李超狼
りーちゃおらん
キャッチコピー | 『銀髪の悪魔』 |
---|---|
国籍 | 日本(元・中華人民共和国) |
格闘スタイル | 三島流喧嘩空手(1)、三島流喧嘩空手+マーシャルアーツ(2、TT)、マーシャルアーツ(4~) |
身長 | 178cm |
体重 | 65kg(TT)、72kg(8) |
誕生日 | 8月8日 |
血液型 | A型 |
仕事 | 一八の秘書および雑用(2)、 ヴァイオレット・システムズ代表(4~)兼ユグドラシル参謀役(8) |
趣味 | ハングライダー、パラグライダー、凧揚げ |
好きなもの | タバコ(メンソール系) |
代表的な技 | トリプルファング、コンビネーションドライ、インフィニティーキックコンボ、シルバーサイクロン、ニードライブ |
声優 | 中田譲治(1のみ)→佐々木望(2、TT)→ウィリアム・ワード(4)→置鮎龍太郎(5~) / 三木眞一郎(OVA、ドラマCD) |
『1』において一八の中ボスとして登場して以降『3』を除く全シリーズに登場している準皆勤キャラクター。
元々はマーシャル・ロウのコンパチキャラで、ガード不能技などしか差別化が行われなかったが、TT以降テコ入れが大きくなっていき、6において元となるマーシャル・ロウのモーションがチェンジされた為に、見事コンパチキラを卒業することとなった。
当初は一八と平八を一方的に憎む2人に負けない程の悪役であり、三島財閥の乗っ取りを企てるようなキャラのはずだった。
4で平八の悪行や一八の復活を経て三島家への復讐心が再燃し、再び舞台に登壇したと思ったら一転してネタキャラ要因として扱われるようになっていった。
まぁ、一言で言うなら残念なイケメンになってしまった。
6以降ではラース・アレクサンダーソンと協力体制をとっており、戦いを共にするうちにラースやアリサ達に対しては本気で仲間意識を持つようになり、2人の関係を応援する一面も見せており残念なイケメンから頼れるイケメンになっている。
CG映画の『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』 ではなぜか高校の教師として登場。
「何か裏があるのか?」と思いきやそんなことは一切なく、生徒思いの良いイケメン教師としての出番だけで終わった。
ちなみに担当科目は歴史。劇中ではジャージを着ており、体格の良さもあって体育教師にしか見えない。
年齢は鉄拳1では25歳、鉄拳2で27歳、鉄拳3(未出演)で46歳、鉄拳4と鉄拳5は48歳。
上記のように設定では、50代一歩手前であるにもかかわらず、
年齢とは裏腹に見た目は非常に若々しくなっている。
その為平八と違って意味で、ファンからネタにされることもしばしある。
彼のエンディングでは大体三島一家を娯楽のついでにコテンパンに叩きのめす事が多いが、仁だけは完全に巻き添えであるため、他の2人は日頃の行いから何も言われないが仁だけは同情される事がある(人間関係に書いてある通り、仁のみメインストーリーでも明確な協力関係となっている)。
口癖は「エクセレント」
『1』
李が12歳の時平八によって中国から養子として迎えられ、ライバルとなる一八と共に帝王学をたたき込まれる。やがて、エレガントさと残酷さを併せ持つことから裏格闘界において銀髪の悪魔と恐れられる格闘家となり、三島財閥党首を狙うため平八主催の格闘大会に参加する。
『2』
前回大会で一八に敗北し、党首となった一八の秘書兼雑用としてコキ使われる屈辱な日々を過ごす。格闘家としてもスランプに陥っていたが、突然現れた謎の老人によって鍛え直されて今までより遥かに越える強さを手に入れた。打倒一八のため格闘大会に参加する。
なお、この老人については三島仁八か王椋雷のどちらかであると思われたが、後から設定の辻褄が合わなくなった為に結局謎の老人のままとなった。
『3』
現時点唯一のナンバリング未参加作品。他キャラとのストーリーにも全く関わっておらず、さらには李の技を多数使うボスの設定上行方不明の格闘家の中に含まれているのではないかと当時は思われた。
ちなみに、李が本来出ていない同作を題材とした漫画「鉄拳~闘いの彼方に~」では年相応の老けた姿で登場、後のゲーム版設定と異なり三島財閥の長官に就いており平八に対しても忠実。
『4』
『2』で平八が格闘大会に優勝し、一八側についていたためか三島家を追放される。平八に復讐に燃えるがどうせ自分より早く死ぬ老人なのだからと考えを改めて三島家に関わるのを止め、ヒューマノイドメーカー「ヴァイオレット・システムズ」を設立。約20年間、自身の能力だけで圧倒的な財を築き上げて悠々自適に暮らすという三島家とは無縁な勝ち組生活を過ごしていた。
そんなある日、遺伝子学分野で躍進を続けている新興企業G社の株が大量に売り出されているのを知る。不審に思い調べてみるとG社は三島財閥との間に何かあった模様で、さらに三島財閥はなにか重要なものを探していることを知る。そしてタイミングを見計らったかのように平八主催の格闘大会の告知により、サングラスを着けてトレードマークの銀髪を紫に染めて変装。登録名もヴァイオレットと偽って打倒平八のため大会に潜入し、再び復讐の炎が燃え上がる。(変装の一環なのか、『4』のみ英語を使っている)
また大会参加にはもう1つ目的があり、ヴァイオレット・システムズが開発した最新鋭格闘ロボット「コンボット」のテストおよびPRも兼ねていた。
『5』
大会途中、李の対戦相手として現れたのは平八に殺されたはずの一八だった。あまりの動揺により一八に敗北してしまう。平八の死後(生きていたが)、三島財閥の乗っ取りを目論むも謎の人物によって先に党首の座を奪われる。李はこれが一八の仕業だと思い込み、今度こそ一八の撃破と三島財閥党首を目的に参加する。
『6』
主催者が一八でなかったことを知り、大会を途中棄権する。風間仁が党首となった三島財閥に対抗する勢力にG社が台頭するが、実権を握っているのが一八であることを知る。一八が参加することに我慢のいかない李は、G社の株主優待券を使って仁主催の格闘大会に参加する。
『7』
三島財閥とG社の全面戦争に世界が巻き込まれる中、ヴァイオレット・システムズはラース率いる離反した鉄拳衆を会社を挙げて支援。第三勢力として台頭し始める。
『8』
世界征服を企てる一八の野望を阻止すべく、ラースやアリサらと共に反乱軍「ユグドラシル」を結成し、参謀役を任される。また、かつてラースと敵対していた仁にも協力関係を結び、「オペレーション・ライトニング」を決行。
李本人も最新鋭のバトルスーツ「ヴァイオレットスーツ」を着用し、一八に積年の怨みを晴らすため戦場に立つ。
- 三島平八:元養父。一八側についていたため『2』の最後に三島財閥から追放されて以降、激しく憎む。
- 三島一八:元義兄弟&ライバル且つ宿敵。正史においても2度敗れる因縁の相手。
- 風間仁:甥。『6』と『TT2(ヴァイオレット)』のエンディングでは三島財閥党首の立場だったため平八や一八と共に処刑の対象となっていたが、『7』でヴァイオレット・システムズに保護されて以降は打倒一八を目指す同士となり、『8』では完全な味方として活動を後押しする。
- ラース・アレクサンダーソン:現在李が最も信頼を寄せている相手。『8』では彼が立ち上げた反乱軍「ユグドラシル」の参謀を勤める。
- アリサ・ボスコノビッチ:『6』のシナリオキャンペーンで仁に操られた状態でラースに敗北後、機能停止になってしまう。その後『7』で李に完全修復し、現在はラースと共に信頼関係である。
- コンボット:『4』で李が作成した人口型ヒューマノイド。
- アンナ・ウィリアムズ:OVA版、『5』のストーリー、『6』のEDとなかなか絡みの多い相手。
- ジュリア・チャン:『6』のシナリオキャンペーンで極秘に協力していた相手。
- ??:『8』の途中でユグドラシルの作戦に同行する少女。実はラースと同じく……
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一準視点で鉄拳7Misima Sagaの後のストーリーを描いてみました。 鉄拳7にもし準が絡むのならこういう設定も面白いかな、と思って。 というわけで今まで私が書いてきた一準とは全然違います。全くの新しいストーリーになってます。 【今回の基本設定】 ・今までの鉄拳公式の設定に準拠(一応) ・鉄拳7Mishima Sagaの後から話は始まる ・一八は準に鉄拳2以降会っていない ・準は鉄拳3ストーリーでオーガに襲われて以降行方不明 基本的に先日UPした鉄拳7一準事始めと似てますが、内容は全然違ってます。 色々なパターンを考えるのが好きなので、もしかしたらまた別パターンのお話をupするかもしれないし、今まで通りTAG2一準をやるかもしれません。もう一準ならなんでもいい。(開き直り) ※第1章の挿絵・表紙・あとがきはこちら>> https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=646260197,162文字pixiv小説作品望郷 -Sandersonia-
離陸前の機体に、遠征帰りの物資を運び込む部下を眺めながら、ラース・アレクサンダーソンは携帯端末を懐から取り出した。 約束もしていないし、時間も決めていない。 それでも、繋がる気がした。 気温にあてられて熱くなった端末を操作して、電話をかける。短いコール音の途中、耳に飛び込んできたのは愛しい人の声で、暑さが遠のいた────。 * * * * * 【覚え書き】 《時々遠距離、故に募る愛しさ》というものをテーマに書いたつもりです。 メールより断然電話派の2人(だと思ってます)。離れてる時はなおさら電話してそうで、お決まりの常套句とか、会話のリズムとか、ユーモアとか……そういう2人にしかない空気感を感じて頂けたらな、と思いながら書いております(伝われ…!) 前々から李ラスで書きたかったお話の冒頭、という形でこの場面は書いていたのですが、電話の場面の雰囲気が好きで、他の話の冒頭にするよりも、電話している李ラスの話をメインにしたほうがいいなと思ったのでこのようなお話になりました。 料理の話で『何を食べたい?』からの会話は夫婦間でよくあるくだりを入れています笑。恋人の胃袋をがっつり♂掴んでいるリーさんはつくづく罪な男ですね??? 好きな人が作ってくれたものは何でも美味しいと感じてしまうゆえにそんな返し方をしちゃうラース隊長も可愛いです♥ その会話からも二人の普段の食卓を想像して頂けたらいいな、と思います。 いつもリーさんは余裕ある大人として書いているつもりですが、ラース隊長が離れた所に任務に行ったり、危険な場所に赴いたりする時は、表面上は平気そうにしていても凄く凄く心配しているように思います。ラース隊長に万が一ということはそうそう無いというのはリーさんも分かっているのだとは思いますが、自分の元に戻ってくるという確信というのはなかなか持てない。だからこそ、電話して声が聞けて、ラース隊長の気持ちを聞くことができたらとても安心するだろうと思います。 ラース隊長のほうはお話の中でも書いたように、リーさんのためなら危険も顧みず任務を遂行することができるというタイプだと思います。そのために心配をかけているのは当人も分かってはいますが、今の自分があるのは貴方のおかげだから、だからこうしてがんばれるのだという気持ちを分かってほしい、と思っているように感じます。 一見愛情の方向がすれ違っているようにも見えますが、お互いに相手を愛しているが故に形が違ってしまうのだろうと捉えると、本当にどうしようもないぐらいお互いのことが好きなんだな…と感じてしまって愛しさが止まらないです…(涙) 帰ったら存分にリーさんに可愛がられてくださいお願いしまs(((← タイトルの副題にさせて頂いたSandersonia(サンダーソニア)は花の名前です。花言葉に『望郷』や『祈り』といった意味が込められていたのでこちらをお借りすることにしました。ラース隊長にとって帰る場所、心の拠り所とする場所がリーさんの隣であったらいいなと思います。 はじめましての方もいつもお読み頂いている方もありがとうございます。いつも反応をしてくださる読者様への優しさで満たされっぱなしです。こちらから何かお返しができるとしたら(全然足りないかもしれませんが)、また李ラスを書いて投稿していくことだと思っています。紙媒体として残したいという想いもあるのですが、手軽に鉄拳の二次創作を読んで頂きたいという気持ちが強いのでpixivという場をお借りして投稿させて頂いております。反応を頂けることがとても嬉しく、いつも活力を頂いております。お読み頂いた方もこれからお読み頂く方も、少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。4,565文字pixiv小説作品おとぎ話はないけれど
お題「アリサ」 いつものT6SC隠しアリサ日記より。 実のところ「アリサ」にきちんと向き合い誠実であったのは仁だったのではないかとあれを読んでからずっと思っています。 アリサは何なのかともずっと思っています。 #鉄拳版深夜の真剣創作一本勝負 2P目は書き出し置いといたら案外反応があったので書いてみた物です。サーガベースにしつつ出来るだけ軽くなるよう努めました。 まったく別の話としてオマケ的な感じで。 ラースとアリサの話を書くなら私はここからやらないとなぁと思っています。一度きちんと書き切ったのがコピー本でしたが……10月に発行したRAの補完となるアリサの話ではこちらもきちんと含みたい部分です。 アリサの少女らしい人格や意思は「限定モード」のものだとT6SCにありました。緑の瞳をした彼女は機能を限定されている。 ならば設計的に彼女のそれは擬態であり、本質は兵器にあるのでしょう。 同時に「お父様」は「アリサを本当に人間にするつもりは無かった」のだろうとも。 それを背景とした時に、隠しアリサ日記での仁の言葉は、私にはとても重く感じられます。 180119 表紙はこちらから→たいとるぐらふぃ(http://underthesky.the-title.jp/index.php)2,525文字pixiv小説作品プチネグレクト準ちゃん
良妻賢母の準ちゃんが、育児放棄??! 「赤ちゃん嫌い」「もう子どもは要らない」 こんな準は準じゃない…。もうこれは、動揺する一八様が主役ですわね☆ ガラケーでの利用が3月いっぱいで出来なくなるとのことで、慌てて数点UPしましたが、4月以降も小説投稿は出来るとか…? 諦めていたのですが母子家庭とか、ミシェールとか、飛鳥のお話も載せてみたかったので少し希望の光が射したかしら(*^^*)10,226文字pixiv小説作品孤独な悪魔
理性を壊して、月の光の中に、自分と彼を絡めとっている何もかもを脱ぎ捨てて閉じ篭っていられるなら、それは幸せと呼べるのか。 * * * * * 【覚え書き】 情炎やLove Hate Addictionをリーさん視点で書いたのでたまには一八さん視点の一李も書いてみたかった。 10月5日の月、ものすごく綺麗でした。たまたま診断メーカー様で今日の一李を占ったら、ものの見事に月関係の診断結果だったので調子乗りました(汗) 一応一緒に住んでる設定ですが、割と別居状態。仲悪い訳じゃないよ!忙しいだけよ!あとは立場とか世間体とかっ!!(必死) 短くても情緒ある文章が書けるようになりたいと思いつつ、いつも長くなってしまうのが悪い癖。 ◆閲覧してくださる全ての皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。大変励みになってます! 本当に本当にありがとうございます! 【お題引用元】 今日の一李:帰り道、相手から「月が綺麗だから見て!」と電話がかかってきた #同棲してる2人の日常 10月5日に診断メーカー様からお題を引用させていただきました。シチュエーションが若干違うのは寝ぼけ眼で書いてたら見落としたせいです、申し訳ありません(汗) ↓↓↓ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 同棲してる2人の日常 https://shindanmaker.com/719224 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇2,708文字pixiv小説作品- 甘い水に堕ちていく
甘い水に堕ちていく⑤
「君との時間は…、甘い砂糖水の奥底にゆっくりと沈んでいくような…、死のような心地よさがある。息を吸っても吐いても、流れ込んでくるのは君の愛ばかりだった────」 * * * * * 【覚え書き】 『甘い水に堕ちていく』の5章 奇数章なのでリーさん視点です。 こちらで『甘い水に堕ちていく』のシリーズは完結となります。 (1章 ➡︎ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10049720 ) (2章 ➡ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10131214 ) (3章 ➡ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10512067 ) (4章 ➡ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10557234 ) (4章番外編 ➡ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10557261) 長らくかかってしまいましたが、こちらで完結となりました! 長い長い1泊2日になってしまいましたが、1章を書きたいと思った時からかかげていた一李にとっての《救い》とは何か、というのが読んで頂けた方に伝わっていたら幸いです。一李はいつか必ず別れという選択があるCPだと感じていたのでそれを二人はどう捉えて闘争の道に進むのか、最後まで妥協せずに書ききることができてとても嬉しかったです。一李にハマったきっかけである家庭用7発売からそろそろ2周年というように時間が経って参りましたが、ずっとこの話を書き上げたいという想いを持ち続けていたので、形にできたことがいちばんの収穫でした。 当初の予定では5章ずつで奇数章がリーさん、偶数章が一八さん、という構成で、リーさんのほうが1章多い予定でしたが、4章の番外編という形で一八さんの章をプラスして書くことができたので二人共同じ数の章を書くことができて、書き上げた今になっては嬉しい誤算などもあり、完結まで楽しく書くことができました。 時間軸は7の前ぐらいということにしているので、7でライバルなのに顔を合わせていない義兄弟へのせめてもの言い訳にしたいです(←) 次回作では顔を合わせてまた皮肉ったらしいやり取りや、ライバルらしくバチバチとバトルなどを繰り広げていてほしいものです笑。 最後になりますが、5章まで読んで頂きありがとうございました! 一李はいいんだぞ!とダイマしていけるよう、ゲームの鉄拳も二次創作の鉄拳も精進したいと思います♂8,318文字pixiv小説作品 - 魂の拳
終章 誓い
──俺には・・・その想いを背負う責任がある。 ラースの想いも、リーの想いも、アリサの想いも。 そして、花郎の想いも。 関わった人の想いを、今の自分は背負っている。 だが、背負っているものに縋ってはいけないとラースは言った。 それはたぶん・・・誰かのためにという言葉を言い訳にしないということなのだろう。自分の進んでいる道は自分が選び取ったもので、責任が伴うものだ。それを見失ってしまったら、右も左も分からない暗闇に落ちてしまうのだ。 自分が進むのは辛く苦しいイバラの道だ。誰に許しを乞うても全員が許すとは絶対に言ってはもらえない。誰もが死を望むだろう。血で贖えと言うだろう。そしてラースも、迷いながらも最後にはそれを望むだろう。その想いから逃げることはできない。だが、希望を捨てることはしない。花郎に会うという約束を果たしたい。何よりそれが強くなるために必要な願いだから。どれもこれも、自分が責任を取るべき問題だ。他の誰かのせいには──、まして、デビルのせいにもできないのだ。自分がしてきたことも、歩んできた道も、全て決断してきたのは自分以外の誰でもないのだから。 ──強く・・・なりたい・・・。 だからこそ、それに押しつぶされないための強さが欲しかった。 どれだけの想いを背負っても、縋らない強さが欲しい。 自分の運命を人に委ねない、そんな力が欲しい。 楽な道へと逃げていたら決して手に入らないそれが、次の闘いできっと自分を強くしてくれる。 「──勝とうな、仁」 ラースの深い声が隣で聞こえた。 仁、と。名前を呼んでくれたのはいつぶりだっただろう。 いつか決着をつけなければならない、しかし今は味方であるラースの声に、仁は頷いた。 * * * * * 【覚え書き】 花仁の小説の終章です。 シリーズはこれでおしまいとなります。 最初に終章を書き上げた時に2万字を超えてしまい、終章と銘打つには長すぎやしないか・・・?と思ったので悩んだ末に分割しました。前回の11章がラース編、ということで終章はアリサ編ということでいい区切りがあったのでその部分で分けました。ラース編に関してはストーリーを考えた段階で話す場面を書こうと決めていましたが、アリサ編は終章を書く段階で追加したものでした。公式の三島サーガの最後でアリサも一緒にいるので、リーやラースと話した後にアリサのことも受け入れているというのを書いてみたかったので入れてみました。アリサは6の公式ストーリーでかなり悲しい目にあっていたのと仁がアリサに対して非情すぎる部分があることは前提だったので最後にアリサを受け入れるかどうかは迷いました。ただ三島サーガの最後の場面でリーとラースと仁が揃っている中でアリサも共に同じ場所にいるというのはこれからのストーリーにとってもアリサの存在は重要ということなのかなと思ったので、受け入れる方向で書いてみました。ラースと仁の考え方の違いはアリサへの対応で大きく対比されているのだと思いますが、アリサと仁が和解する道があればいいなと思いました。 ラースが最後に仁の名前を呼んでいるのはラースの中で仁のことを認めた部分があるからという感じです。仁が11章でラースに謝罪する以前からラースのことを名前で呼んでいたのは、『真剣に』ラースと向き合おうとしていたからです。ラースはこれまでとは違い、ちゃんと向き合おうとする仁に名前を呼ばれるたびに心を動かされ、徐々に認めていく方向へと移り変わっていき、最後には名前を呼ぶという行動で仁を認めたという形にしています。 鉄拳を教えてくれた方に「次鉄拳で小説書くならなにがいいと思う?」(そもそも格ゲー自体の話では全くなかった)と面白半分で聞いた結果「花郎と仁で」とリクエストされたのでそのリクエストに3年越しに応えてみました。リクエストされたその時、初めて仁について花郎について妄想した気がします。書き切ってみて分かったのは自分が想像している以上に仁のことも花郎のことも大好きになったということでした。アケ行ってデモ画面に仁や花郎がいるとついつい応援しちゃいますし対戦キャラとして出てくると舞い上がってしまうくらいには大好きになっていました。ゲーム方面はひよっこすぎて話にならないのですがいずれ仁も花郎も動かせるようになりたいですね。 書き終わった時に自分へのご褒美として初めて同人誌でも印刷してみるかと思ったので記念に1冊だけ自分用に作るかも知れません。1冊からって印刷できるんですね、調べてみて初めて知りました(←無知) pixivの鉄拳ジャンルの隅に居させて頂いてるだけでも充分ありがたいので投稿するだけで満足ではありますが、同人誌を作ってみたいなと思った気持ちは大事にしたいところです。 それにしても本当に今回ひとりきりで闘ってきたキャラクター達が一堂に会して共闘関係になる展開が良すぎる。どうなっているんだ・・・公式ありがとう!!!!(急) リーさんにしてもラース隊長にしても仁にしてもずっと孤独だったからこそ今の共闘という状況の中で互いを心の支えにしていたり今まで向き合って来なかった他者と自分との関係について悩んだり三島について考えたり過去を振り返ったり闘争の果てについて考えたりして最終的に今なおひとり闘い続けている一八についても色々考えて欲しいなと思ってます!!!← 一八もなぁ・・・(涙) しんどいんですよ妄想すると・・・(泣) ・・・妄想を文章にすると止まらないので控えますが三島のみんなが本当に大好きです。鉄拳にハマってから妄想しない日はないってくらいに好きです。 長い小説もとい妄想にお付き合い下さりありがとうございました。仁と花郎が公式で再会できる日を待ってます。今後の鉄拳がとても楽しみです。仁にとってこれからのストーリーにひとすじでも明るい光が差しますように。ここまで読んでくださりありがとうございました。 最後に。花仁はいいぞ!!!!8,445文字pixiv小説作品 June Bride
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