説明
ケースバイケースで罵倒表現にも目上の人が用いる待遇表現にも愛称にも、謙譲表現にも敬称略にもなる、海外の人が日本語が難しいと思わせる用法の一つとなっている。また、名字を呼び捨てする場合、名前を呼び捨てする場合と様々である。
待遇表現
家族や組織などで目上の人が目下の人に対して用いる。サザエさんの磯野家における、磯野波平のポジションがわかりやすいだろう(フグ田マスオは婿入りなので、呼び捨てにしていない)。
罵倒表現
どちらかというと相手を貶める、虐げるというよりは、その人物に対して怒りを表している場合である。ドラえもんののび太に対する先生やママの「野比!」「のび太!」がわかりやすい。罵倒している場合は、もはや呼び捨てすらせず「あんにゃろう」「こんちくしょう」などと言葉遣いが荒くなる。
謙譲表現
第三者に対して、組織内や家族の人を差し示す場合、上下を問わず呼び捨てにするのが一般的である。
たとえば田中という社長で組織される会社の社員が電話を受けた場合、社員が不在であることを伝える場合「田中は現在、外出しております」のように答えるのが社会人としての一般マナーである(⋯が、電話の応対だと気付くまで部下に呼び捨てされてドキッとする体験は、管理職あるあるらしい)。
愛称
当該記事を参照。親しい間柄だと呼び捨てすることも珍しくなく、とりわけ女子の場合は名字を呼び捨てにしたものを本人公認の愛称にしている場合も多い(例として『スラムダンク』赤木晴子の友達は、呼び捨て名字を愛称にしている)。対する男子の場合は名字を呼び捨てにすると上下関係を作られている気分になるため、親しい間柄にはあまり用いない。
敬称略
詳しくは当該記事を参照。業界人に対し論評する場合は概ね敬称略を用いるのが本来の流儀である(その人の仕事に対し敬意を表しているため。なので、一部の人物だけさん付けしたりすると、依怙贔屓と見做されるのがオチである)。