ギアトリンガー!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!
概要
ゼンカイジャーのメンバーやゼンカイザーブラックが使用する変身アイテム兼メイン武器。
トリガーを引くと単発射撃、トリガー長押しからハンドルを回す事で連射を行う。また、ゼンカイレッドやゼンカイザーブラックのギアトリンガーには連射と同じ動作で銃口から光のエネルギーソードが展開しビームサーベルとしても使用可能。
弾倉は存在しない様に見えるが、フォアグリップからディスプレイ用のウィングを展開するとそれらしきモールドが彫られている。
上部にセンタイギアをセットしサイドのハンドルを回す事で様々な効果を発揮する。
ギアの表裏で効果が変化し、表面「ヒーローサイド」では変身や必殺技、裏面「機界サイド」ではキカイノイドメンバーの巨大化・合体が発動される。
センタイギアを装填してハンドルを回した時の連撃音はスネアドラムを軽快に打ち鳴らす明るい雰囲気の物だが、良く聞くと「バンバラバンバン、バンバン、バンバラバンバン、バンバン」と鳴っている様に聞こえる。
さらに、変身待機音はゴレンジャーのED『秘密戦隊ゴレンジャー』のイントロのアレンジになった物に「バンバン!」を加えた物(詳しくは余談)。
元々は五色田介人の両親がスーパー戦隊の並行世界を参考にセンタイギア共々作り出した変身アイテムで、セッちゃんによって5機全てが介人に渡され、1機目は介人がそのまま所持、2機目からはジュランらキカイノイド達に変身用センタイギアと共に次々と渡している。
ゼンカイレッドのギアトリンガーはノーマルスーパー戦隊ワルドが用意した偽物→レッドの心意気の変化により出現した本物である。
レニー・ハート氏がCVの為か、音声が物凄い巻き舌のイントネーションになっているのが特徴。
起動音声も表記こそ上記の通りだが、実際には「ギアトルゥィンガー!」と分かり易く巻いている。
変身ポーズは変身待機音に合わせて一回転しながら銃を前方に向け、トリガーを引く。
そのノリの良さから、ジュランやマジーヌ、ブルーンは初期はコレに合わせて踊ったりしていた程。
尚、第9カイでゾックスの発言からギアトリンガーと似た設計図がトジテンドにある事が判明。
センタイギアやギアトジンガーの出所との関係に何かしら有る様に思われるが……
コックピットモード
ゼンカイザーが使用する物は前のグリップのカバーを展開させゼンカイオーの操縦桿としても使える(東映オフィシャルサイトではコレを「コックピットモード」と呼称している)。
実は、第1カイ!を担当した中澤監督がバンダイとの会議で初めてギアトリンガーのサンプルを触っている時にこの機能に気付き、バンダイによれば、玩具として自立させる為に盛り込んだ補助輪の様な物で、特にモード切替とかで無く、あくまでディスプレイ用との事だったが、
「こういうことが出来るなら、なんか(劇中)でやんなきゃだよね~~」
と監督の発想から、コックピットの操縦桿として用いられる事になった経緯がある。
(東映オフィシャルサイトより引用)
ディスプレイ用に過ぎなかった仕様でさえも物語をより楽しくするギミックに取り込んでしまう。そんな、面白くなるなら何でも取り込み吞み込んでしまうゼンカイ脳は、このころから既に始まっていたのかもしれません。 |
必殺技
ゼンカイフィニッシュバスター
ヒーロー(キカーイ)!スーパーゼンカイタイム!
ゴッゴー!バンバン!
ダイゼンカイ!
再度ハンドルを回す事で発動。エネルギーを銃口と頭上に集結させ、頭上に巨大なゼンカイジャーのロゴを形成。トリガーを引く事で強力なビームを発射し、その後頭上からゼンカイジャーのロゴを落とす。初期の頃から使用し続けている技だが本編では撃破率100%を叩き出した超強力な文字通りの「必殺」技である。
『スーパーヒーロー戦記』ではゼンカイザーが単体で発動。ブレイズのタンサンバーストと電王のエクストリームスラッシュ(俺の必殺技パート2)と共に白いレーザーを放ちながら敵軍を薙ぎ払った。
ギアトリンガーバズーカ
ヒーロー!スーパーゼンカイタイム!
ダイゼンカイ!
巨大化状態のキカイノイド達がもう一度機界サイドを使う事で発動する、「スーパー戦隊名物必殺バズーカ」。
超巨大なギアトリンガーを召喚し、フラッシュマンのセンタイギア(これもギアトリンガーに合わせて巨大化している)を装填、ハンドルを回して(演出の都合かいきなり「スーパーゼンカイタイム!」と鳴っている)回転する銃口からビームを発射する…のでは無く、敵の前後に挟み込むように魔法陣の様な物を作り出し、その中でビームを放つ技。
要はゼンカイフィニッシュバスターフラッシュマンVerである。
また、前方下の羽根型の安定板はここでも使用される。
ゼンカイザーブラックVer
暴太郎戦隊ドンブラザーズに登場するゼンカイザーブラックが使う。
製造元は一切不明な他、原典のギアトリンガーには無い機能が多く備わっている。
原典と同様の機能もあると思われる。
機能
- 変身
- ビームサーベル機能
恐らく原典のゼンカイフィニッシュバスターに相当すると思われる技。音声は恐らく同一と思われるが、フィニッシュバスターは放てるか不明。
- センタイギアの使用
劇中ではゼンカイザーギア(ブラックver?)ヒーローサイドとゼンカイジュランギアの機界サイドを使用。後者を使用すると人格がないジュランティラノを召喚し、ドンゼンカイオー合体に繋げる。
ギアトジンガーの様にヒーローサイドを使用して戦隊を召喚出来るのか、それとも原典同様に力のみ使えるのかは不明。
- エネルギー抽出(名称不明)
ゼンカイフィニッシュバスター/ビームサーベルと同様の手順で発動。
ゼンカイザーブラックに変身し、ドンブラザーズ&脳人から浮かび上がる生命エネルギーのオーラを可視化した状態で、オーラに向けて銃口を構えハンドルを回す事で、銃口にオーラを収束させて抽出し液体状に変換する。公式曰く「ところてんのイメージ」。
立体物
DX版
2021年3月6日に発売。通常の物はゼンカイザーとゼンカイジュランのセンタイギアが付属し、ゼンカイバックルとセットの物はゼンカイガオーン、ゼンカイマジーヌ、ゼンカイブルーンのセンタイギアも付属する。
サイズは劇中より小さい(ギアダリンガーとギアトジンガーも同様)。
大体のアクションが再現可能であり、当然だがセンタイギアを持っていれば持っている程遊びの幅が広がる。
劇中でもそうだがヒーローサイドと機界サイドの音声は一度センタイギアを取り外して再装填しないと聞けない様になっている。
センタイギアによって銃撃音声がカテゴリ別に変わり、ハンドル連射のアクションはセットしたセンタイギアによって音声が変わる仕様(例としてゴレンジャーなら「ゴ・ゴ・ゴ・ゴ」と鳴る)と中々豪華な仕様になっている他、別シリーズである仮面ライダーシリーズの音声パターンが4種類も収録(「仮面ライダー!」、「ゼンカイジャー・仮面ライダーセイバー!」、「烈火抜刀!仮面ライダーセイバー!」、仮面ライダー用のハンドル連射音声)されており、コレも基本作品全体か1作品のライダーだけがピックアップされる事が通例(その仮面ライダーシリーズも現行か作品全体での音声パターンが1種類のみである事が通例である)だった為、その点でも破格である(コレは次回作の変身アイテムであるドンブラスターも同様)。
尚、次作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のアバタロウギアも読み込む事が可能になっているが、一部は読み込む事が出来ないアバタロウギア(ドンブラザーズメンバーの変身用ギア・アルターギア・ドンゼンカイオーロボタロウギア以外のロボタロウギア等)があるので注意(ギアダリンガーとギアトジンガーも同様)。
メモリアル版
プレミアムバンダイ限定として、DX版から130%サイズを大きくした大人用の「ギアトリンガー -MEMORIAL EDITION-」が販売(なおプロップはDX版の150%サイズなので、プロップよりは一回りほど小さい)。ゼンカイジャー初期メンバー5人とセッちゃんの台詞の他、ステイシーとハカイザー(功)のセリフも収録。更には、何と『ドンブラザーズ』のマスター介人の台詞までも収録され、ゼンカイザーブラックの変身遊びも可能(尚、あくまでゼンカイジャーがメインな上、『ドンブラザーズ』が放送中であったという都合もあり、台詞は2種類しかない)。ダイキャスト仕様の変身用センタイギア5枚の他、『ドンブラザーズ』のエンヤライドンの早期特典として付属していたゼンカイジャーギア(2022ver.)も付属。尚、放送当時に発売されたセンタイギアの動作は保証していないと書かれていたが、スーパー戦隊ブログで使える事が判明している(尚、ギアトリンガー本体にセットするとロックが掛かるゼンカイジュウギアとキラメキゼンカイジュウギアはサイズが合わない為にセット出来ないと説明されているが、ギア部分だけを外すせば認識音声は流す事が可能で、分解せずとも手で押さえる等してギアが外れない様に遊べば、ギア側の音声自体は流す事が可能)。勿論、アバタロウギアも読み込む事が可能で、ドンゼンカイオーロボタロウギアはドンゼンカイオーの合体遊びが可能となっており、ゼンカイジャー版とドンブラザーズ版のどちらも再現が可能で、メモリアルモードのマスター介人モードのみジュランギアの機界サイドでも可能。
尚、ツーカイザーギアはDX版で読み込んだ際の音声が「新バーン!」「NEW HERO」と言っていたが、メモリアル版では「35バーン!」「ツーカイザー!」に変更されている。更にメモリアルモードでツーカイザーギア・リッキーギア(オーレンジャーギア)又はカッタナーギア(シンケンジャーギア)・ツーカイフリントギアを読み込むとジュランの専用ボイスが流れる様になっている。
また、オール戦隊レッドギア及びゼンブノ戦隊魂ギアはDX版ではゼンカイジャーまでの戦隊の読み上げだったが、メモリアル版では劇中の仕様に沿って「スーパー戦隊」に変更されている。
ちなみにデカレンジャーギアの機界サイドを読み込んだ時、台詞が何故か「超ゼンカーイ!」となっているミスがあるが(マスター介人Ver.では修正されている)、お詫びは特に無かった(と言うか、恐らくそもそも気付かなかった人が多かった可能性が高い)。
メモリアル版(マスター介人Ver.)
2023年にはまさかの『ドンブラザーズ』仕様のマスター介人(ゼンカイザーブラック)の台詞を収録された「ギアトリンガー(マスター介人Ver.) -MEMORIAL EDITION-」が2023年10月に発送。こちらはゼンカイザーギア(ゼンカイジャーVer.に付属したモノと同じ)と写真集風ブロマイド8枚が付属する。
音声的には基本的にマスター介人の台詞が収録されており、ドンブラザーズのメンバーからは唯一鬼頭はるか(オニシスター)の台詞が収録されている。
ドンゼンカイオー以外のゼンカイオーの音声はオミットされており、必殺技時のサーベル機能はゼンカイジャーの各メンバーとゼンカイジャーのギアのみ対応(ゼンカイジャーVer.はマスターモードでもゼンカイザー以外のギアでは普通に必殺技が発動し、ツーカイザーはサーベル機能は使用不可で機界サイドであればゼンカイジャーのギアでも必殺技が可能)しており、それ以外のギアでは必殺技が発動可能と意外と変更点が多いが、ゼンカイジャーVer.と同様、ドンブラザーズ系の変身用ギア・アルターギア・ドンゼンカイオーロボタロウギア以外のロボタロウギアは読み込めない。基本的に読み込めるギアの方が多く、手術室やドン・キラーのSEが収録されている。また、ドンゼンカイオーの合体遊びではゼンカイザーブラックの声が収録されている。
余談
- 名前の由来はギア+トリ(鳥)+ガトリング。
- メンバーのデザインには組み込まれていない鳥がモチーフなのは、オマージュ元の1つである秘密戦隊ゴレンジャーに鳥の要素が多かった為と思われる(「イーグル」・「バリドリーン」等)。
- 起動音はゴレンジャーのop『進め!ゴレンジャー』のイントロ、変身待機音はゴレンジャーのED『秘密戦隊ゴレンジャー』のイントロのアレンジになっている。
- また、変身音や待機音で多用されている「バン」と言う台詞は、戦隊の番号の「番」、銃声の擬音「バーン」、そしてゴレンジャーのED曲の特徴的なフレーズ「バンバラバンバンバン」の3つを掛けた物と思われる。
- 更に、変身ポーズの一回転する動作はゴレンジャーがスーツを纏う時のポーズを意識していると考えられる。
- 必殺技発動音のスーパーゼンカイタイムは「スーパーヒーロータイム」が元ネタと思われる。
- ※レニー・ハート氏が2005年から2007年までナレーションを担当した事に由来している。
関連動画
関連タグ
ギアトジンガー、ゼンリョクゼンカイキャノン:トジテンドで開発されたアイテム。ただし後者は元はゼンカイジャーの物。
キラメイチェンジャー←ギアトリンガー→ドンブラスター