CV:濱野大輝
概要
太陽光を抽象化した様な黄色と赤のド派手な色彩に、上下二連の銃口、そしてフレームと一体化しU字型になったサングラス…と特徴的過ぎる見た目のハンドガン。
左手側にアバタロウギアを装填するスロット「ギアテーブル」を持ち、その奥にセットしたギアを回転させる為の、ドンブラザーズのクレストが付いた大き目のアバタロウギア型ダイヤル「スクラッチギア」が装着されている。
グリップの上にはスライドめいたレバーがあり、引くとセットしたアバタロウギアのロックが外れて取り出せる様になる。
戦闘では“キビ弾丸”を放って鬼退治を行う。そこは豆じゃないのか?
天面には青いスイッチが配置されており、ここを押すと必殺技の発動待機状態ヘ移行する。
接続部も兼ねておりザングラソードとのデータの送受信を行う他、オミコシフェニックスがセットしてパワーアップにも用いられる。
変身待機音は童謡「桃太郎」のアレンジである。
運用方法
アバターチェンジ
アバタロウギアをギアテーブルに装填した後、スクラッチギアを回転させるとアバタロウギアのデータが増幅され「ぃよぉ~ッ!」の音声と共に準備状態に移行、そこから更に回転させて「ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!」の音声まで鳴らすとセットしたギアの名前を読み上げ、いなせなBGMが鳴る待機状態に入る。
その状態でトリガーを引く事で増幅されたアバタロウギアのデータが実体化され、ギアに応じた戦士へと変身する。
ドンブラザーズのギアをセットした場合はギア読み上げ後に「ドンブラコ!」や「福は内!」と言った専用の合いの手が、ドンブラザーズ以外のギアをセットした場合は「大先輩(でぇーせんぱい)!」の合いの手が入る。
なおアルターギアを使用するとリズムが変わるが、合いの手自体は変わらない。
ギアの種類 | 合いの手 |
---|---|
ドンモモタロウ/ステイシーザー | ドンブラコ!ドンブラコ!ドンブラコ!ドンブラコ! |
サルブラザー | ウッキウキ!ウッキウキ!ウッキウキ!ウッキウキ! |
オニシスター | フクはうち!オニもうち!フクはうち!オニもうち! |
キジブラザー | トリッキー!トリッキー!トリッキー!トリッキー! |
イヌブラザー | ワンだふる!ワンだふる!ワンだふる!ワンだふる! |
その他アバタロウギア/センタイギア(玩具にて) | 大先輩(でぇーせんぱい)!大先輩(でぇーせんぱい)!大先輩(でぇーせんぱい)!大先輩(でぇーせんぱい)! |
ロボタロウギア・ドンゼンカイオー | ジュランティラノの合体待機音 |
ロボタロウギア・変身用(全て共通) | ドン!ブラボ~!ドン!ブラボ~!ドン!ブラボ~!ドン!ブラボ~! |
ロボタロウギア・変身用(全て共通・2回目の読み込み時) | 大·合·体!大·合·体!大·合·体!大·合·体! |
ロボタロウギア・ドンオニタイジン巨大化用 | 変身用2回目の読み込み時の物 |
他の機能
敵の出現に反応して自動で出現し所持者を変身させる機能があり、ドン1話ではオニシスターの変身は2回とも強制変身だった。
と言うより、大体1回目は選ばれた変身者の前に唐突に現れ変身させている。チュートリアルの様な物だろう。
無論、所持者の意志で変身する事も可能で、劇中では戦闘以外にも変身時の特性(ドア型のワープホール)を利用する形で人助けの目的で変身する事も多々ある。但し、変身者が戦いに身を投じる意志が無く、完全な私利私欲の為だけに利用していると判断されれば、自動的にドンブラスターを始めとする戦士の力は消滅してしまう仕様になっている。そうして現行メンバーが選ばれるまでに5000人もの人間がドンブラザーズに選ばれながらも、脱落していた事が明らかになっている。
尚、ドンモモタロウないしは他のメンバーが変身すると、自動で残りのメンバーも変身させ戦闘場所へ転送させる召喚機能が搭載されている。特撮ワープの唐突性を逆手に取って設定に落とし込んだものと言えよう。
召喚されて変身した場合は、戦闘終了或いは自分で変身解除をすれば、元居た場所に戻れる。変身解除による元位置への再転送を真一は「チェンジオフ」と名付けている。
但し、変身解除後も戦闘が続行していた場合、再変身すれば現場へ再び転送される。
この変身召喚、コツを掴めばドンブラスター出現からの変身させられる前の数秒間の隙でアバタロウギアを外して転送を拒否出来る裏技がある事が13話で判明。真一はこれを「チェンジ拒否」と呼称している。
連射/ガトリング機能
トリガーを長押しする事で連射モードに入り、更に前作のギアトリンガー同様、その状態でスクラッチギアを回すと「ドドン!ドドン!ドドン!ドドン!」の音声と共にガトリングの様に銃撃出来る事が玩具で判明。
どちらもドン1話にてドンモモタロウがゼンカイザーにアバターチェンジして使用してアノーニを一掃。画面外でだが上記の音声が流れている。
但し、便利な機能でありながらこの回しか使われなかった。
必殺技
- 狂瀾怒桃(きょうらんどとう)・ブラストパーティー
パァーリィータァーイム!
ドン!モモタロウ~!
ヘイッ!カモォーン!
ぃよぉ~ッ!ドンブラコ~!
天面の青いボタンを押して発動。銃口に虹色の膨大なエネルギーを収束させて放つ。
上記のコールとエアホーンの様な効果音(EXITの漫才とかでよく聞くあれ)、装填済みのギアを読み上げる音声の後に小さくスクラッチ待機音が流れたら一度スクラッチギアを回してスクラッチ音と時代劇めいた必殺待機音を鳴らし、
そこから更にスクラッチギアを操作して(ドンモモタロウはDJのレコードよろしく前後に回していた)「ヘイッ!カモォーン!」と鳴らした後ピッチが上がった必殺待機音が流れ、そこからトリガーを引く事で発動する。変身アイテムの必殺技でありながら劇中未使用だったが、ドン8話にて漸く使用。魔進鬼に放とうとしたが、魔進鬼が人間に戻るのを良しとしないキジブラザーが突っ込んだ事で、魔進鬼の頭上を越えて明後日の方向へ放たれてしまった。
その後も殆ど使用される事は無く、ドン44話でキジブラザーがイヌブラザーから変身解除した犬塚翼にトドメの一撃を加えようとした際に発動(ソノニが庇った&超電子鬼の乱入で我に返った)、ドン48話でドンブラザーズ5人全員でソノシ、ソノゴ、ソノロクに向けて放った位である。
『ドンブラザーズmeetsセンパイジャー』では、オニシスターが天面のボタンとスクラッチギアを操作し、ドンモモタロウのモモタロ斬と連携して射撃技を放った(尚、ドンブラスターの必殺技はココが初出)。
- ザングラソードとの連動
パァーリィータァーイム!
(○○!いざ、参る!)
(アーバタロ斬!アバタロ斬!アーバタロ斬!アバタロ斬!)
(ギアに対応した必殺技の音声)
(※括弧内はザングラソードの音声)
ザングラソードの裏面で天面スイッチを押す事でソードとのデータの送受信を行い、必殺技の発動待機状態ヘ移行。
ザングラソード側からは受け取ったデータの戦隊名が鳴る…が、ドンブラスターは「狂瀾怒桃・ブラストパーティー」の第一手順と同じものを踏んでいる為、小さくスクラッチ音が鳴りっ放しに鳴っているがドンモモタロウからは無視されている。 かなしい(玩具にて判明)。
ドン5話ではイヌブラザーのリュウソウジャーギアを使用したドンブラスターからデータを受け取って放った。
ドン10話より、コレを応用してドンロボタロウの必殺技「前人未桃・打ち上げロボタロウ」の発動の起点にされる様になった。
『コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!?』では、「桃代無敵・アバター乱舞」発動時にドンブラスターからデータを受け取って威力を強化した。
余談
- システムボイスを担当する濱野氏は今回戦隊初挑戦。これ以前にSSSS.DYNAZENONのガウマを演じている。
- バンダイの『スーパー戦隊おもちゃウェブ』では、ドンブラスターの紹介記事で、濱野氏のボイスについて「余りのカッコ良さに寿命が“5000年くらい”伸びてしまいそうです」と、ガウマを思わせる中の人ネタらしき事が書かれている。
- 奇しくも前作『機界戦隊ゼンカイジャー』でマジーヌ(ゼンカイマジーヌ)の声を演じた宮本侑芽氏はSSSS.DYNAZENONの前に放送された『SSSS.GRIDMAN』の宝多六花を演じている。
- ブラスターと名の付く戦隊アイテムはセイザブラスター以来5年ぶり。
- 使い方その物は前作のギアトリンガーと大体一緒。流石にパーツの配置は大きく異なり、特にギアを回すハンドルはスクラッチギアに置き換わった事でコンパクトになり、その代わりに若干回し辛くなっている。またトリンガーのハンドルは右手側だったので逆になっている。
立体物
DX版
2022年3月5日に発売。通常の物はドンモモタロウとゼンカイジャーのアバタロウギアが付属し、ドンブラバックルとセットの物ではサルブラザー、オニシスター、イヌブラザー、キジブラザーのアバタロウギアも付属する。
アバタロウギアだけでは無く、前作のセンタイギア(ゼンカイジュウギアは分解しないと不可能である為、やる場合は自己責任になる)との連動も可能(勿論アバタロウギア準拠であるドンブラザーズギアとゼンカイジャーギア(2022ver.)やライダーギアも可能)。
但し、センタイギアの方は公式からダイキャストの物が販売されているが、ドンブラスターで使用すると塗装が確実に剥がれる為、推奨は出来ない。その為、行う場合はゼンカイジュウギア同様自己責任となる。
また、ギアトリンガー同様仮面ライダーの音声パターンが複数収録されており、この点でも破格である。
このシステムの影響はファンや新作になる度に新しく子供に玩具を買ってあげないといけない親御さん達にとって非常に大きく、発売早々から好評を得ている。
但し変身音が鳴るのはゴーカイジャー以降の戦隊(センパイジャー)のみで、それ以前の戦隊は共通音となるが、それぞれの戦隊の個別認識音声自体はキチンとある。理由は不明だが、システムボイスの有無や、当時の玩具に収録されていた音源が残されていない等が推測されている。
電池切れ専用の音声も収録されている。
仕方の無い部分ではあるが劇中と違いスクラッチギアが劇中の様にスムーズに回転しない(スムーズに回転させ過ぎると誤認識する可能性もある為)。
隠し扱いとして、ギアトリンガーに続き非公認戦隊アキバレンジャーの音声が収録されている。コレが意味するモノとは…?
後述のメモリアル版は赤外線がメモリアル専用にされているので、DX版も決して無駄にはなっていない。
メモリアル版
プレミアムバンダイ限定として、TV本編と同じ大きめのサイズである大人用の「ドンブラスター -MEMORIAL EDITION-」が2023年11月に発送(第2次発送は同年12月に発送)。ドンブラザーズ放映終了日の翌日に予約開始。スクラッチギアも劇中と同様或いはそれ以上に滑らかに回せる様になっている(アバタロウギアの回転は内部構造も変えられたのかギアテーブルの回転速度が抑えられ、ギアへの負担が軽減されている)。
ドンブラザーズ初期メンバー5人とジロウの他、脳人3人とドンムラサメの台詞も収録。付属のドンブラザーズ初期メンバー5人の変身用アバタロウギアとドンロボタロウのロボタロウギアの他に、次回作の戦隊ロボのロボタロウギアが早期特典として付属する(第1次発送のみ)。
オミコシフェニックスは装着する事自体は可能だが連動不可能で、DXシリーズとの連動も出来ない。そう記載されていた為、赤外線通信機能も無くなったと心配されていたが、赤外線通信機能は引き続き搭載されている(後にザングラソードのメモリアル版とニンジャークソードのメモリアル版が出る事になった)。
放送当時に発売されたアバタロウギア及び前作のセンタイギアの動作は保証していないと書かれているが、実際では動作が可能となっている。尚、オール戦隊レッドギア及びゼンブノ戦隊魂ギア(DX版ではドンブラザーズまでの戦隊の読み上げ)とドンモモタロウ&MORISAKI WINギア(ドンブラザーズ主題歌CDの付録、DX版では占い)はスペシャル扱いとなっている。
開封するとプレバンアイテム特有の薄紙の下、パッケージに件の文句とドンモモタロウが描かれている。
関連タグ
ガマガマ銃:同じく敵の出現を感知出来る銃型武器繋がり。