シルクロード
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しるくろーど
「シルクロード」とは、pixivのタグとしては、複数の意味を有する。
ドイツの地理学者フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンが、現在でいう新疆ウイグル自治区の交易都市間をつなぐ道を、その主な交易品であった「絹」が中国から西方に輸出される道という意味で、シルクロードと呼んだことから始まる。商業取引は商人が到達できる限り遠方まで続くので、この交易路の起点が何処で終点が何処かは分析者の観点による。しかし、とにかく膨大な商品が行き来した交易ルートなのは間違いない。沿道の代表的な都市を幾つか以下に取り上げてみよう。
- 平城京:現代でいう奈良にあった日本の都。正倉院という当時の朝廷の宝物庫には、ペルシャやローマに至る貴重な宝物が納められている為、シルクロードの東の起点とも呼ばれる。
- 長安:唐王朝の都。現在は中国の西安。三蔵法師玄奘はここから旅立ってシルクロードを踏破し、インドから経典を持ち帰ったという(後の西遊記の原典となった故事)。
- 敦煌:唐王朝の西の拠点。ここからシルクロードは複数のルートに分かれ、タクラマカン砂漠、天山山脈、パミール高原という難所を越えていく。莫高窟という壮大な仏教遺跡が残る。
- ガンダーラ:今でいうアフガニスタン東部に当たる。インドとアレクサンドロス大王遠征によるギリシャ文化の両方の影響を受けた、仏教文化が栄えた王国であった。
- サマルカンド:今で言えばウズベキスタンにあるイラン系民族によるオアシス都市。8世紀からイスラム文化の影響下に入り、多くの美しい建築が残る。
- バグダッド:アッバース朝イスラム帝国の都にして当時のペルシャ文化の中心都市。100万を超えた人口とその繁栄ぶりは東の長安に匹敵した。
- コンスタンティノープル:東ローマ帝国の都であり、当時のヨーロッパへの玄関口である。東方の産物はいったんこの街に集まり、海路でローマへと運ばれていった。
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