ゼンカイオー
ぜんかいおー
『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する1号ロボ。
ゼンカイザーが自らのセンタイギアを機界サイドに裏返しギアトリンガーにセットして発動、巨大化したキカイノイドメンバーの内2人が半身となり、“全界合体”する事で完成する。
合体メンバーの固有武器を引き続き使用し、構成されている2体のキカイノイドがそれぞれの主導を入れ替える事で異なる戦法を交互に変えつつ戦うことができる。
合体時にはゼンカイザーが胸部中央の操縦席に転送され制御するが、合体しているキカイノイド達がケンカ等をしだして勝手に分離しようとするとボディが左右に分かれてゼンカイザーは宙に放り出されそうになる為、機体その物だけでなく、メンバー(特に初期のガオーン)を宥めたりしながら戦わないといけなくなることも。
尚、必ずしもゼンカイザーによる操縦は必要無く、その場合は合体したキカイノイド自身の意志で動かされる。キカイノイドの意志による分離も可能だが、再合体にはゼンカイザーからの指令が必要になる。第7カイ!では偽戦隊ロボとの戦いの中、再合体を要請されたゼンカイザーがステイシーザーの猛攻を受けてギアトリンガーを操作できず、合体不可能に陥る場面があった。
だが、長く続けている内にコツを掴んだのか、中盤以降では介人がゼンカイジュウオーに合体した状態でも、自力でゼンカイオーに合体が可能となっている。
セッちゃん「剣を大きく回すと、もっともっともっともっとも~っと強くなるチュン!!」
「トドメ全開!」
キカーイ!
スーパーゼンカイタイム!
操縦席のゼンカイザーがギアトリンガーのハンドルを回すことによって発動。
ただし、こちらもゼンカイオー単独での発動は可能。各フォーム毎の必殺技に加え、2機がそれぞれの武器で攻撃すると巨大なゼンカイジャーのロゴを描き、敵にぶつける合体技もある。
個別の必殺技については各形態の記事を参照。
それぞれの個別記事を参照。
ガオーンライオンが右半身、ジュランティラノが左半身を構成した赤と黄色の姿。
クローかソードに、シールドを使った近接戦が得意。
マジンドラゴンが右半身、ブルーンダンプが左半身を構成した青とピンクの姿。
スティックとピッカーを使った遠距離戦が得意。
マジンドラゴンが右半身、ジュランティラノが左半身を構成した赤とピンクの姿。
ウイングをカッターめいて用いた一撃離脱戦法が得意。
ガオーンライオンが右半身、ブルーンダンプが左半身を構成した青と黄色の姿。
武器は使わずスピーディーな肉弾戦が得意。
巨大スーパーゼンカイザーが右半身、ジュランティラノが左半身を構成した黒と赤の姿。
右手のミサイルと肩の銃火器による高火力な早撃ちが得意。
謎のバイク・エンヤライドンが右半身、ジュランティラノが左半身を構成した真っ赤な姿。
特殊バトルフィールドで桃めいて敵を両断する。
ステイシーザーが暗黒召喚した偽物。
黒いガオーンライオンが右半身、黒いジュランティラノが左半身を構成した真っ黒な見た目。
意思は無く、シーザーの命令のまま攻撃を仕掛ける。
2021年3月6日に「全界合体 DXゼンカイオー ジュラガオーンセット」が発売。
同年4月3日に「全界合体 DXゼンカイオー ブルマジーンセット」、両方を合わせた「W全界合体 DXゼンカイオー ゼンカイコンビネーションセット」が発売。
想定されたモノとは別にマウントラックが付け加えられており、劇中でもやらなかった武器や防具を装着させられる。
珍しくコレクションアイテム(センタイギア)との連動は一切ない。また、近年の戦隊ロボ玩具にしては変形・合体機構が結構複雑である。
ブルーンダンプをスーパーゼンカイオーやエンヤライドンと合体させることも可能。
2022年2月26日には他の組み合わせを想定していない「DX METAL APPEND ゼンカイオー ジュラガオーン」が発売。
ギャラクシーメガ以来となるわずか4例目にして、色分けされているメカでは初となる「2体合体の1号ロボ」。
同時に、「2体存在する1号ロボ」でもある。
そして過去のアニメで採用された左右合体を初めて導入した戦隊ロボであり、バンダイ初の(他社で採用された玩具のリメイクではない)左右合体ロボであった(30年前に放送されたアニメではパワーアップ版で左右合体する予定だったのがお蔵入りになったため、結果として今作のロボがバンダイ初の左右合体となった)。
その合体システムから「全く違う合体構成ながら同じ名前を持つ」と言う変わったロボでもある。片方に、あるいは両方に操縦者がいなくても2体そろい踏みも可能。
メンバーが巨大戦力になる関係上、ゼンカイザーが巨大戦に参加する必要がないと言う利点があるが、同時に全開合体はゼンカイザーギアに依存する為、ゼンカイザーがいなければ合体できないと言うデメリットもあり、事実第7カイ!でその弱点が露呈している。一応個人の戦闘能力やギアトリンガーバズーカの存在により、全く戦えない訳ではないが…。
だが、現在はそのデメリットは上記の通り克服できている。
印象的な合体演出はおそらくジュラガオーンは第2カイ!で使ったセンタイギアで大戦隊ゴーグルファイブの力を使った点からゴーグルファイブの拠点「未来科学研究所」が後楽園(野球場)遊園地の地下から出撃することと敵側巨大戦力もゴーグルファイブの巨大戦力に酷似しているため、ブルマジーンは今回登場のワルドのモチーフからマジーヌモチーフの戦隊の変身者の1人が特技はボクシングだったことが推測出来る。
- スーツが造形されているのはジュラガオーンとブルマジーンだけの様で、他の形態はフルCGで描かれている。
- 「主役をロボットにすることで、ドラマシーンから巨大戦まで同じキャラを出せる」と言う事をウリにしていたゼンカイジャーだが、残念ながらゼンカイオーは公式で失敗デザインとして語られている。
- 曰く「ジュランとガオーンが合体すると、知らないオジサンの顔が出てくる問題」。ジュラン・ガオーンとゼンカイオーは全く別の存在であり、等身大の魅力と巨大ロボットの魅力を繋げる事が出来なかったのだ(もちろん、ゼンカイオーはゼンカイオーで格好良いのだが)。
- その反省から生まれたのが、次作暴太郎戦隊ドンブラザーズのドンオニタイジン(身体の全面に、戦隊メンバーの顔がついている)である。