概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。アニメ版オリジナルのカードであり、原作には登場しない。
英語名は「THE RETURN」、漢字名は「戻」。属性は月。
実体化すると、ローブに身を包み大きなアナログ時計を手にした若い女性の姿をとる。カードの絵柄の中では、同じく時間に関する能力を持つ「時」と背中合わせになるようなポーズをとっている。(「時」は左半身が、「戻」は右半身が正面を向いている)
「時」が時間そのものを操作できるのに対し、こちらは人間1人を過去へ飛ばすことができる。いわば過去へ一方通行のタイムトラベルであり、また自動的にある程度年月が進む描写も見られる。タイムパラドックスが起こるかどうかは不明だが、過去の時代の人物の中には現代から来たさくらを認識する人も存在している。
魔力の消費が激しいため使用されることは滅多にないが、初登場回では月峰神社の神木の魔力と、満月であったが故の月の力の強さによって発動した。
アニメ版の小狼が手に入れた3枚目のカードである。
作中では
クロウカード編
第27話「さくらと思い出の神社」で初登場。一度寝たら起きないケルベロスを起こすほどの強い気配を発するが、月峰神社に駆けつけたさくらや小狼はなかなかカードを見つけることができなかった。
だが実は神社の神木に潜んでおり、さくらが木の側に1人で立った瞬間を狙って彼女を引きずり込んだ。さくらは(第1期では)3年前(ちなみに第2・3期では4年前)に飛ばされ、兄・桃矢と歌帆の過去の出会いを見る(原作では桃矢の回想シーンで描かれた場面)。
小狼が「時」で時間の流れを止め隙を作ったことで、さくらは無事現実時間に戻り封印に成功。とどめを刺したのは小狼であったため、彼が所有者となった。
さくらカード編
第68話「さくらと過去とクロウ・リード」にて、それまでの不思議な事件の真相を掴むべく、生前のクロウに会うためにさくらカードに変えられた。
ただでさえ魔力の消費が激しい「戻」を変換することを小狼は心配していたが、第27話同様月峰神社の神木の力を借りたこともあり、さくらは無事クロウの生存時代へ行き、戻ってくることができている。