「アバターチェンジ!」
よぉ~っ!
ドン! ドン! ドン! ドンブラコ! 暴太郎~!
トリッキー!トリッキー!
キジブラザー! よっ、トリッキー!
「ケンケンケェーン! お待たせしましたぁ!!」
「ちょっとこれ女の子の奴じゃん!」
「鳥は堅実、キジブラザー!!」
CV:鈴木浩文
概要
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する戦士。スーツカラーはピンク。
雉野つよしが変身する。
(変身前と違って)身長220cmにも達するヒーロー随一の長身に加え、某サッカー漫画の登場人物並の超細身な10頭身を誇ると、人間ではまず有り得ない様な体格をしている(実は響鬼さんより2cm低い)。またキジらしく冠羽や翼、鳥の爪(状の爪先を備えたブーツ)を備え、鳥人らしく身軽そうな印象を受ける。ちなみに身体の色がピンクなのはキジとは無関係である。
背中の翼は普段は畳まれているが、飛行時や喜んだりすると(さながらバーチャルYouTuberのモデルの如く勢い良くカクッと)広がる様になっている。
変身音が示す様にトリッキーにも程がある体型だが、長い四肢は伊達では無くアノーニ相手ならば、単純な蹴りだけで防戦一方に持ち込める上、単独で飛べる等の複数のアドバンテージを持つと、変身者の口調と裏腹 に単体の戦闘能力は高い部類だったりする。
低空飛行や屋内の狭い場所での飛行も得意であり、それを活用して他のメンバーとタッグで活用する場面もある。例えば体格が対照的なイヌブラザーとの連係プレーは相性が良く、軽量な彼を背中に乗せたまま飛行しつつ、イヌブラザーによるドンブラスター連射による空中殺法などを披露している。
名乗り口上は「トリは堅実!キジブラザー」となっている。これは鳥とトリ(初期メンバーの中では最後)、堅実と雉の鳴き声の「ケンケン」を掛けた秀逸な物になっている。
固有技
- ドンブラスターの必殺技(正式名称不明)
パワーアップ
- キジブラザーロボタロウ
- ドン10話から登場。キジブラザーロボタロウギアをドンブラスターに装填してアバターチェンジする強化形態。
男性ピンク
- 映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』での作中描写のように、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の男性メンバーが「ゴーカイチェンジ」して過去作のピンクの戦士へ変身
- 『烈車戦隊トッキュウジャー』では男性メンバーが「乗り換え変身」によりピンクに変身(デフォルトは女性)
……等の事例があったが、正規の固定メンバーとして初めて男性ピンクとなった。
戦隊で性別比率が高いカラーは『青』や『緑』も挙げられるが、青(並び水色)はブルードルフィンやハリケンブルー、マジブルー等、緑ではカメレオングリーンやキラメイグリーンの様に女性戦士も一定数いる。
この試みが行われた理由は、本作の由来の1つがアバターであり、その中でも彼は変身前後のキャラがかなり異なる人物であるため、そのギャップをカラーでも表現する狙いがあったとの弁。
因みに
- 『動物戦隊ジュウオウジャー』では森真理夫がピンク色のジュウオウヒューマンになっているが、あちらはコスプレ。
- 『地球戦隊ファイブマン』では悪の戦隊・銀河戦隊ギンガマンでギンガピンクが登場、こちらは雄のエイリアンが務めている。
- 東映が製作に関わったドラマ『ザ・ハイスクールヒーローズ』では、トランスジェンダーの青年がピンクの戦士になる前例があった。→桜井一嘉/モモヒーロー
当然アバターチェンジでは頭身が普通になる代わりに、ほぼ確実に女性仕様のスーツに変身する(しかも体型も女体化しており、スーツアクターも女性の田畑氏に変わる)羽目になり、初使用時は困惑していた。
システムの仕様と曲がりなりにも戦隊ピンクである以上、仕方がないものの中年で所帯持ちのサラリーマンが歴代の女性戦士の姿に変身するのは、絵面は本人からしても視聴者からしても何とも複雑な心境である……(但し、別に身体能力が落ちる訳では無い上、本人も徐々に慣れて来ているので現在では殆ど気にしていない)。
余談
- 上半身のアップのシーン及びシアターGロッソなどでのショーのみ、実物のスーツを使用している。スーツは普通の頭身であるため、見た目に対してイヌブラザーほどではないが驚きの声もある。
- 各地のヒーローショーでも、オニシスターに「小さくない!?」「足短いし!」「今日だけ!?」等と驚かれ、「ちょっとアバターがアレンジされたのかな?」「もうその話やめよ?」等と反応するやり取りがある。
- ドン38の土下座のシーンでは足の長い実写スーツが使われている。
- 演じる鈴木氏は166cmと少し小柄で、残りの男性メンバーが3人共180cm超えの高身長なのが、変身したらキジブラザーが最も高くなる、一種の逆転現象が起こっている。
- キジがモチーフの戦隊ヒーロー……及び特撮キャラは彼が初。過去には戦隊怪人どころか他の特撮キャラでもモチーフに使用された例が無く(ニワトリやクジャク等、メジャーなキジ科なら何回か前例がある)、精々デンライナーゴウカ(同じく東映特撮のライダーマシンで1号車以外は桃太郎のお供がモチーフ)4号車の武装に使用された程度である。しかも実際のキジは足が速く鋭い爪で切り裂く、蹴りも使うが殆ど飛行しない。
- ドンブラザーズの中で(ドンモモタロウを差し置いて)最初に変身バンクが披露された。単独でピンクが変身するのは1時間前の世界の主人公を彷彿とさせる。しかもドン1話にて、唯一変身バンクが披露されたシーンでもある。
- モーションアクターの高田氏はドン4話にて犬塚翼を追う警官・朝田刑輔役で顔出し出演している。つよしとは何度も遭遇しているが、朝田は一度もつよしの顔を覚えていない。前作では主役が変身したヒーロー(と彼を取り調べる刑事)を演じ、次回作では追加戦士のスーツアクターの他に主人公が住んでいた国の兵士役で出演している。
- モーションキャプチャーの関係上仕方ないのだが、CGでアクションする際は腕が肩アーマーを貫通している場面が多い。当然だがスーツになると発生していないので、そのようなデザインとして設計されたわけでは無いと思われる。
関連タグ
暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドンブラザーズ 戦隊ピンク ピンクヒーロー
キジノ鬼:キジブラザーがモチーフの怪人。
フラミンゴ:色合いのせいでこっちを連想した人も。
スーパー戦隊シリーズ歴代ピンク
- チェンジフェニックス、ホウオウレンジャー、ゴセイピンク:同じく鳥(幻獣)モチーフの戦隊ピンクの先輩だが、上記通り全員戦隊ヒロイン。
- ワシピンク:同じく翼を持つ戦隊ピンクの前例で、こちらは鷲モチーフ。変身者が眼鏡を着用している点も同じ。
- 志葉薫/姫シンケンレッド:逆に女性戦士ながらレッドになった唯一の事例。
- ブルードルフィン、カメレオングリーン:それぞれ初のブルーおよびグリーンの女性戦士。
- ジェットマン:メインライターが同じ鳥モチーフの戦隊。
- キチキギス:ピンクのキジのポケモン。モチーフはおそらく桃太郎のキジ。ドンブラザーズ最終回放送直後に発表された経緯から話題に。尚、キジブラザー役の鈴木氏もその存在を認識しているらしく自身のTwitter上で反応している。