概要
主に男性が女性の衣服(その国・文化圏において「女性用である」と認識されている衣服)を身に付けるなどして、外見上は女性のような装いをする異性装のこと。また、男装女子やボーイッシュの女の子が珍しく女性らしい格好をする時や性別は男性ではないが性別設定が明かされていないキャラクターが女性らしい格好をしている時にも女装と記載されたり言われたりする。
要するに主に男性がだが、近頃は性別を問わずに「明らかに女性の恰好をしている」ものを指し、コーディネートの一部としてレディースものの衣類や装身品を身に付ける程度のものは含まない。
逆に女性が男性の装いをする異性装は「男装」と呼ばれる。
一方で下着女装というジャンルもあり、文字通り下着のみ女性ものという女装がある。
学生服や制服(特にスーツ)など明らかに男性の恰好をしていながら下着は女性もの、下着のみのものと大きく二種類に分かれており、さらに細分化するとパンツ(ショーツ)のみ、ブラジャーもしているものもある。
上記の「明らかに女性の恰好をしている」女装には当てはまらないが、マイナーとは言えない程の人気がある。
個人の趣味や嗜好(コスプレなど)、地域の祭りや儀式や風習、演じる役柄に応じて男性の役者がまとうもの(歌舞伎や京劇の女形など)、芸人が笑いを取るためのパフォーマンス、罰ゲームの一種など、様々なシチュエーションで見られる異性装である。
日本ではマツコ・デラックスやIKKOのように、女装がデフォとなっているオネエ系タレントをTVで見る機会も多い。
各国において女装の歴史は古く、ギリシャ神話ではアキレウスがトロイア戦争を避けるため女装しており、北欧神話ではトールとロキが女装しスリュムのもとへ潜入する。日本神話では、ヤマトタケルがクマソタケルを倒すために女装して敵のアジトへ潜入している。
アメリカやヨーロッパなどの文化ではなんと女装が不条理扱いされている。
中国や台湾などでは、漢字文化圏のデパート等で「女装」とあるのは「女性の装い」の意味で女性服売り場のことであるため、勘違いしないように注意が必要である。よって「男装」も「男性の装い」の意味であり、男服売り場のことを指す。
フィクションと女装
創作においても、メディアやジャンルは問わず古来から用いられている定番表現である。
映画では1915年にはチャップリンが女装して女性になりすます話を創作しており、ミュージカルでは「ヘアスプレー」のエドナ役が伝統的に女装キャスティングになっている。
ミステリーやサスペンスでは、犯罪が絡む変装目的の女装というパターンが最も多い。漫画では手塚治虫の「MW」の結城美知夫なども犯罪目的で女装している。ルパン三世と仲間達や怪盗キッド等もお馴染みである。
二次創作において
Pixiv上でアップされる女装イラストの中には腐向けタグが付けられるものもあるが、BL描写のない作品(単に女装しているだけのネタ絵)にまで腐向けタグを付ける必要はない。
「BLは苦手だが女装は面白いので好き」という人も大勢いる(逆もしかりだが)。
女装経験のある人物
実在の人物
GACKT →「小悪魔ヘヴン」PV
西川貴教(T.M.Revolution)→西川エンタープライズ、他
関連タグ
性別 ジェンダー トランスジェンダー ニューハーフ 性転換 性的倒錯 特殊嗜好
男の娘 … 関連キャラクターの一覧あり 偽娘(中国語) 雌男娘 CJD
『性別:』シリーズ … 関連タグの一覧あり
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この他にTV特撮番組では平成ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズなどでも潜入や逃走のために女装するシーンがみられる。
また、三島由紀夫の『仮面の告白』に登場する「クレオパトラや松極斎天勝(女性マジシャン)のコスプレをして屋敷内を走り回っていた」人物は幼少期の作者自身であるというのが研究者の定説である。