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加藤一二三

かとうひふみ

日本の将棋棋士。将棋界のレジェンドでもある。
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概要

史上初の中学生プロ棋士であり、2017年引退。段位は九段。

略歴・戦績

1940年(昭和15年)1月1日生まれ。1954年(昭和29年)8月四段(プロ入り)。棋士番号64。
14歳7か月でのプロ入りは当時の史上最年少記録であり、これを破ったのが藤井聡太である。
8月のプロ入りの場合は通常なら順位戦は来年度が初参加となるが、この期はたまたま駆けつけでの参加が認められ、しかも昇級してしまう。
以降、毎期に渡って昇級を続け、1958年(昭和33年)4月に18歳でA級入り、八段となる。
本人によると、マスコミ等に大きく騒がれたのはプロ入りのときでなく、このA級入りのときだという。
A級1期目は4勝5敗と負け越したものの、翌年は8勝1敗で1位となり、大山康晴 名人への挑戦者となった。
この間も早稲田大学に入学したり(当時の将棋界は現在以上に学歴不要論が強かった)、結婚をしたりと話題が多かった。

だがこの1960年(昭和35年)の名人戦で1勝4敗と敗退すると、一流棋士ではあるもののこれまでの快進撃からすると物足りない成績に落ちついてしまう。
1968年(昭和43年)の十段戦で初のタイトル獲得となるも翌年取り返されている。

転機となったのが1976年(昭和51年)の十段戦で、それまで1勝19敗と大幅に負け越していた中原誠十段(名人なども持つ)に3勝4敗と負けはしたものの拮抗した勝負を繰り広げ、同じ年の棋王戦で大内延介を破って2期目のタイトル獲得となった。
以降、タイトル争いの常連となる。
1982年(昭和57年)の名人戦で中原誠を破り、ついに名人になった。
その後は1985年(昭和60年)に王位戦で高橋道雄にタイトルを奪われて以来タイトル戦と縁がなくなり、一流棋士の目安の一つである「順位戦A級」も2002年(平成14年)3月に陥落、以降の成績は低下していった。

これまでの名棋士、大棋士は、全盛期よりも大幅に低い格で戦うのをよしとせず、自分の衰えを自覚すると、引退、またはフリークラス転出という形で、自ら身を引くことが多かった。だが加藤は地位を落としても指し続けることを選んだ。
2017年(平成29年)3月、順位戦C2での成績下位により陥落、引退が内定する。
2017年6月20日、残された対局での敗退により引退。
名人経験者としては初めて、順位戦による引退規定いっぱいまで指し続けた。

引退直前に、自身の持っていた最年少デビュー記録を破った藤井聡太のデビュー戦となる対局(史上最大の62歳差)が組まれたころから、一般にも認知度が高まりはじめ、引退後にワタナベエンターテインメントと契約。バラエティ番組でキャラクター性を発揮。愛称の『ひふみん』は2017年の新語・流行語大賞トップテンに入った。

主な記録

通算

  • 2505戦1324勝1180敗(対局数はタイトル戦での1持将棋を含む。対局数と敗戦数は歴代1位)
  • 現役期間62年10か月
  • タイトル戦登場24期、うち獲得8期
  • 棋戦優勝23回

年少

  • プロ入り14歳7か月(藤井聡太に次ぐ歴代2位)
  • 順位戦A級18歳3か月(歴代1位)
  • 現役最年少棋士は、1962年(昭和37年)4月に高島弘光がプロ入りするまで

年長

  • 現役引退77歳5か月(歴代1位)
  • 最年長勝利77歳0か月(歴代1位、飯島栄治との対局)
  • 順位戦A級の最後の陥落62歳3か月(大山康晴に次ぐ歴代2位)
  • 現役最年長棋士は、2015年(平成27年)3月末に内藤國雄が引退して以来
  • 年齢差対局62歳6か月差(歴代1位、藤井聡太との対局。結果は藤井勝ち)
  • 年齢差対局で、年長者側の勝利57歳10か月差(歴代1位、増田康宏との対局)

棋風

完全な居飛車党で、振り飛車はまず指さない。
居飛車党の対振り飛車戦法は居飛車穴熊が主流だが、彼は棒銀を愛用した。
居飛車同士の場合は矢倉を最も好んだが、角換わり棒銀、横歩取り、ひねり飛車、雀刺し、右四間飛車、矢倉中飛車など数多くの戦法を指しこなしている。

どちらかというと奇抜な手よりも本筋の手がよく見えるタイプで、早指しに強い。
一方で、あまり考える必要のなさそうな局面で長考する癖があり、大抵は対局相手よりもかなり早いタイミングで秒読み(残り10分以下)になっていた。
全盛期はそれでも正確に指し切って「一分将棋の神様※」と呼ばれたが、やはりミスで好局を失うことも多く、後年「私は逆転負けが多い」と認めている。

※ 彼はキリスト教徒ということもあってか、この呼称を好んでおらず、「一分将棋の達人くらいにして下さい」と語っている。

関連項目

将棋 棋士 ひふみん

外部リンク

プロフィール (日本将棋連盟)
プロフィール (ワタナベエンターテインメント)
Twitterアカウント
ニューヨーカーマガジンによるインタビュー

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