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概要

本作の主人公の1人で中心人物。単に「キョウコ」とも。紺色の前髪を分けたおかっぱのショートヘアが特徴。喫煙者。「男勝り姉御肌」、もしくは「やさぐれた」ような声が特徴。基本的に「金銭感覚が麻痺している上に危機管理が手薄」であり、「ズボラでだらしのないギャンブル中毒ダメ人間」の女性だが、後述するように「そうでもない」意外な一面も見せることがある。


人物

基本的に破滅オチを迎えることが多く、内容は「ギャンブルで借金を抱える」、「殺害される」、「薬物中毒により精神病棟で拘束される」、「殺人を犯す」などが主。「キャバ嬢の回」では、自分の危機を悟り、嘘で自身に貢がせたブランド物をすべて売却し、パチンコをやろうとするシーンで終わるなど、結果的に「プラスマイナスゼロ」を迎えており、或る意味救われている。一方で、『親の金を溶かす大卒クズニート女の人生。母親のお金を奪う…』では、改心して家の手伝いをするハッピーエンドを迎えたかと思いきや、それは夢でニセのエンディングであり、薬物中毒により両親を殺害して精神病棟に拘束される末路を迎えている。


家族には両親がいるが、話によって双子の姉・ヨウコが登場しており、こちらは自身と違いしっかり者の優等生で眼鏡を掛けている。


その他、独身だったり、自身のギャンブルによる借金が元で離婚したバツイチだったりするなどその話ごとにまちまち。職業に関しては、会社員でギャンブル中毒による勤務態度の悪さから解雇されて無職になったり、初めからニートだったり、フリーターだったり、キャバ嬢だったり、人気イラストレーターだったりする。一方で、別の話で最終学歴が大卒と設定されているが、後述のように英語を理解していなかったり、勉強が苦手である上に進学の理由も「4年間は遊べる」と「大学を遊ぶところ」と認識している「人生舐めプ」ぶりであり、果てには奨学金の返済を無視して結果的に破滅している。


借金を抱えることが多いギャンブルは主にパチンコパチスロ競馬である。さらに、オンカジでは英語の意味を理解せずに「賭ける金をくれる」と勘違いしてハマった結果、その英語の意味は「臓器を売る代わりに大金を与える」という内容であり(『カイジ』の兵藤和也が掲示した「臓器欠損ルーレット」に似ている)、その回が描かれた記念すべき第1話『ギャンブル依存症女の末路。パチンコ・オンカジで借金を増やし続けた結果…』のオチで直接的に描かれてないが死亡してしまう。


第7話『リボ払いを35年使い続けた女が送る人生…リボ払いの恐怖』では、人気イラストレーターという設定で登場。毎日が缶詰め状態だった折に親友の佳純に誘われて旅行に出かけ、リボ払いのことを教えられて以降、彼女に合わせる形で旅行に行く頻度が増え、それにつれて作品のクオリティも下がり、遂には編集長から仕事を減らされてしまった上にリボ払いによる膨れ上がった借金を抱えてしまう。しかし、優秀な編集員の助力によって真面目に仕事をして借金も返済していき、その折にボロボロになった佳純と再会し、彼女から「金を貸してくれ」と懇願されるも、「自分をリボ払い地獄に行き入れた」として拒否し、絶縁した(その後の佳純は夜の仕事で返済する破目に)。この回では珍しく、まともな人間として描かれた。


借金を完済するとどうなるのか?借金返済生活から抜け出した結果…』では、マリカの目線でパチンコ動画の配信者としてカメオ出演している(名義は「キョーコ」)。


ベトナム編

32歳のフリーターという設定で登場。ギャンブルによる借金200万円の債務者。親類はおらず天涯孤独の身だが、友人はいる。自動車普通免許所持者。


「働くのが馬鹿らしい」という怠惰な点では、他の短編でも共通しているが、本編では後述する大金を借りるために裸になったり、キャバ嬢になった際には、本編に登場する同じく日本人で先輩キャバ嬢のサオリ仕込みの交渉力・トーク力・演技力が発揮されており、「闇バイト編」のユキノ並に裏世界における処世術や度胸、才覚、頭のキレ、女のカンが磨かれていくようになる。

加えて、闇金に手を出したことから始まったギバとの出会いから、裏世界での辛酸を嘗め続け、賭場の空気を吸いに吸い続けた結果、自身の置かれた状況を冷静に観察する論理的思考と、それに裏打ちされた天才的な発想によりイカサマを見抜く着目眼と洞察力を兼ね合わせた博才を開花させる。その能力で、ギバやその「奴隷」たちの駆け引きが描かれていく。また、弱みを握られて奴隷にされているベトナム人のサービスレディやチャイといった人物と結託して「打倒ギバ」を持ち掛けてあらゆる場面で勝利を収めるなど、ある種のカリスマ性も発揮し、ユキノとは違った意味での「魔性(の女)」と言える。


ベトナム名物を食べた際には秀逸なコメントを残すなど、食通な一面もある。借金の原因は主にパチスロによるものだが、昨今の法改正の影響により出玉の扱いに規制が掛かったため、勝っても元はあまり取れないことから、ギャンブルで借金を返済しようと「もっと稼げる方法はないか?」とスマホでググったところ、「ベトナムで高レートで打てる4号機のパチンコがある(上に合法である)」ことを知り、人生の一発逆転かつ一攫千金を目標に旅行も兼ねてベトナムに向かうことになる。その下準備に軍資金を集め、「審査の甘い」消費者金融をハシゴし、クレカも現金化し、「友人という友人」に嘘をついてまで頭を下げて金を借り、果てには闇金・「シャキスト金融」にまで手を出してしまう。


とある駅で待ち合わせしたシャキスト金融の遣いの男から事務所の住所が書かれた紙と渡され、事務所に着いたら予約名「サトウ」(合言葉のようなもの)を名乗るように言われ、事務所に赴く。申請書に親類の電話番号を書くように言われるも、天涯孤独の身ゆえに書きようがなく、適当に書こうとしたが、「電話をかけて確認するが、それでもいいか?」と言われ、「(親族、もしくは保証人がいないなら)基本的に5万円しか貸せないが、裸になれば100万円追加で貸す」と言われる。


「――裸になるわ!」


金額の大きさに惹かれて「それだけあれば十分にチャンスがある」「高レートだからすぐに返せるはず」と踏んで裸になり、貸し手側に借金を踏み倒されないための保険として写真を撮られる。


「ベトナムに、キターッ!」


当日、ベトナム・ダナンに着き、観光気分に浸っていたところ、シャキスト金融の回し者であることを黙っていたギバに付けられることになる。ギバの手引きでパチスロの4号機のある賭場「ビリオンゴッド」に赴き、その日はそれなりに勝ちを収める。勝負が終わった後、ギバの元に向かうが、彼の背中にシャキスト金融のトレードマークである「黒サソリの刺青」を見てしまい、ギバの正体が「付け馬(債務者から借金を回収するための同行者)」であることを確信し、危機に陥る。


翌日の2日目、ギバへの恐怖心から4号機で勝てずにいたが、奇跡的に勝利。ギバに飯を奢って機嫌取りをするが、自身の写真を撮りたいと偽った少年と男(親子であるかは不明)に勝ち金を盗まれてしまう。その晩、ギバによって強盗2人を拷問した現場を見せられる。


3日目、金を盗まれた上に凄惨な現場をギバに見せられてツキが落ち、気乗りしない状態にあった。それを見かねたギバに喝を入れられ、ベトナム名物の「ホビロン」を嫌々言うも、ギバに「ホビロンを食えば、ベトナムを食える」、「フィーバーするかもな」と言われ、「こんなものを食べられないようじゃベトナムには勝てない」と確信し食す(嘔吐音があるが、実際にはいたかは不明)。なお、ギバの「ベトナムを食える」発言に関しては、奇しくも半ば現実のものとなってしまう。


その甲斐あってかツキを取り戻し、順調に打つも、1玉4000円の台で文無しとなる。ギバから最後のチャンスとしてコイントスの表裏を当てるも(ギバによるイカサマの可能性も否定できない)、ギバに「歯も高く売れる」として件の強盗二人組からペンチで歯を抜くことを強要される(その時点ではボカされているが、後に実行したことが判明)。


4日目、ギバに強要されてベトナムのキャバクラキャバ嬢をすることになり、社長などの金持ちの客から言葉巧みに名刺を貰い、それをギバに渡して、その客をギバが裏で手を引いている闇カジノに誘導する仕事を請け負う。そのカジノにおいてギバの死角を利用し、バカラでカモのバックパッカーの男の逆を張って5000万円以上稼ぎ、逃げる演技をして土壇場でギバに提示された5000万円をキャッシュで払い、自由の身となる。


しばらくベトナムに滞在する。先述の修羅場をくぐってきたためか、キャンブルでは冷静に「手堅く賭ける」ようになるなど、ギャンブラーとして成長を遂げることになる。ギバが支配しているカジノとは別のカジノで悠々自適に過ごしていたが、再びギバと鉢合わせし、ポーカーで勝負する。その中で勝ち続けるギバがイカサマをしていると確信し、顔なじみのディーラーであるアンも関わっていると踏んで(後にギバが仕組んだイカサマ師である事実が証明される)、敢えてワザと負ける。後日、ギバから1000万円をトイチで借り、ギバと再戦する。イカサマのからくりを証明するためにサービスレディを買収しようとしたが、「ギバに自分の子供を人質にされている」と断られるも、その子供がギバが拷問を加えた強盗二人組の片割れであることを知り、(その子供の歯を抜く拷問をキョウコが加えたことを黙り、全てギバのせいにして)、事情を話してそのサービスレディと結託して「打倒ギバ」を画策し(サービスレディの子供は後にキョウコに保護された)、ギバに勝利を収める。


「負け犬さん、さようなら」


合計1億円の勝ちを収め、帰国しようとするも、ギバによって懸賞金1000万円の指名手配にされてしまい、ベトナム人たちに着け狙われ、再三ギバと鉢合わせする。チャイとの勝負でイカサマを見破り、協力者となったチャイの手助けにより帰国することになるが、これは罠であり、パイロットもギバの仲間だった。それにより、ギバに連れ戻されることになる。


ギバに最後の勝負として文字通り「命」をかけてソックディアの賭場で丁半を挑まれる。危機に陥るもイカサマをしていると感づき、最後の一勝負で自らが壺振り役を演じることになる(ギバからは「馬子にも衣装」と評されている)。


「手前お控えなすって! 今宵の賭場を仕切らせていただく名をキョウコと申します 三度の飯よりギャンブル好き、好きな言葉は確変とオールイン! 向後万端お頼みもうして さあ振るは賽、丁か半か 張った張った! どちらさんも後腐れなし 一声勝負でお願(ねげ)えします!」


この口上と共にギバと白熱した駆け引きの末に勝利を収める。その時キョウコが使ったサイコロはチャイのグラ賽であり、往生際の悪いギバに対して「イカサマにイカサマで対抗して何が悪いっていうのよ!」と返した。

直後、ギバに殺されそうになるが、キョウコに発破をかけられたチャイを始めとするベトナム人の奴隷たちの一斉蜂起により(チャイに関しては、「家族を殺され、チャイ自信を含めた仲間がギバに奴隷にされている」ことを知り、回想の形ではあるがチャイに「仲間たちと団結してギバにかかれば怖くない」と焚きつけていた)ギバの最期を見届けて帰国する(勝ち金1000万円はしっかりせしめていた)。


キョウコ視点での長編にして、珍しくハッピーエンドを迎えた。


後日談に当たる『恐怖の人さらい…知られざる闇サイトの実態。女1人運んで100万円。債務者が応募』では、相変わらずパチンコ三昧で負けが込んでいる遣る瀬無い日々を送っていたが、ある日モリヤが「キョウコがベトナムで稼いだ1000万円を強奪しろ」という支持者による命令で羽鳥翔太・猿渡のコンビにより拉致されてしまうが、その2人が逃亡したことでモリヤ自身によって山に行き殺されそうになるも、サメジマたちの妨害により未然に終わり、運良く生き残った。


この話を皮切りに、キョウコはフェードアウトするが、この事件を前後して、サメジマ・ユキノ・クズリらを主軸に置いた「闇バイト編」の混沌とした駆け引きが描かれていくことになる。


余談

氏名の由来は「強運(もしくは凶運)」をさかさまにして「うんきょう→うん(の)きょう(こ)→雲野キョウコ」、もしくは「運の強い子→運(の)強子→雲野キョウコ」になったものと思われる。


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