概要
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するドンモモタロウが搭乗するエンヤライドンが巨大化し、『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場するゼンカイジュランが変身したジュランティラノと「ドン全界合体」をする事により誕生する戦隊ロボであり、『ドンブラザーズ』の巨大戦力に該当する存在。
合体時にはゼンカイオージュラガオーンやジュラマジーンの時の様に野球場型フィールドが出ず、電子基板の様なエフェクトが周囲に出現。
その中でドンモモタロウがエンヤライドンから空中に飛ぶとエンヤライドンが巨大化し少しの間自律走行。
追い付いたジュランティラノが並走した後ゼンカイザー或いはゼンカイザーブラックが合体指令を出し、各パーツが変形、合体してドンモモタロウが操縦席に転送されて完成する。
本編では脳人レイヤー内で合体する事が多いのだが、脳人レイヤー外で合体してもこのエフェクトが出るかは不明。
玩具版のピンの都合上、音声はスーパーゼンカイオージュランと同一。
当記事では便宜上表記しているが『ゼンカイジャー』、『ドンブラザーズ』共に本編ではジュランティラノ(ギアトリンガー) 内蔵の音声は省かれている。
これは、ロボ名がドンゼンカイオーであるにも拘わらず、ゼンカイオースーパージュランの音声で違和感を出さない様にする為と思われる。しかし、後述の通りメモリアルギアトリンガーでは劇中通りキチンとその部分の音声が出ない様になっている。
特殊なバトルフィールド戦法が得意。右腕のアバターソードを操り、左腕のアバターシールドで敵の攻撃を防いで戦う。
尚、この2つは状況に応じてマウントしたり外したり出来る優れモノ。
また、どちらも腕に着いているので手が塞がる事は無い。
しばしば歌舞伎の見栄を切る様なポーズを取る。
ドン7話を最後に理由も無く登場しなくなった。
性能
【全高】 | 48.0m |
---|---|
【全幅】 | 34.0m |
【胸厚】 | 20.8m |
【重量】 | 2500t |
【スピード】 | 400km/h |
【出力】 | 1050万馬力 |
ゼンカイジャーVer
ゼンカイザー「ドン・全界合体!」
ゼンカァーイ!!
ジュランティラノ「あれ?返事ねえと調子狂うな」
スーパーガッシィーンヌ!!
ゼンカイザー「おお~!真っ赤っか!」
2人「ドンゼンカイオー!」
ジュランティラノ本人とセンタイギアで召喚されたドンモモタロウが貸し与えたエンヤライドンがゼンカイザーの指令で合体し、ゼンカイザーが搭乗。
ダイコタツワルドと対決した。
ギアトリンガーのメモリアル版(ゼンカイジャー版)ではそのままドンゼンカイオーギアを読み込ませればこの合体シークエンスが再現可能。
ゼンカイザーブラックVer
<ビッグバン!>
ゼンカイザーブラック「ドン・全界合体!」
ドン・ゼンカイオー!
よっ!全力全開!
アバター空間に突入したエンヤライドンと、ゼンカイザーブラックがジュランのセンタイギアとギアトリンガーで召喚したジュランティラノ(アバターなので饒舌な前作と異なり一切喋らず吠えるだけ)が、ゼンカイジュランギアから合体指令を受け取る事で合体し、ドンモモタロウが搭乗する。
ヒトツ鬼ングを倒すと、「めでたしめでたし!」の音声に合わせ、ドンモモタロウが「大勝利!!」の台詞と共に決めポーズを取る。
初回のみの合体だが、ギアトリンガーのメモリアル版ではメモリアルモードでドンブラザーズギアかドンゼンカイオーロボタロウギアを読み込ませた後、ゼンカイジュランギアを機界サイドで使用するかドンゼンカイオーロボタロウギアを読み込ませる事でこのシークエンスが再現可能。
ドンモモタロウVer
いよぉー!
どん!どん!どん!どんぶらこー!ゼンカイジャー!
ドンモモタロウ「ドン・全界合体!」
ドン・ゼンカイオー!
よっ!全力全開!
ドンブラスターに装填されたドンゼンカイオーロボタロウギアを使用する事で合体。合体自体は全く同じだが、合体音声と合体までの流れは微妙に異なる。
初回以降はこっちの合体シークエンスがメインで、ドンモモタロウがジュランティラノに来る様に呼び掛ける描写もあり、ロボタロウギアを使用して合体コールを発令、単独で合体しているのでゼンカイザーブラックが毎回呼び出しているかは不明。
必殺技
- ドンレッグバスター
右肩の巨大ドンブラザーズギアを右足に移動し回転させ、マフラーから弾幕を発射する。攻撃音声はメモリアル版ドンブラスターで搭載された。
「ドンレッグバスター・冷凍弾」の威力はかなりの物で地球鬼ングのマグマすら凍らせる事が可能。
- ドン・ゼンカイクラッシュ
巨大ドンブラザーズギアを回転させて桃型のオーラを出し、アバターソードにエネルギーをチャージ。金色のドンブラザーズギアを背にオーラを真っ二つに切ると、巨大ドンブラザーズギア(描写を見る限り肩についているのとは別物の様だ)が丸鋸の如く目標ヘ突進。ソコをアバターソードで一刀両断する。
ダイコタツワルド戦では巨大ドンブラザーズギアのみで撃破していた。
余談
- 『戦隊ロボに革命をおこせ! 開発者に聞いたDXドンオニタイジンの誕生秘話』によればゼンカイジャーとドンブラザーズの作品の垣根を越えた合体は変身アイテムがギアで共通しているのと合わせて、作品が切り替わる事によってファンが抜けてしまう問題点に対してVSシリーズでしかやってこなかった作品同士を繋ぐのを本編で出来ないかと白倉伸一郎の発案によるモノ。あくまで推測だが、ゼンカイジャーの企画がスタートして直ぐのタイミングだったらしいので後述の様な音声等が一貫性に欠けるのもこの様な開発事情が関係していると思われる。
- 日本のスーパー戦隊シリーズにおいて、作品の垣根を超えた合体は過去に前例が存在するが(詳しくはクロスオーバー合体を参照)、多くは既存のロボに別の戦隊の要素を少し足したマイナーチェンジに留まる物であった。その為、異なる戦隊のメカ同士による本格的な合体で新たな戦隊ロボが誕生するのは画期的な試みであり、ファンの間でも話題になった。
- その後、『ドンブラザーズ』の1号ロボはドンオニタイジンである事が明言されており、ドンゼンカイオーは『ゼンカイジャー』のロボであるとされた。
- どちらにしても前作の系列のロボが序盤の主力である事や、序盤のOPでもしっかり登場している事自体が異例中の異例である。
- これまでジュランティラノの合体相手はいずれも生物系だったがエンヤライドンとの合体により、初の乗り物系との合体を果たした。
- 玩具限定であるが逆にブルーンダンプもスーパーゼンカイオーブルーンに合体する形で乗り物と恐竜系の合体を果たしている。
- 基本スペックに関しては本作の巨大戦力としては総合力こそ、メンバーの大合体を前提としたドンオニタイジン系列より低いがスピードだけなら本作の全巨大戦力で最も速い。
- 劇中と玩具版でのドンブラスターにロボタロウギアをセットした時の合体音声が、前者は「ドン!ゼンカイオー!」で後者は「ドォン!ゼンカイオー!」と何故か微妙に違う。
- ゼンリョクゼンカイオー及びスーパーゼンカイオー、スーパーツーカイオー同様、専用のスーツはなくフルCG仕様になっている。
- 『ドンブラザーズ』本編登場でも変わらずCGだが、『ゼンカイジャー』での先行登場以上に滑らかに動いている為、傍から見ると本当にスーツ同士の戦いに見え、ドン1話では再登場早々プロレス技まで披露している。
- CG故可動制限が無いからかドンモモタロウの性格もあってゼンカイオーよりド派手に動き回って戦っており、左腕がジュランティラノの腰が変形している→ジュランティラノ/ゼンカイジュランの変身者のジュランは腰が弱い事を懸念する視聴者からは 「あそこまで左腕を酷使するとジュランが腰を痛めるからアレならアバターでよかった(要約)」と半分心配、半分ネタにされている。
- このド派手な動きっぷりは、ドン7話の公式のあとがきでも「特撮研究所さんの本気CGはずっと見ていられますね……。このドンゼンカイオーがプレイアブルになるゲームとか発売されませんか?誰か作って下さいマジに。」と高い評価を得ている。
- 上記の通り、1体のロボで合体パターンが3種類もあるのはかなり異例である。
関連動画
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キングキョウリュウジン:『王様戦隊キングオージャー』に登場した『獣電戦隊キョウリュウジャー』との作品間を跨いだ本格的な合体ロボ。しかし、こちらは両作品の面影がしっかり残っているので、特に顔が全く違うドンゼンカイオーはソレでも異色な存在な事が分かる。