注意!
この記事は特定の悪役・キャラクター・人物の名称を記載または誹謗中傷する項目ではありません。具体例は避けてください。
曖昧さ回避
概要
悪辣、卑劣、残忍、薄情、無礼など、人としての道理や配慮を無視した言動や行動を平然とやってのけ、それに対して一切悪びれなかったり、あまつさえ自分の行為を正当化しようと考えるなど、文字通りに人間としての価値のないくらいに下衆い性格や思考の持った人間(または企業や団体など)を最大限に汚い表現を用いて罵倒した言葉である。
しかし、人間という生き物は善悪以前に、誰であれ、法律や倫理といった建前が通用しない状況に陥る、あるいはそれを無視する方が自らの利になると理解した時、自分を一番に優先させようとするある種の防衛本能に基づいて動こうとしてしまうのが性であり、そうした永遠に不完全ともいえる本質こそが、『人間のクズ』と呼ばれる俗悪の根源であるとも言える。
ましてや、架空の人物であれば聖人もいるものの、現実世界にはそういった完全無欠な人物なんてものはほぼ皆無に等しい。誰もが大小問わず、心のどこかに決して他人からは理解、共感、信頼される事のない思惑、嗜癖、価値観、願望を懐き、そして中にはそれを他人から「クズ」と蔑まれたり、糾弾されるような事がある…
ようは人間であれば、誰しもがクズに堕ちる可能性があることは自覚しておいた方がいい。
逆を言えば、人間は多くの経験や知識を学習する事で、倫理観や道徳という物を養い、人生においてより多くの選択肢を選べるようになる事によって、クズと言われる性質から少しずつ離れていく。それこそが『成長』と呼ばれるものである。
人間のクズに対し、嫌悪感を懐いたり義憤を覚えること自体は仕方が無いが、節度や分別を弁えず、自分以外からの見解や評価を繫ぎ合わせて総合的な人物評価や物事の本質を冷静に見極めることをせず、ただ感情に流されるがままに必要以上に蔑んだり叩いたりしたところで、その行いそのものを「クズ」であると他者に嫌悪感、義憤を覚えさせるなどして、結局のところ堂々巡り、五十歩百歩になる事も多いと自戒はしておいた方が良いかもしれないし、そういう人間を反面教師とする事で、より真っ当な人間として成長する為の糧とする事こそが最も重要なのである。
関連項目
ダメ人間…人間のクズの軽め版
人外のクズ…人間のクズの人外版
黒化…公式二次問わず、意図的に原作と違い(若しくは「よりも」)性格が悪くなるキャラも存在する。
ネットイナゴ、正義中毒…もし人間のクズについて糾弾したくなったら、まずこれを熟読しましょう。奴らと同類に堕ちない為に。
煮ても焼いても食えない…改心や更生(創作作品なら光落ち)の要素が微塵もない人間のクズに当てはまる語句。
卑劣漢(悪漢)、悪女…類義語に等しい蔑称で、人間のクズに分類されるキャラクターが持っている事が多い要素。ただし憎めない悪役に分類される者もいる。