概要
中央アジアの、かつては西域と呼ばれた地域に広がる山脈。カザフスタンやキルギス、ウズベキスタン、中華人民共和国(新疆ウイグル自治区)にまたがり、全長は2500mに及ぶ。最高峰はポベーダ(標高7439m)。
山容
6000m以上の山が連なり、未登頂のものも多い。山容は全体的に山頂が平たく、山の連続性がない。さらに南北にオアシスが点在し、いわゆる「オアシス国家」が繁栄、これらを結ぶ天山路(天山北路、天山南路)が形作られ、シルクロードの一翼を担った。
そんな天山山脈はいくつかの支脈に分かれ、大きく3つに分けられる。
ひとつは北天山山脈。雨量が多く、氷河が広がる。針葉樹林が広がる地域もある。
中天山山脈は比較的標高が低く、盆地が多い。温暖湿潤の穏やかな気候で、牧畜や農業も行われている。
南天山山脈は天山の中でもとりわけ高山が多い。しかし、気候はかなり乾燥している。
関連項目
天山(曖昧さ回避)