概要
邪悪(シャーク)の元メンバーにしてサメジマこと鮫島彰人の異父弟。通称『シャチ』。
現在は蛇ノ目組若頭・天笠黄雅の下で始末屋として活動している。
人物
容姿
黒髪に数か所白いメッシュを入れた美青年。
服装は黒いシャツの上にワインレッドの上着を羽織っている。
性格
基本的にはクールな性格だが、凄惨な拷問を躊躇なく行い、敵と認識すればかつての仲間でも容赦なく攻撃を加えるなど冷徹かつ残忍。
過去に兄・サメジマから裏切られたとの思いから人間不信のきらいもある。
能力
元ボクサーの祖父の伝手で学んだボクシングをベースにした戦闘スタイル。
その中でもデトロイトスタイルから繰り出す変幻自在のフリッカージャブが得意で、少々格闘技をかじった程度の者では見切ることは困難。
デトロイトスタイルの弱点(片腕を下げるため防御が弱い)を補うため回避技術を磨いており、また高い動体視力と反射神経から相手の動きを先読みする力にも長けている。
基本は素手で戦うが、威力不足を補うため暗器を握り込んだり、刃物を持った相手に対処するため防刃手袋を着けることもある。
過去
生い立ち
政治家・金鯱芭白とその愛人にしてサメジマの母・亜希子の間に生まれる。
当時は亜希子がサメジマの父と婚姻関係を解消していなかったのもあってか、生まれてまもなく祖父のもとに預けられている。
幼少期
亜希子が離婚し祖父のもとに身を寄せると異父兄である彰人(サメジマ)と共に暮らすようになるが、亜希子は自身は薫の伯母であると称しておりサメジマとは従兄弟として育つ。
この当時は芭白と亜希子の不倫関係が知れ渡っていたのか、同級生から「アイジンの子」とからかわれることも多かった。
邪悪結成後
サメジマが鱶口と共に邪悪を結成すると、サメジマに付いて集会に顔を出すようになり、その流れで邪悪に加入。邪悪時代はマッコウこと鯨波真光と仲が良かった。
しかしサメジマが17歳の時、母の店が敵対勢力に襲われ母自身も重体に陥る事件が起きるとサメジマの前に芭白が現れ「亜希子の治療費は出す代わりに絶縁し薫は捨てる」と宣言しサメジマと口論になっている所に駆けつけ自身の出自を知ってしまう。その事実とサメジマがそれを知っていながら黙っていたことにショックを受けるとマッコウに芭白を抑えさせてナイフで刺す凶行に及び、殺人未遂で少年院入りしてしまう。
入所中にサソリ拡大の影響を受けて邪悪は解散し、さらにサメジマは芭白から「薫と縁を切れ」と強要されていたが少年院の中でそれを知る由はなく、出所後に邪悪の解散を知りサメジマが現れなかったことで兄弟の仲は完全に決裂してしまった。