概要~
本名は豊田一幸(とよた かずゆき)で、「IKKO」の名前は「一幸」を「イッコウ」と読み替えて、ローマ字表記にしたものに由来する。
四人きょうだいの長男で、姉が二人と妹が一人いる。
美容師の母の影響を受け、幼少期から美容の仕事に興味を持っていた。本人によれば「小学6年生のころ、すでに日本髪を結うことができた」とのことである。
地元の高校を経て、北九州美容専門学院(現:福岡美容専門学校北九州校)を卒業後、横浜市の高級美容院「髪結処サワイイ」に美容師として就職し、住み込みで働く。
そこの先輩により名前の一幸(かずゆき)を「いっこうじゃん!」と言い間違えられたことが『IKKO』という芸名のオリジンであり、その後は職場でも「いっこう」の愛称で呼ばれていたという。
8年間の修行を経て、ヘアメイクアップアーティストを目指してサワイイを退職。その後しばらくフリーランスを経て、当時ヘアメイクが多く所属していた事務所に入った。
1992年に「アトリエIKKO」を設立し、独立。雑誌の表紙やテレビ業界などで活動するようになる。独立して間も無く、当時フリー転向したばかりであった逸見政孝の専属メイキャッパーになり、逸見が急逝した際には死化粧師も務めている。
ヘアメイクアップアーティスト、美容家として活躍すると共に各所で講演活動も行っている。
2000年代半ばからはタレント・パフォーマーとして盛んにテレビ出演しており、口癖の「どんだけ〜」は流行語にもなった。
また、書道家『雅冬炎』としても活躍している。
人物〜
テレビ出演の際はドレスのほか、よく着物姿で現れる。着物デザイナー・コーディネイターの池田重子に傾倒し、池田に師事していた時期もある。
美容と健康を理由に自炊を心がけており、料理の腕前はプロ並みと評価されている。自身の事務所やテレビ局のスタッフ、共演者らにもたびたび料理を振る舞っており、美容関係でない番組の料理コーナーなどに出演する機会も多い。
韓流ドラマなどを好んでおり、韓国の美容事情にも詳しい。2009年には韓国名誉広報大使に任命されている。また、同国の化粧品ブランド「Etude House」のイメージキャラクターを務めている。
「どんだけ〜!」はもともとFUJIWARAの藤本敏史が、番組の取材で訪れた新宿2丁目のゲイバー「プラチナ」のヤス子ママの口癖を気に入った藤本がギャグとして使っていたものを、さらにIKKOが使うようになった、という経緯がある。このため、本人も「自分が考案者ではない」と明言している。
ただし、ここから派生した口癖は複数あり、例えば都合が悪い時などに発する「まぼろし〜!」(「それは現実ではなく『まぼろし』なのよ」という意味)や、嫌なことを投げ捨てて忘れてしまえ、という意味の「背負い投げ〜!」などがある。他にも、福岡の方言で「大変」「おおごと」という意味の「おごと〜!」や、特に意味のない感嘆詞としての造語「すっからけっち〜!」などもある。
チョコレートプラネットの松尾駿はIKKOのモノマネを十八番としており、IKKOも公認である。衣装のお下がりを渡すなど交流があり、松尾の結婚式にも出席して、自作の書を贈った。
マツコ・デラックスはIKKOを一目置く存在としており「あたしは敵わないって思うもん」と言及している。また、マツコとも仲が良いナジャ・グランディーバは、自分達の「界隈」において、IKKOは特別一つのジャンルにとどまらない存在として「私たちの中ではもう“IKKOさん”なんです」と語っている。
石橋貴明は同年代ということもあって交友関係にあるという。またバカリズムとはある番組で共演した際に同郷であることを知り、親しくなった。
俳優の高良健吾とは遠い親戚である。2019年8月に放送された『はじめまして! 一番遠い親戚さん』によれば、IKKOの父方の曾祖母と、その姉妹筋にあたる先祖の孫の妻が高良の母方の祖母であることが判明した。
幼少期北九州市に住んでいた高良は、田川に住んでいた祖母に連れられてある美容室をたびたび訪れていたが、そこはIKKOの実母が経営する店であり「自分の子供は『IKKO』という名前でヘアメイクアップアーティストをしている」と話していたこと、また会話の中で自身とIKKOが親戚関係にあることを知ったと明かしている。
二人は2017年に創味シャンタンのCMで共演を果たしている。
『キッチン戦隊クックルン』への出演
2019年度の11月25〜28日の回にゲストキャラとして出演。声優も本人が務めた。
アユの憧れの存在の「美のカリスマ」であり、アユ達の担任の先生のいとこのいとことしてべつのばら村にやって来た。「どんだけ〜」が口癖。
作中ではメイクの力で怪人たちと渡り合った。