概要
正倉院とは8世紀半ばに東大寺近辺に造られた倉庫である。国宝。
三角形の木を井桁状に組み合わせる校倉造と呼ばれる建築様式で造られている。
納められている(正確には"納められていた"詳細は"正倉院宝物"タグを参照)正倉院宝物、及びその展覧会である奈良国立博物館で毎秋開催される正倉院展が特に有名。
建立時期は定かではないが、正倉院に最初に宝物が献納されたのが天平勝宝8歳(756年)なので、少なくともそれまでには建立されていたとされる。
聖武天皇由来の品を納めた北倉、東大寺が管理した品を納めた中倉、東大寺儀式に関する品を納めた南倉に分かれている
平成10年(1998年)には、東大寺などと共に「古都奈良の文化財」と共に世界遺産に登録された。
「正倉院」の定義
もともと「正倉院」というのは、役所などに設けられた、税を納める倉である「正倉」がある一画のことを表していたのだが、東大寺以外の正倉院は廃れてしまったため、本来「東大寺正倉」と呼ばれるべきものが「正倉院」と呼ばれるようになった。