概要
『借金ストーリーランド』の長編ストーリーにおける主要人物の一人・サメジマがかつて立ち上げた半グレ集団。立ち上げ時のメンバーが鮫島、鱶口と名字が「サメ」であることが由来。現在は解散しており、構成員はそれぞれの人生を送っている。
元構成員の大半は水棲生物を元にした名前を持っており、本編でもマリカにこの点をツッコまれている。
主な元構成員
鮫島彰人(さめじま あきと)
本作の主要人物の一人。詳細はリンク先を参照のこと。
邪悪のヘッドであり、当時から「人食い鮫」の二つ名で恐れられていた。
邪悪時代の髪型は長髪で前髪も上げていない。
決め台詞は「こっから先、わしゃあ地獄の鬼よ!」
鱶口海青(ふかぐち かいせい)
通称「青い悪魔」「アオザメ」。
サメジマよりも1つ年上だが対等の付き合いをしており、「アオ」の愛称で呼ばれている。
チーム解散後は喧嘩に明け暮れる毎日に嫌気が差していたのもあり、足を洗ってカタギとなり、サラリーマンをしていたが、同僚の女性・安藤を助けて暴力を振るったところを捏造記事を得意とするハゲタカこと萩鷹男に盗撮されて記事にされてしまったことで退職を余儀なくされ、萩に脅迫されていたこともあり、自身の手で萩を殺そうとするもサメジマに止められてしまう。
その後、サメジマが萩に壮絶な制裁を仕掛けたことで萩は会社をクビになり、社会そのものから完全に孤立してしまった事で気が触れて飛び降り自殺を遂げたことで事件は収束。
収束後、自分を追って会社を辞めた安藤に誘われ、彼女の実家である洋菓子店に再就職。パティシエとしての新たな道を歩む(サメジマ曰く「やっぱりアイツに半グレは似合わねぇ」)。
以降はミケの頼みでサメジマの救援に駆けつけるなど、ゲストキャラとしての立ち位置にある。
邪悪時代は青く染めたリーゼントだったが、足を洗ってからは短髪にしている。
金鯱薫(かねこ かおる)
通称「シャチ」。
前髪の左右に白いメッシュを入れた美男子だが、目に生気がなく歪んだ笑みを浮かべている。
サメジマの異父弟でもあるが、すれ違いが重なった末にサメジマに一方的な敵意を向けるに至っている。
現在はマッコウと共に蛇ノ目組に寝返って始末屋をしており、主に蛇道会の組長・天笠黄雅の下で動いている。
後にマッコウの裏切りを天笠から聞かされて半信半疑だったが、その真偽を確かめるべく自分とマッコウしか知らない隠れ家への道で待っていたところ、マッコウの裏切りが本当であることと「人を信じる愚かさ」を思い知り、制裁の後、彼の身柄を蛇ノ目組に引き渡した。
その後、蛇ノ目組との大戦争を経たサメジマとの兄弟対決に敗れ、そこで過去のすれ違いの全てを知るも、直後に乱入してきた鮫洲に殺されそうになったところを間黒に助けられ、致命傷を負った彼の、文字通り命を賭けた説得に応じ、間黒と兄弟分としての契りを結んで蟠りを解くも、結局、間黒を喪う。
終結後、サメジマのところには来ず、間黒の仇である鮫洲を殺すべく敢えて別行動を取り、鮫洲の行方を追っている。
決め台詞は「さあ、悪魔が笑う時間だ!」
鯨波真光(くじらなみ さねみつ) ×
通称「マッコウ」。額に三日月傷を持つ大柄な男。
元力士だが角界の厳しい上下関係に馴染めず、かわいがりに来た兄弟子に再起不能の重傷を負わせて相撲をやめている。
現在はシャチと共に蛇ノ目組に寝返り、始末屋を務める。元力士だけあってそのパワーはサメジマをも凌ぐ。
しかし、人の下に付くことを心の底では良しとしておらず、蛇ノ目組から大量の薬物を盗んで一攫千金を狙ったことで蛇ノ目組に狙われたため、サメジマに助けを求め、ミケが用意した隠れ家に身を潜めるも野心から隠れ家を脱走。自分とシャチしか知らない隠れ家に逃げようとしたことでシャチに裏切りを知られ、制裁されて蛇ノ目組に拉致される。
サメジマらの救援も間に合わず、体中の皮を剥がされながら殺された末、倉庫の鉄骨に見せしめのごとく括られるという凄惨極まりない末路を辿る。
三宅合歓(みやけ あいか)
通称「ミケ」。ピンク色のショートヘアをして眼鏡を掛けた女性。邪悪時代はツインテールだった。
クロスボウによる射撃、サーチライトによる目潰し、ナイフによる刺突など武器の扱いに長けており、鱶口曰く笑って人を刺せる性格の持ち主。
「サメジマのストーカー」を自称しておりサメジマにはヤンデレじみた愛情を向けている。それ故かサメジマが天笠に捕らわれたのを独自に察知すると鱶口を連れて救出に赴いている。
その本質はどこまでも計算高く狡猾で、自らの利益の為ならば蛇ノ目組やクズリ、果てはサメジマすらも利用するほどで、エミナこと灰斑笑那(はいぶち えみな)曰く『金と気分で裏の仕事を請け負う血統書付きの泥棒猫』。
ただし、サメジマが好きというのは本心らしく、サメジマを殺すような依頼はキッパリNGを出している。
本人曰く『ヤクザは嫌い、クズリは大嫌い、サメジマは大好きだけどお金に罪は無い』と語っている。
現在は女だけで構成されている半グレ集団『殺吸薔巣(サキュバス)』のトップとして裏社会で暗躍しており、部下らしき女性から電話口で「姐さん」と呼ばれる場面も描かれている。
自身が率いる『殺吸薔巣』は広い範囲に影響力を持っており、エミナによると夜職やピンク店の店員、果てはコンビニ店員など至る所に彼女の部下が潜んでいるとのことで、いわゆる諜報組織としての側面を持っている模様。
初登場時は三毛合歓(みやけ ねむ)と紹介されていたが、2024年12月09日の動画で現在の名前に改められている。
鮫洲丈二(さめず じょうじ)
通称「ジョーズ」。鼻に一文字傷を持つ男。
サメジマ同様「人食い鮫」としても知られており、サメジマの伝説の中には彼の作ったものも混じっている。
喧嘩の強さではサメジマ以上と目されている実力者である一方で、自分がハッピーになれれば他はどうなろうと構わない自己中心的な快楽主義者。その自己中ぶりとサメジマを騙って悪事を働きまくったことからサメジマとフカグチに追い出されており、邪悪に所属していた時期は短い。
邪悪解散後は名前を変えて海外の犯罪グループで活動していたが、マッコウの裏切りを噂で聞くとシャチに接触し新たな相棒となる。
その戦闘力は計り知れず、サソリの幹部であるメーンポーンと蜂屋ミカを同時に相手取り、サソリの中でも五指には入る危険人物であるミカをして「久々に寒気がした」と言わしめた程。
シャブを巡る半グレと蛇の目組との大戦争の最中、シャチを殺そうと乱入したが、間黒が命を引き換えにしてシャチを守り、ユキノらにドローンで顔面を殴られたことで撤退。終結後、一時期行方をくらましていたが、ある日、キャバクラで暴虐の限りを尽くしていたところでクズリと出会い、考えと波長が合ったことから彼の傘下に入る。