広義における概要
物や人物を識別したり呼んだりする際に使われる言葉。名称、あるいは単に名とも言う。名前をつけることを「名付ける」「命名する」という。また、名前として使われる言葉を名詞という。
名前の種類
歴史的な人名の付け方と法則については「人名」を参照。
本名
ペンネーム・芸名・偽名などに対して、本当の名前。実名。戸籍上で設定されている名字と名前(フルネーム)。
本名が結婚や養子縁組をすることで変わる場合もある。フィクションでの例としては、「魔法少女リリカルなのは」のフェイト・テスタロッサはクロノ・ハラオウンの義理の兄弟になったことでフェイト・T・ハラオウンという名前になった。
なお、フィクションでは本名が存在しないキャラや、本名そのものは設定されているが作中では出てこないキャラなども存在する。また、最初は本名不明で、後に伏線回収の際などに判明するパターンも多い。
ニックネーム・愛称
本名や特徴などを元に創作された呼び名。あだ名とも呼ばれる。
人物によっては本名よりも有名になってしまうケースもあり創作では表現方法の一つでもある。
悪い意味を持つ場合は蔑称と呼ぶ。
例)
- しょこたん(本名は中川翔子)
- ホリエモン(本名は堀江貴文)
- 『ドラえもん』の「ジャイアン」(本名は剛田武)
- 『ちびまる子ちゃん』の「まる子」(本名はさくらももこ)
- 『さよなら絶望先生』の「絶望先生」(本名は糸色望)
二つ名
もう一つの名前のこと。異名やコードネームも該当する。こちらも人物によっては本名よりも有名になってしまうケースもある。
例)
別名・偽名
本名を隠すための名前や、芸名・ペンネーム・ハンドルネームなど他の場所で活動する際に名乗る名前のこと。
こちらは元の名前との関連性が少ないことが多い。
例)
- ハチ(米津玄師の別名義)
- ヒャダイン(前山田健一の別名義)
- セーラームーン(『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎが変身した時の名前)
- サトコ(『ポケットモンスター』のサトシが女装した時の名前)
- クリスチーネ剛田(『ドラえもん』のジャイ子のペンネーム)
人名をアルファベットで表記する場合
一般的には、日本人はローマ字で、外国人は祖国にならった英語表記で表すのが一般的だが、一部のキャラでは、「日本人なのに下の名前がローマ字じゃない」あるいは「外国人なのにファーストネームがローマ字である」と言った者もいる。特に前者は、名前が一般的じゃない、所詮DQNネームのキャラに多い。
- 前者:矢澤にこ(Yazawa Nico)や伴田路子(Handa Roco;どちらも従来は「k」が来る)
- 後者:李小狼(Li Syaoran;祖国である香港ないし中国では「Xiǎoláng」と表記される)が該当する。
個人名
「太郎」や「華子」など、名字の後に付けられるいわゆる「下の名前」のこと。ギブンネーム・ファーストネーム。西洋ではファーストネームの種類がある程度限られていたため、聖人から名をとった「洗礼名」や、母の姓がミドルネームとして用いられることがある。
子につけられる名前については、あらかじめ決められた人名リストがあり、そこからしか選べない国もある。1993年以前のフランスでは、生まれた日で子の名前が自動的に決められるシステムであった。
日本では良い意味を込めた名前、占いに従って縁起の良い字画を使った名前、親や親戚から一字を採ってつけた名前、音の響きを重視してそれに漢字をあてたもの、ただ単に「人と違っている」ことを狙った名前など非常に多彩で、それゆえ時代によって流行の移り変わりがある。人名に使用できる漢字については常用漢字と人名用漢字に限定されているが、その読みについては戸籍に記載されないため、普通には読めないようなかなり珍しい名前も見られる。
夢枕獏の『陰陽師』では名前は一番短い呪いという言葉があり、創作作品では名前は対象のイメージを固定化させる働きがあるとされる事があり、いわゆる概念マウントと呼ばれる物の一つである。これによって対象が強くなったり、弱くなったりすることがある。むしろ名前がない方が強いというパターンさえある。
例としては次の通りである。
- ゲゲゲの鬼太郎の一刻堂
- 対象に術を掛け、事象の名前を突きつけて、本当に言った通りのものに変えてしまう。
- Fate/Grandorderの厭離穢土城
- 名前に「エドジョウ」が入っていた為、徳川に害をなしたという伝承をもつ村正によって破壊された。
- 名無し
- この世に誕生することもなく、名前も与えられなかったモノが悪意を糧に育ったものである為、成仏の手段が誕生の祝福と名前を付けるという方法しかない。
同名
同じ名前の場合、読みや漢字、苗字が同じで間違われたり識別が必要になる。誤変換なども起きやすい。地名や物品名を由来とした人物名・タイトルでも起きやすく検索妨害となってしまう場合もある。
創作における名前
創作物におけるキャラクター名は、実在する一般的な名前を付ける場合のほか、モチーフや関連する単語から連想される単語や歴史上の人物や有名人から取った名前にする場合もある。
漢字だと普通の名前だが平仮名にすると文になっている名前もよくあり、例えば
のようなものがある。
ユーザーによる命名
様々なジャンルのゲームにおいて、最初にプレイヤー名を決定する場面が存在することが多い。
ジャンルによって異なるが、作中でキャラクターやナレーターにその名前で呼ばれたり、マルチプレイ可能なゲームでは相手にその名前が表示されたりする。一般的に不適切な名前は制限されている。
キャラメイク可能な作品では、作成したキャラクターに名前をつけられる場合もある。
一部のゲームでは主人公以外のキャラクターに命名イベントが発生する場合もある。例えば
Pixivにおける機能
Pixivの小説には「単語変換」という機能があり、例えば主人公の名前を変更して没入感を高めるといった事に使える。
関連タグ
名前 | 人名、名字 / 苗字 / 姓 |
---|---|
本名 | フルネーム、ファーストネーム、ミドルネーム、ファミリーネーム |
別名 | 芸名、ペンネーム、ハンドルネーム、偽名 |
異名 | 二つ名、コードネーム |
あだ名 | ニックネーム、愛称、通称、俗称、略称 |
仮名 | デフォルトネーム |
珍名 | キラキラネーム、DQNネーム、どんな名前だ |
繋がり | 名前系バラエティ、名前繋がり、同名ネタ、同姓、同名、同姓同名 |
呼び方 | 名前呼び、名前っ娘 |
海外 | 外国人名 |
ネタ | 本名が長いキャラ、なんとかさん |
無名 | 名無し、名無しさん、名前未定、名前募集中 |
一覧 | 人名一覧、欧州人名の一覧、中東人名の一覧 |
「名前(なまえ)」が付く作品
- 名前(2018年に公開された邦画)
- 名前(アニメ版ダイの大冒険(2020年版)のエンディングテーマ)
- なまえ(片平里菜の楽曲)
- なまえ(谷本賢一郎の楽曲)
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
- 裏切りは僕の名前を知っている
- 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
他名前に関係するタグ
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