笑顔のレシピでパワーアップ! キッチン戦隊クックルン!
概要
NHKEテレで『アイ!マイ!まいん!』の後継として放送されている子供向け料理番組である。
正式タイトルは『すすめ!キッチン戦隊クックルン』(初代のみ)、『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』(2代目以降)。代替わりのサイクルは2年に1回。
『まいん』同様、ドラマパートをアニメ、調理パートを実写で描く構成。
戦隊モノの体裁を取っており、正統派少女アニメ路線の『まいん』と異なりギャグ要素満載となっている。
また、『ひとりでできるもん』以来の男子メインキャラクター登用となった。
それぞれの放送期間は以下の通り。
初代:2013年4月1日~2015年3月27日(2013・2014年度)
2代目:2015年3月30日~2017年3月31日(2015・2016年度)
3代目:2017年4月3日~2019年3月29日(2017・2018年度)
4代目:2019年4月1日~2021年3月26日(2019・2020年度)
5代目:2021年3月29日~2024年3月20日(2021・2022年・2023年度)
6代目:2024年4月1日~(2024年度)
「悪の組織・ダークイーターズに送り込まれた怪人(クックルン)が悪事を働く→クックルンが変身しキッチンスタジオで料理を作る→作った料理を食べてパワーチャージ、『まんぷくビーム』で怪人を退治する」というのが各話の大まかな流れ(『まんぷくビーム』は各代ごとに強化版も存在する)。ストーリーは基本的に一話完結。
ちなみに初代だけ「怪人をつくろう!」という企画があった(デザート等で怪人を模した作品を作る)。
クックルンのメンバー編成は基本として女子2名・男子1名。初代は3姉弟、2代目・3代目は姉弟+女子1名と血縁者が必ず存在したが、4代目にして初の血縁者なしとなった。また、単独変身が起用されたのは4代目から。
これに加え、特別枠として女性1名が登場し、殆どの場合年上である(2代目のミールのみ主人公達と同年代)。また、全代共通で協力者が存在し、代によってはマスコットキャラクターも登場する。
代ごとに主目的は異なっており、初代・4代目は「意地悪をするダークイーターズから地球を守る」、2代目は「ツール星出身のミトンを探し出す」、3代目は「ゾンビとなったシアワ星の住人を救う為、聖なる食卓を探す」(しかし、クヨッペンは「食卓を壊す」と内容を聞き間違えていた)、5代目は「言ってはいけないある人の依頼でムールを連れ去る」となっている。
上述した通り、敵役のダークイーターズは全代共通。キッチンでパワーチャージして放つ「まんぷくビーム」は、悪い心を持った怪人だけでなく普通の人間にも効く(加藤一二三やIKKO等)。
初代は必ず怪人を悪役とみなし相手を呼び捨てで呼んでいたが、2代目以降は、悪くない怪人は敬称で呼んでいる。怪人を「ダークイーターズ」と呼んでいるのも初代のみ。
2代目には怪人に頼まれて他の怪人に満腹ビームを放すというパターンもあった。
3代目までは怪人に食べ物を与えるところが見られたが、4代目はテーマが「学校生活」になっている為か怪人にあまりスポットライトが当てられておらず、食べ物を与えるシーンがほとんど無い(2020年度でようやく怪人に料理を与えるエピソードが登場した)。
なので4代目からは怪人がほぼ倒されている。
スペシャルゲストとして、初代はテツandトモ、2代目はアンガールズ田中、ゴスペラーズが怪人となって登場。3代目は加藤一二三、4代目はIKKO、マーヴェラス西川(天才てれびくんYOU)、Fischer's(シルク、マサイ、ンダホ)、5代目ではさかなクン、サボさん、横山だいすけ、錦鯉、いとうあさこ、まいぜんシスターズ(ただし、二次創作ルールに基づく出演のため、声は本人たちのものではない)、すとぷり(莉犬、さとみ)、6代目ではハローキティという豪華っぷりである。
余談だが、サボさん登場回ではタイゾウがウェディングドレス姿で男の娘と化した。しかも、その翌年のハロウィン回ではタイゾウとクラムがマイカのコスプレで男の娘と化している。
2代目からは「がんばれ!」という意味のラオス語の「ぱにゃんにゃんだー」という台詞が追加された。料理中のクックルンソングでもある(2代目のアオイはぱにゃんにゃんだーの格好をするのを恥ずかしがっていた為最初は踊ってなかったが、後にポーズができるようになった)。
正式にクックルンメンバーが歌うようになったのは2代目からである。
2020年5月11日以降は新型コロナウイルスの影響で、「なつかしのクックルン」と銘打ち過去作が週ごとに交代で再放送された。
新作放送再開後は、感染対策として6月29日~7月3日分は調理パートをカット・レシピの紹介として手元だけの映像+クックルンによる解説、7月13日分以降は調理パートの人数を2人に減らして撮影している。(調理以外の実写パートが3~4人になることはある)
劇中では別行動等の様々な理由を付け調理メンバーを減らしているが、当初は「訳あって(調理パートを)カット」「世間の複雑な事情」と、ぼかしているようで直接的すぎる言及がなされていた。
初代から3代目までのオープニングでは実写でまんぷくビームを放っていたが、4代目からはアニメパートの姿で必殺技を放っている(5代目では全員前向きで放っている)。
2022年度より、週3放送(月曜日~水曜日)までに変更された。
2023年度、クックルンが放送10周年を迎えた。
2024年3月にクックルンが放送10周年を記念し、東京ビッグサイトで開催される、2024年3月のAnimeJapan2024を参加される可能性。ファミリーアニメフェスタ2024にプレイコーナーとして参加されることになったが、2025まで延期。
シリーズ
初代『すすめ!キッチン戦隊クックルン』
テーマは「冒険」。
リーダーは長女のリンゴ。特別枠は異星人のバニラと、彼女の愛犬のアイス。
2代目『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
テーマは「友達」。
イチゴ、アオイ、ハッサクの3人がクックルンに変身する。特にハッサクは先輩のセージからはくん付けで呼ばれている。
イチゴとハッサクは実の姉弟、アオイはイチゴのクラスに転校してきた外国人のクラスメート。
リーダーはイチゴ。特別枠は、キッチン用品達が住むツール星出身の異星人・ミール。
アオイは最終回でアメリカに行くこととなった。
3代目『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
テーマは「家族」。
アズキと茶太郎は実の姉弟。マロンはアズキの家に上がりこんできた外国人の少女。
リーダーはアズキ。特別枠はアズキと茶太郎の母親であるさくら。
マロンは本当はシアワ星の住人だったが、彼女がクックルンになってから優しい少女になったことに気づいたトムに説得されてアズキ達の家で暮らすことになった。
4代目『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
テーマは「学校生活」。
3人はべつのはらスーパースクールに通う小学生。
暫定リーダーはコムギ(正式なリーダーは決まっていない)。特別枠は先輩クックルンのモメン。
3期クックルンと共演するスペシャルエピソードが放送された。
余談だが、調理パートでのアユの暴走、破壊行為はある意味最大の見所あり(その中でコムギが最大の被害者であり、調理パートにおけるコムギのツッコミのほとんどはアユが原因である。回によってはフキノスケが共犯者になったり、ビートたけしやシェフ大泉より凄まじい事態になるのことも…)、特に語り草となっているのは、サツマイモ怪人の影響で調子に乗ったアユがカメラの前でオナラをする暴挙を行うも、すかさずコムギが「ダメ!みんなが見てる!!」と大声でツッコミを入れたため、史上最悪の事態は水際で阻止された(しかも、この回はシリーズ屈指の下ネタ回であった)。
5代目『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
テーマは「海」。
ワッサン島に住むタイゾウ、マイカ、クラムの3人がクックルンに変身する。
タイゾウとマイカは幼馴染。クラムは空から落ちてきた少年。ナビゲーター役はシェルフィッシュ星の姫・ムール。
実はクラムはシェルフィッシュ星人で、ムール姫の従者でもある。
男子2人・女子1人の構成、センター兼リーダーが男子という初のケース。番組名は変わらないが、タイトルロゴマークのデザインが新しくなっている。
3人目は初代、2代目、3代目、4代目とは違い、第3話から登場。
リーダーはタイゾウ。
2021年度の終盤では4期クックルンと共演するスペシャルエピソードが放送されたが、2022年度からはなぜか怪人にマイカが狙われる等、波乱の展開が予感される。
また、マインクラフトとのコラボ回も存在する。
余談だが、2021年6月7日放送分は、食育アニメとして不謹慎すぎる内容だったため、当日夕方と翌週以降の再放送が見送りとなった(その後同年8月30日の夕方に修正版が放送された)。
2023年度からは新キャラクターが登場。かつてクックルンだった亡き両親の秘密を探すバゲッ島の住人・ルーナとソレイユの兄妹がクックルンに変身する。ナビゲーター役は小型ロボットのハグ。チーム合流まで使われていたシャドー版OPの歌詞にもあるように厳密には「光と影の狩人・クックルンシャドー」が二人分の肩書となっている。
人里離れたとある森の中が舞台になっているためか、二人にまつわるエピソードは歴代でもシックな雰囲気があり、オープニングテーマに至っては歴代最短。怪人の目的も「打倒クックルン」とシンプル。
ちなみに二人が住んでいた(恐らく祖父母の家がある)場所と生家のある森は砂漠に隔てられており、森から海を挟んだ向こうにはワッサン島が存在している。
また前作でも登場したクックルン博物館に二人が訪問するエピソードもあるが、歴代クックルン(&設定上存在するかつての先輩クックルン)の写真の中、なぜか二人の両親の写真だけ不自然に外されている他、怪人のスパイだったという話も出てきている。
事実としては兄妹の両親は怪人との共存を目標に活動していたが、志半ばで宇宙海賊オーデンに敗れ戦死。ワッサン島の人々はこの様子から二人が怪人のスパイだったと思い込み、博物館から記録を抹消した……という過去があった。
シャドーの二人は5代目の追加戦士枠であり、ストーリーも完全な続編。二組のクックルンが怪人たちに対抗しつつ、クックルンに恨みを持つ何者かの謎に迫っていく。
2023/9/20放送分で5代目メンバー側のナビゲーターだったムールがシェルフィッシュ星に帰還したことで離脱、10/16日放送分からハグの同型と思しきロボット・チグが新たに参加している。
2024/3/27放送分で最終回を迎え、タイゾウが夢のために修行の旅に出かけ、クラムがムールのサポートのためシェルフィッシュ星に帰還。
ワッサン島のクックルンはシャドーの二人とマイカの三人で担当することになった。
2025年3月に開催されるAnimeJapanの「ファミリーアニメフェスタ2025」のキャラ画像はまもるグリーン「ヨモギ」が掲載。
6代目『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
初代と地続きの世界観であり、もりてんこ村に引っ越して来た初代クックルンリーダー・リンゴの子供たちであるヨモギ・クリン・マメコの三人がクックルンに変身する。
リーダーはヨモギ。ナビゲーター役はペットの犬のおかかで、ミラクルキッチン内では人間の姿に変化する(実写パートへの移行時用にこの姿の絵も存在する)。
1話でリンゴが怪人の攻撃でキャンディーに変えられてしまい、それ以降はクックルンのパワーを狙ってくる怪人から彼女を守って戦うことになる。
ちなみに父親については長らく正体不明だったが、2024年11月11日の放送分でミントであったことが判明。スースーをマネージャーとして世界を飛び回っているが、1話の後に手紙を出したにもかかわらず帰って来なかったことでヨモギからは大不評を買っている。
11月第4週放送分では画面全体が真っ暗な状態/時間が止まって静止画/怪人の攻撃で敵味方全員がクヨッペンになるという状態でアニメパートの大半が進み、メタネタも連発というカオスな回となった(アニメーターの労力削減というリアル事情も語られている)。
4代目以来となる「赤・黄・緑の衣装で女子二人・男子一人」の構成が復活している他、初代以来11年ぶりとなる全員が身内のクックルンとなる(前作のシャドー組は追加戦士であるため)。
余談だが、2024年のハロウィン回ではクリンが6年前のアレを彷彿させる格好を……。
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デリシャスパーティ♥プリキュア…ある意味後輩の立ち位置。それまでは1代前のプリキュアとそれからおよそ一ヶ月後に始まった5代目のクックルンのテーマが合致していたり、その後もクックルンの変身者が過去のプリキュアと同名だったりと、何かと関わりがあったりする。
AnimeJapanまたはファミリーアニメフェスタ…キッチン戦隊クックルンの出展情報。