダルを3枚も持っていた」とハルキが報告してきたのでゼットが確認したら残り二つはゾフィーとジャックの物だったというものが有る。
さらには、グレート、ネオス、コスモス、リブットのように、体こそ模様や色で違いが明確なものの体を隠して顔だけ見れば初代顔からの変化が少ない戦士も存在しており、これらの戦士もジャックら3人ほどではないにせよ見分けるのが特に難しく、顔だけだとこんな感じになってしまう。
諸事情でなかなか正式名称が決まらず、便宜上「帰マン」や「新マン」と呼ばれていた時代が長かったのも、認知が進まなかった理由に挙げられよう。
また、彼の場合、他のウルトラ戦士との関係がさほどクローズアップされていないため、コンビで語られたりすることがほとんどない。そのため、単体だとすっごく目立たない。
客演などではキャラ崩壊こそ免れているが、色んな面で不可抗力であり不遇な彼である。
簡単な見分け方
ジャック兄さんとマン兄さんを見分ける最大の違いは左腕のウルトラブレスレットの有無…と言いたいところだが、序盤の彼はブレスレットをまだ装備していないので困ったものである(本編序盤を振り返らない限り直面しない問題なのだが)。
だが、「胸の模様が二重線って言ったって僕らにはわからないよ!!」とか思ってる初心者諸兄は安心して欲しい。首元から順に見ればよいのである。初代ウルトラマンそっくりだけど首元が銀色で体に二重線模様が走っていて、足のラインが太い。この3つの条件を満たせていたらその人はジャック兄さんだ。
ちなみにFischer'sのシルクロード氏は、こちらの動画で背中の模様を広背筋に例え、これの形で見分ける方法を提唱していた。
(角ばっているのがジャック、丸みを帯びているのが初代ウルトラマン、彼らより面積が小さいのがゾフィー)
上級編
顔がウルトラマンとゾフィーに似ていると先述したが、あくまで似ているだけであり、目を凝らして見ると違いがわかるはず。
目元が他2人より若干上に付いていて、口元の上唇部分が厚く、少々面長な印象を受ける顔。その顔がジャック兄さんである。
この方法については相当慣れていなければファンでも難しく、さらにこれらの特徴が必ずしもすべてのジャックのスーツに当てはまるわけではない(ウルトラマンやゾフィーと同じマスクの型で製作されたものや、逆にウルトラマンやゾフィーの顔がジャックに似たバランスになっていることもある)ため、初心者にはあまりおすすめできない。
ファンなら頑張れ。
『時間ですよ』
テレビドラマ『時間ですよ』で、宮崎健(演:堺正章)が困ったことが起きると「困った、困った、どうしよう、そうだ、ウルトラマンを呼ぼう」と言うと登場しコントを展開していた。
切り裂きジャック
エースほどではないが、トドメに相手をぶった斬る例が非常に多い。なのでたびたびこう呼ばれる。誰が上手いこと言えと。
ウルトラ兄弟物語のジャック
かたおか徹治の漫画作品『ウルトラ兄弟物語』第1巻に収録された『ウルトラ一族の大反乱』に登場した、ウルトラの父の兄。つまりウルトラマンタロウの伯父に当たる。しかし、彼とは別人。
昭和シリーズの客演
客演回数は昭和ウルトラマンではセブンの次に多い。
本人が直接登場した作品
ここでは、郷の姿で登場した作品には◎、郷は未登場だが郷役の団時朗氏が声を務めた作品には●、それ以外の作品は◯、直接は登場せずに間接的な登場にとどまったものは△を表記する。
『ウルトラマンA』〇
第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」ではヤプールの罠に嵌まって十字架にかけられてしまう。この時、エースキラーにブレスレットを奪われたが、エースにエネルギーを預けてスペースQの発動に貢献した。
第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡!ウルトラの父」ではヒッポリト星人のヒッポリトカプセルで閉じ込められたウルトラマンやゾフィーをブレスレットで救出しようとした隙を突かれ、自らも捕まってしまう。その後はエースとウルトラの父の尽力で復活し、力尽きた父を兄弟たちとともに光の国へ送り届けた。
登場人物やナレーションからは「ウルトラマン二世」と呼称されている。また、戦闘中の声もエースのものが混ざっている。
『ウルトラマンタロウ』◎
第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」では、タロウや他の兄弟とともにウルトラベルを運んだ。第33話ではテンペラー星人戦ではウルトラ6兄弟全員で登場。6兄弟が映像で集結したのはこれが初である。
第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」では、木星のパトロール中にタイラントと遭遇。接近戦ではほとんどダメージを与えられず、スペシウム光線を連発するも吸引アトラクタースパウトで吸収され、逆にバラバのムチで首を絞められて敗北する。最後の力を振り絞ってウルトラサインを送り出すが、タイラントの光線で無力化されてしまった。
第52話「ウルトラの命を盗め!」では、ウルトラ族の強大な力を狙うドロボンと宇宙空間内で激突するが、スペシウム光線を防がれた上にドロボンの攻撃をモロに食らって負傷。撤退には成功したが、ドロボンを地球に誘き寄せる遠因となってしまう。
タロウやZATを危険に晒した責任から、ドロボンに捕まって人質となっていた二谷副隊長を自分のカラータイマーと引き換えに救出する。しかしタイマーを奪われたことで体がペラッペラに萎んで力尽きてしまう。どういうことなの
その後はタロウがタイマーを取り返したことで無事に復活し、ドロボンも二谷副隊長率いるZATの奮戦により撃破された。
第52話のスーツは手袋とブーツが赤いが、これは当時人気だった仮面ライダー2号を意識したものである。
『ウルトラマンレオ』◎
「じゃあ、頼んだよ…!」
第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」では、再起不能となったダン=セブンに怪獣ボールを渡すべく地球へ向かっていたところ、アシュランの襲撃を受けて負傷した挙げ句に特殊なマスクを嵌められて喋れなくなってしまう。
なんとか怪獣ボールは守りきったが、地球に着いた矢先に倒れて怪獣ボールを紛失してしまい、ゲンたちに介抱される。その後は海辺で怪獣ボールを発見したが、近くにいた子供達に気味悪がられて石を投げられるという前作に負けず劣らず散々な目に遭う(一応この子供たちを擁護すると、自分たちがボールでただ遊んでいたのを横から急に変なマスクを着けた長身の大人が何も喋らずにボールを奪い取った形になるので、当時どころか現代でも不審者扱いされそうな事案ではある)。
MACがアシュランに苦戦している際、颯爽とバイクで現場に到着し、怪獣ボールをようやくダンに渡すことができたが、セブンガーは一度使うと50時間使用できない上に、ダンや自身がまともに戦えない危機的な状況下で、ゲンがダンのウルトラ念力により郷のマスクを破壊してもらう事を提案するも、ダンに多大な負担がかかるのを気にかけて躊躇していた。
その後は無理を承知でマスクの破壊を引き受けたダンに根負けし、マスクが破壊されたことで無事に会話できるようになった。
再び現れたアシュランに苦戦するレオを助けるべく、自身も変身して共闘し、月食を利用した2人の合体技クロスアタックにより、見事アシュランを撃破する。その後は破損したダンのウルトラアイを引き取ってゲンに地球を任せ、光の国へ帰還した。
第38話「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」では、ウルトラキーを盗み出したババルウ星人(にせアストラ)を追って、ゾフィー、ウルトラマン、エースとともに地球に飛来し、レオと対立する。
今回はほぼ会話する場面はなく、特に合体光線を放つシーン以外は目立った活躍もせず実質モブキャラ扱いである。この後はウルトラマンキングに厳しく諌められ、光の国へ帰還して地球との衝突を防ぐべく尽力した。
34話から数話しか経過していないこともあって「せめてジャックだけはレオと戦わないということができなかったのか」「味方するのは無理にしても最低でも中立であってほしかった」なんて言われることも少なくない。まあ38話、39話は歴代でも屈指のツッコミどころ満載のグダグダエピソードなのだが。
平成シリーズ以降の客演
『ウルトラマンメビウス』◎
「やりましょう。私たちが愛した、この地球を守るために…!」
「人間を愛するには、人間を知らなければならない。人間の強さも、弱さも、美しさも、醜さも。その両方を知らなければ、お前はこの星を愛することはできない 」
劇場版では、メビウスが地球防衛の任務に就く20年前に、ウルトラマン、セブン、エースとUキラーザウルスと対決していたことが明かされており、自身の変身能力と引き換えに、合体絶技ファイナルクロスシールドでヤプールの怨念を封印し、以後はしばらく普通の人間として生活していた。
ナックル星人ら宇宙人連合の策略で捕まったメビウスを助けるべく、シールドが破られることを危険視して慎重になっていたハヤタ=ウルトラマンやダン=セブンに、危険を承知で自分たちも戦うことを進言する。
メビウス救出後は逆に連合に捕まってしまうが、今度はメビウスの助けにより復活。Uキラーザウルス・ネオとの決戦に際しては、遅れて救援に駆けつけたゾフィーとタロウにエネルギーを供与されて回復し、再び兄弟とともに挑みかかる。
そしてクライマックスにて、兄弟たちとともにメビウスと融合し、彼の新たな姿と力を覚醒させる。
後日談のテレビシリーズでは、デスレムの策略により、月面の戦いから帰還したGUYSメンバーがフェニックスネストごと人質に取られ、人々に責め立てられて人間不信寸前にまで追い込まれていたミライの元を訪れ、かつての経験からミライにアドバイスを送る。
フェニックスネストが攻撃されそうになった所で自らも変身して盾となり、クルーの安全を守ることに徹してメビウスをサポートし、メビュームバーストを食らったデスレムにダメ押しでスペシウム光線を浴びせて撃破した。
「GUYSという家があり、仲間がいる 」
この言葉はジョージに届いており、最終回(第50話)でもジョージにテレパシーで激励の言葉を贈った後、兄弟たちとともにエンペラ星人の闇に呑まれた太陽の輝きを取り戻した。
なお、ジャック客演回」にて、「きくち電器商会」の社長役を演じているきくち英一氏は、実は『帰マン』でジャックのスーツアクターを務めた俳優その人。メビウスを救援に現れたジャックを見て「ウルトラマンが帰ってきた!」と歓喜するという小ネタもある。
また、掛け声はTVでは帰りマン本編時にはなかった団氏によるものが終始採用されている。
オフショットでは、ジャックの登場回がTVシリーズでは珍しく舞台に忠実なセットであったために多摩モノレールが足元に映っている。
勝利後、フェニックスネストを救出して地上に戻してくれたのだが、そのフェニックスネストの全高は60Mであり、ジャックの身長は40Mにもかかわらず、ジャックの方が大きく映っている。「何でそれよりデカいものが小さく見えてるんだよ。」「身長40Mのジャックが全高60Mのフェニックスネストよりデカいのはおかしい。」なんて突っ込まれることもしばしばある。「ウルトラダブルで一時的に身長伸ばしてたんじゃね?」なんて説も一部では存在する。
『超ウルトラ8兄弟』◎
別世界の郷秀樹にM78スペースのジャック=郷としての記憶が宿り、最終局面にて「この世界を守る7人の戦士」の一人として覚醒、変身を遂げる。
同時に変身したウルトラマン、セブン、エースとともに、石化していたメビウスにエネルギーを注いで復活させ、5人揃ってギガキマイラを相手に立ち回るティガ・ダイナ・ガイアに加勢した。
ギガキマイラを倒した後は、超巨大な黒幕との対決にて他の7人とともに黄金の輝きを纏い、合体絶技スペリオルマイスフラッシャーにてその闇を撃ち払った。
ちなみにこの世界でもレーサーとして活躍している。
先述の「正式名称における混迷ぶり」が公式にネタにされ、メビウスに変身するヒビノ・ミライが、別次元(同作の先輩ウルトラ戦士は郷に限らず全員「TVシリーズの本人」ではない)の郷を見て以下の様なやりとりを展開している。
ミライ「ジャック兄さん!」
郷「…は?」
ミライ「分かりませんか?だったら、新マン兄さん!帰りマン兄さん!」
郷「…何?」
『ウルトラ銀河伝説』●
「皆、合体光線だ!」
『メビウス』から数百年後の同作では、プラズマスパークタワーを登ろうとしたベリアルを、エース、80と共に迎え撃つ。ウルトラランスも使用した他、弟らに呼びかけて合体技の音頭を執るなど、まとめ役として奮戦するも、スペシウム・メタリウム・サクシウムの合体光線をギガバトルナイザーで押し返されて敗北する。
光の国の凍結とともに再起不能にされてしまうが、事件解決後はプラズマスパークの光によって無事復活した。
『ウルトラマンサーガ』◎
DC版にて、ハヤタ、ダン、北斗、ゲンと共にチームUの元へ現れ、5人同時変身を披露。
怪獣兵器ブラックキングを圧倒し、ウルトラランスの投擲でトドメを刺した。
なお、下記の理由から郷の姿で登場したのも、郷からの変身も結果的に本作が最後となった。
『ウルトラマンオーブ』△
「キレのいいヤツ、頼みます!!」
本人は登場していないが、かつて他のウルトラ戦士たちとともに魔王獣と戦い、その1体マガジャッパを封印していたことが明かされている他、ジャックとゼロの力を合わせたフュージョンアップ形態ハリケーンスラッシュが登場する。
ぶっちゃけなんでこの2人なんだ?と多くのファンが疑問を抱いたが、一応『ウルトラマン列伝』にて、ゼロとジャックがウルトラランスで槍試合を行うシーンが新撮されていた。この模擬戦でゼロに完勝し、「武器の扱いに関しては1日の長がある」と言わしめており、『帰マン』『メビウス』から数千年後も研鑽を積んできた経験値の差を見せつけた。
『ウルトラファイトオーブ』◎
「簡単に勝てると思うな…!」
惑星ヨミにてレイブラッドに似た邪悪な波動が観測されたのを受け、調査に向かっていたゼロを助けるべく、ゾフィーやセブンとともに急行。開幕流星キックで多くのファンを沸かせた。
かつて苦戦したグドンとツインテールを格闘戦で圧倒し、スペシウム光線でグドンを、ランスの投擲でツインテールをそれぞれ撃破し、当時から格段に実力を上げた事実を視聴者の目に焼き付けた。
その後はゾフィーとともにレイバトスを追って怪獣墓場に辿り着くも、タイラントに足止めされて取り逃してしまう。タイラントには流石に2人がかりでも苦戦するが、セブン、ゼロ、そして新たな力を身に着けたオーブに助けられる。
事件解決後は光の国へ帰還し、ゾフィーからの宇宙警備隊への勧誘を断って再び流浪の旅に出たガイを「気持ちのいい青年」と好評した。
なお、『メビウス』から声を務めてきた団時朗氏は、2023年3月22日に死去したため、本作がウルトラシリーズ最後の出演となった。
『ウルトラマンジード』〇
第1話にて、オメガ・アーマゲドンに参戦したウルトラ戦士としてゲスト出演した他、ロイヤルメガマスターが彼のウルトラカプセルを使用し、貫通力に特化した光線技ランススパークを発動している。
『ニュージェネレーションヒーローズ』〇
回想シーンにおいて、6兄弟総出でウルトラダークキラーと対決しており、タロウにエネルギーを分けてスーパーウルトラダイナマイトの発動に一役買った。また、ロッソとブルを出迎えるシーンでも一瞬登場している。
『ウルトラマンタイガ』△
第10話「夕映えの戦士」にて、ナックル星人オデッサがかつて夕暮れの中でジャックと思しきウルトラ戦士と対決し、敗北を喫していたことを語っており、彼が侵略を諦めるきっかけとなっていた。
また、タイガとタッコング、ギーストロンの戦いでは『帰マン』の戦闘テーマである「夕陽に立つウルトラマン」が流れるという演出がなされた。
『ウルトラマンZ』△
ゲネガーグによって光の国から強奪されたウルトラメダルの1枚としてジャックのメダルが登場。ゲネガーグの撃破後には、ウルトラの父やゾフィーのメダルとともに怪獣研究センターで回収・保管されていたが、バロッサ星人が駆るキングジョーによってまたもや強奪されてしまう。
その後はハルキたちの活躍によってバロッサ星人が落としたメダルをヨウコがゼットに届け、父やゾフィーのメダルと組み合わせてM78流・竜巻閃光斬を発動できるようになった。
また、『フュージョンファイト』では、コスモス、ネクサスのウルトラメダルを組み合わせると発現するジードのウルトラフュージョン「テトライトクロス」が登場している。
『大いなる陰謀』〇
ウルトラ6兄弟総出でジュダ&モルドのグア兄弟と対決する。主にゾフィーやウルトラマンとともにモルドを相手取り、得意のウルトラスパークの斬撃を至近距離で放ち、ウルトラマンと共に久々に八つ裂き光輪を使用した。
ゾフィーの号令でタロウと一体化し、コスモミラクル光線によりグア兄弟を撃破する。
その直後、突如現れたベリアルとトレギアの並行同位体の攻撃により窮地に陥るが、駆けつけたゼロの救援によって難を逃れた。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』〇
光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチし、仲間たちとともに惑星ブリザードに急行。レスキュー隊と入れ違う形でアブソリューティアン軍団と激戦を繰り広げる。今回はややセブンらと比べると出番は控えめであんまり台詞もないが、ボディスパークやウルトラロケット弾などのマニアックなレア技も多用していたりする。
『ウルトラマンレグロスファーストミッション』〇
宇宙警備隊本部にて初代マン、ゾフィーと共にウルトラの父からレイブラッド星人の並行同位体が惑星マイジーに現れたことを伝えられる。タルタロスによる仕業ではないかと推察するが、ザ・キングダムの脅威にもなりうることからその目的について不審に思っていた。
他媒体展開
書籍
『ULTRAMAN』
「早く示さなければならないんですよ──アメリカにもウルトラマンがいるってことをね」
主要人物の1人にジャックという青年が登場する。
地球人でありながら「異星人の街」に住んでいる風変わりな人物。
生身の戦闘力は非常に高く、「異星人の街」で行われている賭けレスリングにて、宇宙各地からやってきた猛者を相手に連戦連勝していることからもその実力の高さが窺える。
ずっと異星人の街で暮らしていたためか、彼らに対する偏見や恐怖心などはまったくなく、諸星弾が異星人であることを知って動揺する進次郎に対し、「そんなことで彼への見方を変えてしまうのだとしたら、俺は君を軽蔑する」とまで言ってのけた。
容姿は郷秀樹によく似ており、腕には原典のウルトラブレスレットとよく似た腕輪を付けている。ただ、この作品は初代マン以外のウルトラ戦士は地球を訪れていないという独自の世界観で描かれているため、彼も原典のジャックや郷とは別人(若しくはパラレルの存在)だと思われる。
異星人側の暗部とも通じており、現在の科特隊に情報を提供する情報屋としての役割を担っている模様(「異星人の街」に住んでいるのもこれが理由だと思われる)。そのため、科特隊隊員である諸星とも顔馴染みである。基本的には科特隊の協力者としての立ち位置だが、エドと同様、時折不穏な動きを見せることもあり、その真意については現段階では謎も多い。
アメリカで異星人の侵略者集団「暗黒の星」が活動を活発化させたことを受けて渡米し、ヤプールに自身専用のウルトラマンスーツの開発を急がせ、「暗黒の星」が本格的な破壊活動を開始した際には完成したばかりのスーツを纏って戦闘に加わった。
『AnotherGenesis』
AnotherGenesisでの彼についてはこちら
『帰ってきたおとうさんはウルトラマン』
小学校に通う一児の息子がいるという設定になっており、普段はMATの隊員服を模したTシャツを着ているというニクい演出がなされている。息子にスペシウム光線の特訓をさせる際には手を抜かないなど手厳しい所があるが、運動会など息子の晴れ舞台には是が非でも休もうとする親バカな一面もある。
ちなみに息子の同級生にはバルダック星人、ブラック星人、ナックル星人の息子など、原典でジャックを苦しめた強敵が多い。
なお、公式ではご子息は未だに登場していない。いつか登場する日は来るのだろうか。
MARVELコミック版『ULTRAMAN』
本作では、科学特捜隊上層部に、地球人に敵対的な外星人が紛れ込んでいる事を知ってしまった元科特隊職員が作った秘密組織・MATが生み出したウルトラマンを模した巨大兵器。
ちなみに合体ロボ。ウルトラマンなのに、まさかの「スーパー戦隊」「東映アニメーション製作の巨大ロボアニメ」要素である。
なお、謎の外星人達のエネルギー源の一部を強奪して動力源としている為、本物のウルトラ戦士とも互角の戦いが可能だが、同時にこの動力源のせいで事情を知らないウルトラ戦士からは「正体不明の危険な存在」と認識されてしまう場合も有る。
ゲーム
AC版『大怪獣バトル』
EX6弾にてスーパーコンボカードとして初収録。ブレスレットを変形させた短剣・ウルトラスパークの投擲を必殺技に持つ(技名もそのまま「ウルトラスパーク」)。
NEO7弾ではウルトラストライカーとしてダイナとともに実装。攻守に優れたバランスタイプで、堅実に勝ちに行くタイプのチームと相性がよい。
RRでも当然参戦。ウルトラスパークはEXより据え置き、ウルトラランスと流星キックも必殺技として採用されている。ただしスペシウム光線やウルトラ投げ、スライスハンド、ウルトラハリケーンと言った、名勝負および神回を飾った有名な必殺技の数々はことごとく省かれ、後の『フュージョンファイト』においてもスパーク・ランス・流星キックの3つで固定されたままである。
『大怪獣ラッシュ』
ウルトラ10勇士集結編、ギャラクシーオールスターズ編にて他のウルトラ戦士たちとともに堂々参戦。
最高レアリティはスターレア(SRに相当)。ここでようやくスペシウム光線が必殺技として実装された。
ディフェンス値は低いがアタック値とタイリョク(HP)値は高く、短めの攻撃モーションと早い段階から繰り出せる必殺の流星キックにより、優秀な速攻性能を発揮する。
『バトルスピリッツ』
ウルトラシリーズとのコラボブースター第2弾「ウルトラヒーロー大集結」にて参戦。イラストは第18話でベムスターとトドメを刺すシーンから。
コスト3・軽減青2というコストが高めなウルトラ戦士としてはかなりお手軽に召喚できる。BPは最大で6000とそこそこであり、レベル3効果でコスト6以下のスピリットを破壊できる。
しかし、兄さんの真価はそこではない。最下層にデッキバウンスでもされない限り、なんと何をされても手札に返ってくる。高火力で消し炭にされようがコアをボイド送りにされようがお構いなし。文字通りの「帰ってきたウルトラマン」なのだ。おそらくこれはスノーゴンにバラバラにされても復活したエピソードを再現した効果だと思われる。え、でもレベルをある程度上げなきゃ発動しないんでしょ?と思うのは大間違い。なんと召喚された状態であれば、どのレベルでも発動するので使い捨て前提で召喚しても全く問題がないのだ…(おまけにコストも低くかなり手軽に召喚可能)。さらに「ウルトラマン」の名を持つスピリットが破壊されると手札からゾフィー兄さんが助けに来るという恐ろしいコンボが完成する。相手のアタックステップでは闇の支配者様をフラッシュタイミングでノーコスト召喚できてしまったりもする。やべえこの人。
しかも、バトスピの同名カードは上限が3枚なので状況次第では、3人のジャック兄さんがフィールドを行ったり来たりする光景が見られるわけだ。「ウルトラマンが帰ってきた!」の意味合いが変わること請け合いである。
余談
上述したように、児童誌設定とは言えウルトラ兄弟では妻子がいることとその妻のプロフィールが(一部とはいえ)明言されている数少ない存在である。
近年、同じウルトラ兄弟の息子たちが登場しているが、果たして彼の子供は登場するのだろうか。今後に期待である。
『レオ』第34話の予告および本編冒頭では、「ウルトラ5番目の兄弟」と間違って紹介された事がある。
声はウルトラマンの物を流用しているが、『メビウス』客演時では郷を演じた団時朗氏による新録したものが使用された。
しかし、違和感があるという声が多かったのか、以降の客演では原典通りウルトラマンと同じ声に戻され、団氏の声は会話時に限られるようになった。
スーツのデザインに関してだが、放映前のかなり撮影が進んだ段階でTBSの意向で急遽変更され、それまでの撮影や費用が水の泡になってしまった事もある。
ウルトラ兄弟の変身アイテムを商品化したものではジャックだけウルトラブレスレットが収録されていることが多く浮いていたが、後のトリガーの変身アイテム・ガッツスパークレンスに対応したジャックのハイパーキーが他のウルトラ兄弟のキーと共に商品化されることが決定している。
劇中で他のウルトラ戦士の変身にも使用できる事が確認されたため、玩具オリジナルとはいえ放映から約50年経って初めてジャックへの変身アイテムが登場したとも言えるだろう。
担当声優
- 中曽根雅夫(掛け声)
- 谷津勲(TV版)
- 村越伊知郎(TV版50話)
- 山下啓介(A)
- 竹内喬(レオ)
- 小室正幸(ウルトラマン物語)
- 団時朗(メビウス以降)
- 影丸茂樹(超闘士激伝)
- 三木眞一郎(UGF運命の衝突、ウルトラマンレグロスファーストミッション)
主な担当スーツアクター
- きくち英一(TV版)
- 那須野秀樹(レオ)
- 上野雅則(ウルトラマン物語)
- 小宮啓志(新世紀ウルトラマン伝説)
- 岩崎賢太郎(新世紀2003ウルトラマン伝説)
- 寺井大介(メビウス)
- 岩崎晋弥(大決戦!超ウルトラ8兄弟)
- 岡部暁(ウルトラファイトオーブ)
- 稲庭渉(ジード)
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンエース、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンゼット - 一体化型の「地球人と一体化したまま地球を去る」というパターンを継承したウルトラマンたち。
ウルトラマングレート:こちらは変身者の名前がジャック。
ウルトラマンチャック、ウルトラマンスコット、ウルトラウーマンベス:変身アイテムを使用しないウルトラマン繋がり。