概要
cv:くまいもとこ
主人公・木之本桜の同級生。クロウ・リードとは母方の遠戚に当たる李家の出身で、強い魔力を持つ。原作アニメ両方第7話の終盤で登場。
クロウカードが世に解き放たれたことを知り、回収するために香港から友枝小に転入してきた少年。運動神経抜群で、特に武術に秀でており、自他ともに厳しく無口でクールな反面、重度の照れ屋ですぐ真っ赤になる。
クロウ・リードの血縁者とはいえケルベロスに選ばれなかったことにもかかわらずクロウカード集めに強引に割り込み、当初さくらとは敵対関係にあった。
アニメでは数枚クロウカードを手に入れていた(「時」・「嵐」・「戻」・「駆」・「凍」・「夢」・「砂」・「双」が確認される)が、月の最後の審判で彼の属性の「時」のカードを知らずに使い、彼に通用しなかったために敗れてしまい没収され、審判に合格したさくらのものになった。クロウカード編原作は終盤・アニメは第2部、原作アニメさくらカード編では主要ヒーローとなる。
さくらがクロウカードの新しい主となった後も日本に留まり、共にクロウの気配を追う事になる。
クロウカードがさくらの持ち物になった後は元々所持していた剣・護符を使用して様々な術「火神招来(かしんしょうらい)」・「水龍招来(すいりゅうしょうらい)」・「雷帝招来(らいていしょうらい)」・「風華招来(ふうかしょうらい)」などを使う。また、東洋系の追跡術や、水面や氷の上に立つといった魔法も使える。羅針盤に関しては人を探したりクロウカードの気配を突き止めることができる模様。クロウの気配を追いながら魔法を使っていたため小狼自身の魔力も強くなり、さくらの『迷』の魔法を破れるほどになっていた。そのため、エリオルが友枝町を眠りにつかせた時も、ふらつきながらも意識を失わず、さくらが『光』と『闇』のカードをさくらカードに変えるのを手伝った(特にアニメでは最後まで手伝えた)。
雪兎に好意を抱いていたが、後にそれは雪兎から発せられる月の魔力に惹かれるせいである事をユエに告げられる。その後、ふんわりした所のあるさくらに魅せられ、次第に恋心を抱くようになり『さくら』と呼ぶようになる。さくらカード編で何度もさくらに告白しようとしたが失敗してばかりであった。そのことについては度々知世に相談していた。
その後、さくらが雪兎に失恋したことを知り自分の思いを告げることを思い留まろうとしたが、知世に諭され再び告白することを決意する。最終的には彼女に告白し両想いになるが、「香港でやらなきゃいけないこと」をするために一旦帰国。数年後、手続きを終え再び来日し、中学生になったさくらと再会を果たし、その後はさくらと同じ学校に通っている。アニメ13話の苺鈴によると、小狼が日本に行くまでにはかなりの悶着があったらしい。また、さくらとの再会以外にもなにか理由がある様子で、陰で密かにエリオルと連絡を取っていたり、秋穂と海渡を警戒したり、何かにつけて別行動をとっている姿が時おり見られる。
桃矢には『ガキ』、ケルベロスには『小僧』と呼ばれる。さくらからの呼び名は間柄が深まるにつれ「李くん」から「小狼くん」に変化していった。
どうやらジェットコースターが苦手。さくら同様に、山崎の法螺話をいつも素直に信じてしまう。食べ物についてはチョコレートと点心が好きで、さくら同様こんにゃくが嫌い。
考古学に興味を持ち、さくらの父親による授業ではパイプ椅子の上に立って拍手を送ったり彼にピラミッドの事を質問したりしていた。また、動物園ではナマケモノについても興味を示しており、フィールドワークの類が好きなのかもしれない。
香港の実家はかなり裕福であるようで、育ちは良家の子女である。やや世間知らずな一面も。
ちなみに「リ・シャオラン」は普通話(北京語)読みで、香港でよく使われる広東語では「李小狼」の読み方は「レイシウロン」になる。アルファベット表記にすると「Li Xiaolang」となるのだが、公式ではローマ字読みの「Syaoran」と表記されている。
小狼の装備
羅針盤
「玉帝有勅 神硯四方
金木水火土雷風 雷電神勅
軽磨霹靂電光転 急々如律令!」
クロウの母方の親族に代々伝わるアイテム。
上記の呪文を唱えるとクロウカードの方向に光が指してカードの場所が分かる。
クリアカード編では、小狼が魔力を行使する時に羅針盤と同じ模様の魔法陣が現れるようになった。
剣
収納時は玉に紐がついたような形をしており、使用時に刃の部分が実体化する。
従来の剣による攻撃のほか護符(アニメではクロウカード、原作ではさくらカードも)の使用ができる。
クリアカード編では、小狼が両手の掌を回転させるように擦り合わせると、何もない所から剣が実体化していた。(小学生時代に所持していた収納形態は存在していない)
護符
上記の「火神招来」・「水龍招来」・「雷帝招来」・「風華招来」の攻撃用護符の他、クロウカードが逃亡しないように防衛用の護符が登場。
初期の頃は護符を使用せずに剣から衝撃波のような攻撃を繰り出していたが、今では護符によって攻撃を行っている。
獲得したカード
「時」・「嵐」・「戻」・「駆」・「凍」・「夢」・「砂」・「双」の8枚をゲットしていた。
特に「時」は使用頻度が高く、さくらのピンチに数多く助けてきた。
上記の経緯から彼は今クロウカードを所持していない。そのカードには「李小狼」と書かれている。
さくらカード
詳細はさくらカードを参照。
プロフィール
誕生日 | 7月13日 |
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血液型 | O型 |
家族構成 | 母親、姉四人(父親は既に故人) |
母:李 夜蘭(リ・イェラン) | |
長姉:李 芙蝶(リ・フーティエ) | |
次姉:李 雪花(リ・シェファ) | |
三姉:李 黄蓮(リ・ファンレン) | |
四姉:李 緋梅(リ・フェイメイ) |
家族・親族
母親の李夜蘭はクロウ・リードの母方の血縁者であり、非常に強い魔力を持つ。
とても厳格な性格で、小狼は彼女を「母上」と呼び、彼女が目の前に現れると、思わず直立不動になってしまう他、香港への帰省前に学校から配られた際は母に見せる通信簿の成績を気にしていた。
厳格な一方で優しさもあり、魔道士に襲われるさくらに忠告し、彼女を補助した他、姪の苺鈴が幼少期の頃に鳥をプレゼントしている。
一方で四人の姉たち、芙蝶、雪花、黄蓮、緋梅らは魔力を持っていない様子。
姉たちはミーハーな性格で劇中ではさくらと知世を可愛らしいと愛で、桃矢と雪兎をカッコいいと愛でて抱き着いていた他、実の母を「お母様」と呼び慕っている。
李苺鈴は同い年の従妹であり、幼少期の彼女の泣き落としにより「小狼に自分より好きな人が出来るまでの間」の婚約者であった。
苺鈴の実家(夜蘭の兄弟姉妹とその伴侶)は小狼の香港の実家の直ぐ近くにあり、魔力のなかった苺鈴は小狼と共に偉 望(ウェイ・ワン)の下で武術を習っており、「双」の封印の際には見事なシンクロ攻撃を披露した。
名字が同じであることから小狼が姉以外で下の名前で呼ぶ数少ない人物であり、それゆえ苺鈴は小狼がさくらを名前で呼ぶようになったことから彼のさくらへの思いを察して身を引いている。
父親は幼少時に故人となっている。
幼少期に母親が亡くなっているさくらには父と兄の父子家庭なのに対し、小狼は母と姉たちの母子家庭。
カード獲得のために共に行動したのがさくらは同い年の再従姉(はとこ、母親同士が従姉妹)の知世、小狼が同い年の従妹の苺鈴となっている。
双子説
アニメ第55話「さくらと不思議の国のさくら」にて『双子』の片割れである可能性が示唆されていた(当人の役柄は「トウィードルダムとトウィードルディー」)。
ただし現在同居しているかどうかは不明。
さくらカード編は一貫して脚本が大川七瀬の手によるところからして「公式の裏設定」であったもので、後に『ツバサ-RESERVoir_CHRoNiCLE』の小狼と『小狼』やスピンオフである『私立堀鐔学園』の小狼と小龍(シャオロン)にて流用されている。
余談
クリアカード編がニコニコ動画で配信された際、コメントで「俺の嫁の婿」と呼ばれた。
関連イラスト
関連タグ
李健良:在日香港人・少年キャラ・第二の主人公繋がり。こっちも名前の読み方が中国語読みになってしまっている。
本田吾郎:NHKで声優が同じ少年主人公繋がり。MAJOR第1シリーズ放送時にその後の番組がさくらの再放送だったことがある。
李超狼:一文字違い。