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リー・チャオラン

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りーちゃおらん

リー・チャオラン(李超狼/Lee Chaolan)とは、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)より発売された 3D対戦型格闘ゲーム『鉄拳』シリーズに登場するキャラクター。李超狼の表記ゆれ。

概要

詳しくは李超狼の項目を参照。

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  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第3章)

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  • 魂の拳

    終章 誓い

    ──俺には・・・その想いを背負う責任がある。  ラースの想いも、リーの想いも、アリサの想いも。  そして、花郎の想いも。  関わった人の想いを、今の自分は背負っている。  だが、背負っているものに縋ってはいけないとラースは言った。  それはたぶん・・・誰かのためにという言葉を言い訳にしないということなのだろう。自分の進んでいる道は自分が選び取ったもので、責任が伴うものだ。それを見失ってしまったら、右も左も分からない暗闇に落ちてしまうのだ。  自分が進むのは辛く苦しいイバラの道だ。誰に許しを乞うても全員が許すとは絶対に言ってはもらえない。誰もが死を望むだろう。血で贖えと言うだろう。そしてラースも、迷いながらも最後にはそれを望むだろう。その想いから逃げることはできない。だが、希望を捨てることはしない。花郎に会うという約束を果たしたい。何よりそれが強くなるために必要な願いだから。どれもこれも、自分が責任を取るべき問題だ。他の誰かのせいには──、まして、デビルのせいにもできないのだ。自分がしてきたことも、歩んできた道も、全て決断してきたのは自分以外の誰でもないのだから。 ──強く・・・なりたい・・・。  だからこそ、それに押しつぶされないための強さが欲しかった。  どれだけの想いを背負っても、縋らない強さが欲しい。  自分の運命を人に委ねない、そんな力が欲しい。  楽な道へと逃げていたら決して手に入らないそれが、次の闘いできっと自分を強くしてくれる。 「──勝とうな、仁」  ラースの深い声が隣で聞こえた。  仁、と。名前を呼んでくれたのはいつぶりだっただろう。  いつか決着をつけなければならない、しかし今は味方であるラースの声に、仁は頷いた。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の終章です。  シリーズはこれでおしまいとなります。  最初に終章を書き上げた時に2万字を超えてしまい、終章と銘打つには長すぎやしないか・・・?と思ったので悩んだ末に分割しました。前回の11章がラース編、ということで終章はアリサ編ということでいい区切りがあったのでその部分で分けました。ラース編に関してはストーリーを考えた段階で話す場面を書こうと決めていましたが、アリサ編は終章を書く段階で追加したものでした。公式の三島サーガの最後でアリサも一緒にいるので、リーやラースと話した後にアリサのことも受け入れているというのを書いてみたかったので入れてみました。アリサは6の公式ストーリーでかなり悲しい目にあっていたのと仁がアリサに対して非情すぎる部分があることは前提だったので最後にアリサを受け入れるかどうかは迷いました。ただ三島サーガの最後の場面でリーとラースと仁が揃っている中でアリサも共に同じ場所にいるというのはこれからのストーリーにとってもアリサの存在は重要ということなのかなと思ったので、受け入れる方向で書いてみました。ラースと仁の考え方の違いはアリサへの対応で大きく対比されているのだと思いますが、アリサと仁が和解する道があればいいなと思いました。  ラースが最後に仁の名前を呼んでいるのはラースの中で仁のことを認めた部分があるからという感じです。仁が11章でラースに謝罪する以前からラースのことを名前で呼んでいたのは、『真剣に』ラースと向き合おうとしていたからです。ラースはこれまでとは違い、ちゃんと向き合おうとする仁に名前を呼ばれるたびに心を動かされ、徐々に認めていく方向へと移り変わっていき、最後には名前を呼ぶという行動で仁を認めたという形にしています。            鉄拳を教えてくれた方に「次鉄拳で小説書くならなにがいいと思う?」(そもそも格ゲー自体の話では全くなかった)と面白半分で聞いた結果「花郎と仁で」とリクエストされたのでそのリクエストに3年越しに応えてみました。リクエストされたその時、初めて仁について花郎について妄想した気がします。書き切ってみて分かったのは自分が想像している以上に仁のことも花郎のことも大好きになったということでした。アケ行ってデモ画面に仁や花郎がいるとついつい応援しちゃいますし対戦キャラとして出てくると舞い上がってしまうくらいには大好きになっていました。ゲーム方面はひよっこすぎて話にならないのですがいずれ仁も花郎も動かせるようになりたいですね。    書き終わった時に自分へのご褒美として初めて同人誌でも印刷してみるかと思ったので記念に1冊だけ自分用に作るかも知れません。1冊からって印刷できるんですね、調べてみて初めて知りました(←無知) pixivの鉄拳ジャンルの隅に居させて頂いてるだけでも充分ありがたいので投稿するだけで満足ではありますが、同人誌を作ってみたいなと思った気持ちは大事にしたいところです。  それにしても本当に今回ひとりきりで闘ってきたキャラクター達が一堂に会して共闘関係になる展開が良すぎる。どうなっているんだ・・・公式ありがとう!!!!(急)  リーさんにしてもラース隊長にしても仁にしてもずっと孤独だったからこそ今の共闘という状況の中で互いを心の支えにしていたり今まで向き合って来なかった他者と自分との関係について悩んだり三島について考えたり過去を振り返ったり闘争の果てについて考えたりして最終的に今なおひとり闘い続けている一八についても色々考えて欲しいなと思ってます!!!← 一八もなぁ・・・(涙) しんどいんですよ妄想すると・・・(泣) ・・・妄想を文章にすると止まらないので控えますが三島のみんなが本当に大好きです。鉄拳にハマってから妄想しない日はないってくらいに好きです。  長い小説もとい妄想にお付き合い下さりありがとうございました。仁と花郎が公式で再会できる日を待ってます。今後の鉄拳がとても楽しみです。仁にとってこれからのストーリーにひとすじでも明るい光が差しますように。ここまで読んでくださりありがとうございました。  最後に。花仁はいいぞ!!!!  
  • 彼我の分水嶺

    「リーといても、貴様は飼い殺しにされるだけだぞ」 「…………………」  思わず、立ち去ろうとした足を止めてしまうくらい、一八の言葉は衝撃だった。飼い殺しになんてならない。そう断言できる。リーへの恩も勿論だが、何より自分がこの闘いの中で立ち止まるという選択肢がない。どんな言葉を並べ立てられた所で、自分の意思は変わらない。そんなことを思いながら、ラースは無用な問答に終止符を打とうと振り返ろうとした。 「そんなことな……」  と、言いかけた時、耳元に息が触れた。 「────俺なら、貴様に戦場を与えることができる」  いつの間に距離を詰められたのだろう。そう思う間もなく放たれた言葉にラースは言葉に詰まった。 「何を…言って…」  咄嗟に出た言葉は動揺を隠しきれていなかった。それでも意を決して振り返るが、それよりも一八の手がラースの動きを押しとどめるほうが早かった────。     *  *  *  *  *       【覚え書き】   鉄拳8制作決定おめでとうございます! ムービーの8が鎖の形をしていたのが印象的でした。三世代続いた親子喧嘩、新たな幕開けですね。仁はデビルの力という鎖を解き放てたのでしょうか。心身一体となった仁の活躍が楽しみです。そして一八は平八という長年の憎悪の鎖を引きちぎったわけですが、今後は仁とどう向き合っていくのでしょうか。一八さんが更にイケおじになっていてまともにムービーを見られません。素敵すぎるだろ…(悶絶) そういうわけで(どういうわけで)6~7の間のラース隊長と一八さんについての妄想です。矢印の向きが分かりやすい話になりました。メモ程度に留めておいた話でしたがメモを再読したら書いたほうが萌えるという結論に至りました。読みたいなら書くのがモットーです。 拳を交えた♂だけで自分の血に連なる者だと分かっちゃう一八さんが愛おしい。リーさんなんてなんで初対面で分かっちゃうんですか? 兄たちの嗅覚どうなってるんですか??? 愛ですね愛なんですね愛でしょう愛だ。一八さんと会ったのが記憶を取り戻した後なら一八さんも一瞬でラース隊長の正体を見抜いたことでしょう。 ラース隊長は人から愛される才能があるキャラクターですよね。私の目では理性的に物を考えて自分より周りを活かせることができる人物だと捉えてます。書いてるとよく生真面目と文字を打ちたくなりますが、彼自身は生い立ちから考えると本来は真っ直ぐに生きられる性格にはならないと思うので、鉄の塊を何度も何度と叩いて伸ばしてその上で真っ直ぐにするという工程を繰り返してきたのではないかと妄想してます。だから折れないし真っ直ぐだし、周りの人から信頼されるのかなと思います。最後までブレずに正しさとは何かを追求してくれるのではないかといつも期待して見ちゃってます。正しさと信念の折れない男です。そして生真面目で母性に刺さる男です。射抜かれたら最後、推しになります。さあ推そう。いつの間にか美味しさに気づくとやめられなくなるほんと不思議な魅力の持ち主ですよねラース隊長。一八さんにもリーさんの性癖にもぶっ刺さると思います(ド偏見) 弟を取り合う兄2人を見てみたい。ラース隊長は水のように心の有り様を変えられる人のような気がするので正反対の兄2人とも上手いことやっていけると思ってます。タイトルと副題に迷いまくっていましたが、水というキーワードでなんとかまるく収まりました。 7でリーさんと馴染んでるけれどラース隊長の馴染み方が友人以上のそれすぎて毎度7のストーリーの「止まれ」から始まる挨拶茶番劇ニヤニヤして見ちゃう。一八さんともお茶目なやり取りして欲しいです待ってます寄越しやがれください。仲が良い一八&ラースも仲が悪い一八&ラースも好きです。はたまた破茶滅茶に相性がいいリー&ラースの兄弟も勿論好きですし、噛み合ってないようで噛み合ってるけどやっぱり凸凹コンビの一八&リーも好きです。総じて三島3兄弟が大好きです。大好き過ぎて電話してリーさんを問いただすシーンをおまけで書いたらおまけのレベルではないものになったので本編です。軽率にラース隊長の電話番号もリーさんの電話番号も一八さんの携帯に入っていてほしい。7のストーリーだとラース隊長もリーさんも、はたまた仁くんも一八さんと会えていないという萌え不足の事態なんですよ誰か助けて。そして誰か一八さんの孤独を癒して。孤独だとは絶対思ってないだろうけど誰かそばにいてほしいといつも願ってしまう。一八さんも物騒な挨拶をラース隊長とかましてほしいです。絡んでくれ。8、頼みます(土下座) この小説(妄想)は一八のここ空いてますよ状態を全力で解消したい株式会社の提供でお送りしております。久しぶりのキャプションで何書いたらいいか分からなくなりましt(((殴 乱文失礼致しました。 お楽しみ頂ければ幸いです。
    17,526文字pixiv小説作品
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第5章)

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  • 魂の拳

    八章 贖罪

    「ラース・・・、君は言ってくれたね。私と話していると救われることがある、と。──それを、今は私が感じているよ」  決めなくてはいけないことがあり、そしてその選択の責任を負わなくてはいけない。決めるのも責任を負うのも自分でしかない。だが、その決めるまでの過程を大切にしてくれる人がいるならば、こんなに心強いことはない。 「否定してほしいと君に願っていた。この想いは間違っているのだと誰かに言ってほしかった。だが・・・、君は寄り添いたいと言ってくれた。・・・・・・嬉しかったんだ、到底理解されないと思っていたものを君が受け入れてくれたことが。だから・・・、」  不安そうな顔をしたラースの頬に触れた。  少し背が高いラースの視線が自分のほうに向いた。 「──ありがとう、ラース。私は君の言葉で救われたよ」  心からの感謝を伝えると、ラースの瞳が揺れた。  薄いブルーの瞳に光が灯るのを見て綺麗だと思った。優しさが必要だとラースは言ったが、こちらを見つめてくれる瞳の色はいつだって強く、そして優しかった。この優しさを憎しみの色に染めさせたくはない。ラースが求めてくれるなら、自分にとって最良の選択を選び取りたい。それがラースがほしいと願う優しさへの答えなら、どんなに苦しくても答えを導き出したいと思った。  この先、自分がどんな選択をしたとしても、隣にはラースが居てくれる。それがどんなに得がたいものなのか今なら分かる。ラースは自分にとって──、かけがえのない存在なのだ。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の8章です。  こちらは打って変わってリー視点です。仁の帰りを待つ間にリーさんとラース隊長が話すというような内容の場面です。リーとラースでのカップリングに受け取れる場面、または一八とリーのカップリングに受け取れる場面があります。苦手な方はご注意ください。仁が来たことで変化し、胸中を打ち明け、ぶつかり、共闘するパートナーとして絆を深める展開からの李→ラス、たぶん秒で李ラスになるリーとラースの話がこちらの8章です(←)  スピンオフ的な位置づけですが、リーさんが本当は仁に対して何を思っていたのか、そしてラースは仁のことをどう思っているのかをここで明確に語ります。これこそ番外編として入れるべきだったのですが、仁とラース隊長を最後に話させる時にラースが何を思っているのかということを序章からずっと語らずに終章で言わせるのは説得力に欠けると思ったのでここで一旦リーさんにだけ明かしておくということにしています。  リーさんも仁に対して本当は何を思っているのかをラースに語ることで2章と3章での過剰な仁へのこだわりの裏に何があるのかを明かすことになります。  後に仁とリーさんを再び話させる時にも活きてくるような形で書きました。そのため公開時期が1年もズレる、というのがまた起こりました。やはり長編は大変です。でもその分、完成に近づけていく作業が楽しいです。  李ラス脳なので二人に会話させるとついつい腐向けになりがちです。お互いに会社のトップや隊長といった人を率いていくという部分で共通した役割を担っていますが、その代わりに自分の本心は誰にも明かしていないという側面があるような気がします。ずっとひとりで闘ってきたわけではないものの、心の中ではずっと孤独感を抱えていたのではないかという妄想がどちらのキャラにもあります。ラースは素性を明かさない生き方を選んできたものの、そのことで生まれてしまった孤独というものを仲間と過ごす時間の中で緩和されていたという気がします。リーさんに関しては普段愉快で明るい分、誰にも自分の孤独感というものを語っていない気がしますが、それがつらいとか苦しいとかは特別思ったりはしなかったのではないかとも思っています。ただ今までと違い、自分ひとりではない、孤独感を感じる必要がないことをラースと共に居ることで気づいて、今までの自分を振り返ってラースが居てくれる今と、そうでは無かった昔とでは明らかに違うのだということに気づいてほしいなと思ってます。  3章の孤独の影でリーさんは仁に対して孤独になるということについて話していますが、『今の状況を孤独と取るか、それとも孤独ではないと取るかは君次第だ。孤独だと思い込んでしまえば周りにどんなに多くの人がいても自分は孤独だと感じるだろう』と言っていたのは仁の振る舞いを見直させるためでしたが、自分自身のことについても無意識に話していたという設定です。リーさんが三島を巡る闘いに居るのは一八との決着、もしくは決別が不完全だからという理由があるのだと思います。その中で今回一八の血を色濃く受け継いでいる仁が自分の陣営に入ることで、若き日の自分と重ねたり一八の面影を追ってしまったりとして自分の気持ちとのバランスが徐々に崩れていっているような状態です。  仁が花郎と再会することで心の成長を促すというような大まかな流れはありますが、仁と出会ったこと、再会したことで変化していくリーさんやラース隊長のお話でもあるので本編に入れることにしました。  リーとラースの胸中が開示された後、仁がどこまで二人と歩み寄れるのかがこのシリーズでの最終的な結末になります。  次回、花郎との別れ  
    32,393文字pixiv小説作品
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第6章)

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  • 魂の拳

    十章 唯一無二

    「君は随分変わったね。最初に話した時とは顔つきも考え方も違うような気がするよ」 「・・・そうならいいと俺も思う。・・・・・・・・・俺は今まで・・・本当に沢山の人の想いを踏みにじって来てしまった・・・。花郎のことも、ラースのことも・・・そのひとつで。花郎が助けてくれなかったら分からなかったことだったし、貴方が中東まで送り出してくれなければ変われなかった。でも、俺がそういうことに気づけたのはラースが俺を助けて運命を変えてくれたからだ。貴方と会えたのも花郎と再会できたのも、全てラースの行動がなければ実現しなかった。どういう気持ちで俺を助けたのかはまだ分からないが・・・、俺はラースの想いもちゃんと受け止めていかなくちゃいけない。それもひとつの・・・責任の取り方だと思うから」  上手く纏まらないままリーに話してしまったが、自分がするべきことと進むべき道がハッキリと分かった気がした。 「覚悟は決まった、という顔だね」  仁は頷いた。  絡まっていた糸がひとつひとつ解けていくような感覚だった。花郎のこと、リーのこと、一八とのこと、ラースのこと。そして・・・自分がこれからしなければいけないこと。ひとつひとつ、自分で解決していかなければならない。決して楽な道ではないが、ひとりで背負っていた以前とは違うと思った。支えてくれる想いや人がいる今なら、前の闘いでは届かなかったものにも届くかもしれない────。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の10章です。  3章で明示したように自分を取り巻く人との関係性について悩んでいた仁が解決するために話をすることになりました。  7章でアクセルを踏んでからというもの、どんどん1章分が長くなっていきます。pixivの文字数制限もあったので章ごとに分けて書いていて本当に良かったと思いました。  仁にとって花郎との中東の記憶を思い出すのは前へ進むためのきっかけで、そこから花郎との問題や付随するリーやラースとの関係性についても見つめ直していくのが大まかなストーリーですが、自分自身の内に眠るデビルという存在を認めるか否かというテーマも入れていました。7のムービーの最後で仁がデビルの力を扱う演出がありましたが、自分の力として認めているからあんなふうに扱えているのではないかと妄想したので、目を向けないようにしている自分の内側を認めるという流れも入れてみました。1章の記憶で認めたくないと言ってデビルと自分は違うという拒絶をしていましたが、4章の花郎との再会で少しずつ自分の気質はデビルにも繋がっていることを自覚し始め、ようやくこの10章で自分の力なのだと認めるような段階を踏んだ形にしています。  デビルってどうして仁に記憶を見せたんだろう、と実は作者自身も思っていたのですが(←)、それがデビルの掌の上で踊らされているだけだということに仁が気づいた時、作者もはっとしたのでここまで筆を折らなかったのは裏でデビルに操作されていたからかもしれませn(((殴 冗談はさておき、結果的に良い感じで纏められたので降って湧いた展開ではありますがデビルを受け入れる場面も入れることができて良かったです。  リーさんの一八に対する気持ちについての妄想と掘り下げは8章の贖罪でだいぶしたので仁から見て改めてという形ですが、端的に表しているのはその感情が恋なのか愛なのかという部分です。家族関係の間にある愛憎というものは、血が繋がっている分には切り離しづらいものがありますが、三島に養子として入ってきた過去があるリーさんにとっては、血が繋がっていないのにも関わらず家族であったという複雑な関係もありつつの愛憎なので一八への感情の答えが上手く導き出せていなかったということで着地させています。  反対に仁にとっての花郎への感情は恋なのかどうなのかという話は、仁にとってのきっかけは花郎が大切だと思う気持ちでも、花郎にとってのきっかけは仁が《最後》と言ってしまったことになるので一概に恋とは言いきれないものがありますが、花郎の叫びを聞いた後の仁の中では恋であると結論が出せています。よってちゃんと花仁です←  そして仁としては花郎が助けてくれたから自分は変わることが出来た、そして花郎に会うことが出来たのはリーが背中を押してくれたからだ、と前回まで思っていたのですが、最初の大きな流れを変えたのはラースだったのだということに気づき、薄ぼんやりとラースと話さなければと思っていた今までと違い、自分が何を話さなくてはいけないのかをちゃんと分かってきています。  次回、ラースと対談  
    36,664文字pixiv小説作品
  • 魂の拳

    二章 理解者

    「・・・これが俺自身への罰ならそれもそうだろうと、今言ってみて思ったんだ。それであいつに恨まれるなら・・・、それでいいのかも知れない。──返事は分かってる。無理だと言うなら・・・今言ってくれ」  返事を待つようにリーを見るが、彼は寂しそうな顔をしていた。厳しい目を向けられていると思っていた反面、そんな表情をされるのは予想外だった。リーはゆっくりと口を開いた。 「その相手と憎しみ合っていないなら、その想いを語らずに押し殺してしまうのはよくない。君が彼のことをどう思っていても、それは罪じゃない。たとえ君が非道の限りを尽くしてこの戦争を起こした張本人だとしても、だ。君が何をどう思い感じてきたのか、自分の正直な言葉を安易に捻じ曲げてしまわないように。想うことは自由だよ」 「・・・なぜ、そんなことを」 「・・・・・・私のようになってほしくはない、なんて言ったら同じにするなと君は怒るかもしれないが、私と一八のようにはなってほしくない。憎しみ合っていないなら、思っていることを正直に彼に伝えたほうがいい」  言われて少しだけ思い出す。リーは幼少期に三島に引き取られて一八のライバルとして仕立て上げられて生きてきた過去があったのだと。過去に一八と何があったのかは分からないが、リーが一八に対して一筋縄ではいかない感情を抱えているのは何となく予想がついた。もしかしたら・・・、リーがこうして自分と対等に接しようとしてくれるのは一八との関係性を悔いているからなのかもしれない。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の2章です。  今回は仁とリーさんの会話メインですが後々またこの会話が効いてくる感じで作りました。その為に後々のストーリーの変更するたびに2章も書き換えなければならないということをずっとしていたので公開まで1年ぐらいかかってしまいました(汗)長編は細かい部分の管理が難しいのだと身に染みました。  仁を外に出すとするとリーさんかラース隊長の許可がいると思うので何とか話が通せさそうなリーさんとお話をしてもらいます。  リーさんは考えていることが見えてこないタイプのような気がするので底が知れないという表現をしてます。行動と気持ちがイコールではないタイプというか、人当たりが良くて周りから充分信頼はされてるけれど、その反面本心は誰にも明かさないような性格のような気がします。  警戒心を顕にしている仁に対して言葉巧みに話すように誘導していくリーさんですが、会話の基本というかYESかNOで答えられない質問を繋げていくのが上手い人だという多分な妄想が背景にあります。持ち前のルックスと声とユーモアセンスで人の心を転がすのがきっと上手いに違いない。リーさんに懐柔されたい人生でした(ん?)  仁に話を戻すと、ここを書いている時の仁が小説の中でいちばん心身ともにしんどい時です。誰にも相談できないことを抱えてるというのはしんどいので自問自答を繰り返しては心を痛めています。花郎のことを思い出したことを引き金に感情の蓋が開いてしまい、そこから少しずつ自分の罪について考えることになります。今までもその罪について考えることはあれどアザゼルの実体化と討伐をいちばん念頭に置いていたのでそこに多数の犠牲を払うということの善悪より自分の目的を優先させた為、誰に何を言われても推し進めていたのかなと思います。ただ目的を達成した後、まるで無関係だった花郎に重症を負わせたかも知れないと知ったとしたら、仁にとってそれは藪から棒というか思いがけないことだっただろうと思います。そういう意味で花郎のことを思い出すというのは仁にとって過去の自分の道筋、即ち罪を振り返るということでもあり、今まで向き合ってこなかったものとも向き合わなければならないという苦しさも孕んでいます。  リーさんと話している時点では花郎に会いたいと思っているものの何を伝えたらいいか分からないという自分の気持ちを整理しきれていない仁の不安定さを全面的に押し出しています。お願いしたことを自ら取り下げようとする仁に対してリー側が食い下がっているのは自分の過去と重ねているからですが、逆に過剰とも言える言動から、仁は尽くそうとしてくれるリーに違和感を抱くようになります。  その違和感を仁の中で明確にし、その違和感をどう解消するのかを決めるのが次回となります。  次回、中東へ出立。  
    12,955文字pixiv小説作品
  • 新任教師レイ&リリの花嫁修行クロスオーバー(前篇)

    「新任教師レイ」と「リリの花嫁修行」 初のコラボです。
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第2章)

    「リリの花嫁修行」タグで、全話閲覧可能です。
  • 光芒

    目の前の彼を見る。銀色の髪、端正な顔立ち、漆黒を閉じ込めた瞳、それらすべてが線香花火に照らされてとても……。 *  *  *  *  * 『夏と言ったら花火、リーさんとラースさんで花火』 そんなお題を頂いたのでSS書いてみました。
  • 魂の拳

    十一章 宿命

    茜色に染まる空の向こうに遠い日々を思い出すようにラースが空を見上げた。ラースには三島財閥の鉄拳衆として過ごしてきた過去がある。沢山の仲間との出会いと別れを繰り返す中で想いを背負って闘うということを何度も経験しているのだろう。財閥から離反した時、ラースは多くの仲間を引き連れたが、ラース自身もそうであったように、負傷、又は戦死した仲間が何人もいたはずだ。背負うという言葉が上っ面だけではないと感じるのは事実として何人もの仲間の想いや死をその背中に背負っているからなのだろう・・・。  沈んでいく夕日を見つめながら、ラースは言葉を紡いだ。 「背負うものがある時・・・、人は強くもなれるが、弱くもなる。背負っていくと決めたなら、まず自分のことを省みるようにしたほうがいい。誰かの想いを背負う時は、それと自分の気持ちとの間の距離を常に冷静に測らなければならないんだ。背負っていても失う時は失ってしまうし、どんなに想っていても届かないことはある。それとどう向き合っていくか、自分の心とも折り合いをつけることが必要になってくる。背負って闘う俺たちは、背負うものに縋ってはいけないんだ。──分かるか?」  抽象的な話だと思ったが、あえて全てを言わないでいてくれている気がした。  ラースはそれだけ多くの人の想いを背負っていてなお、縋ってはいないということなのだろうか・・・。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の11章です。  ラースとの対談となっています。  花郎との問題を解決した後にラースと話をするという流れは書くと決めた時から考えていたので小説の締めくくりとして入れています。  ラースは仁と許さないけど共闘関係を築く、というのは構想の段階から考えていました。公式のストーリーでも近しい存在であったはずなのにあまり対話しているような感じがしない二人なのですが、それゆえにすれ違ってしまっている部分も沢山あるんだろうなと思います。仁は仁なりに考えていたことがあって、ラースも考えていたことがあったけれどそれを言う機会がないまま、事がここまで進んでしまっているような印象があります。かといって話し合ったからと言っても分かり合える部分はあまり多くなく、公式6のストーリーの通りすれ違いと価値観の違いがだいぶ色濃いです。そんな二人が歩み寄れるタイミングがあるとしたらやはり7の最後で仁が目覚めてからになるのかなと思いました。互いに言葉を惜しむことがなければ感情の面では許せなくとも共闘するパートナーとしての関係を築ける希望はあると思います。  ラースの三島に対する憎しみというのは平八が生きている頃と亡くなってしまった今ではまた違う形なのではないかと思っています。どちらかと言えば三島の血統を終わらせるというよりも三島がきっかけで始まってしまった全てを終わらせることのほうがラースにとっては大事なのかなと思っています。  現時点でラースにとって大事なのは前回の闘いで知り合い大切に思うようになったアリサや助けてくれたリーさんなのだと思います。義理堅いというか、自分が仲間だと思った相手に対しては全身全霊で尽くすタイプなのではないかと思います。仁に対してそういう気持ちは持てなくとも、アリサやリーさんの為ならがんばれるという感じなのかなと。  ラースの言う仁の宿命や責任がどの範囲までの話なのかは想像の域を出ませんが、一八を倒すこと以上の何か、具体的には戦争を引き起こしたことへの責任を取らせるということが含まれているような気はしています。ラース自身の怨恨のために殺すというよりもそういった責任を取らせる形で・・・といつもぼんやりと想像してしまいます。あまりにも悲しいのですが国連や他の誰かに利用されるくらいなら真の意味で終わらせるためにデビルという存在を絶つ道を血統の反逆であるラースは選ぶ気がします。それを迷いなくできるかどうかというところを8章の贖罪でのリーさんとの会話や、今回11章での仁との会話で掘り下げられたかと思います。仁に対して非情ではあれど信念を貫くという苦悩を、仁が察しているのは話を分かりやすくするためではありますが、苦悩の末に選択したであろうラースの今まで歩んできた道を仁には理解していて欲しいという願望はあります。三島に類するキャラの中でもラース隊長の掘り下げは長くなりがちです。  血統の反逆というかっこいい二つ名を戴いているラース隊長がとにかく好きすぎます。今後ムービーなどでラースが複雑な気持ちになりながら仁を守ったりする映像が見たいです。仁に礼を言われたりしても本人は本当に不本意な結果だって感じのほうが嬉しいです。かつては主従、しかし敵同士となり、今は共闘関係。・・・ふふふ、いいぞ! もっとやれ・・・!!(←性癖)  さて、と。気を取り直して。  長い妄想も次回で終わりです。  最後までお付き合い頂ければ幸いです。  次回、終章。  
    17,020文字pixiv小説作品
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第0章)

    イラスト・漫画版で描いたシリーズ「リリの花嫁修行」のノベル版です。本編は、こちらのつもりです。
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第1章)

    「リリの花嫁修行」タグで全話閲覧可能です。
  • 魂の拳

    三章 孤独の影

    「今の状況を孤独と取るか、それとも孤独ではないと取るかは君次第だ。孤独だと思い込んでしまえば周りにどんなに多くの人がいても自分は孤独だと感じるだろう。・・・・・・君は、どこかで自分は孤独なんだと思っているんじゃないかな?」  何と答えたらいいか分からなかった。 「・・・・・・・・・・・・・・・分からない」  素直に答えるとリーは佇まいを改めて少しだけ厳しい顔をした。 「なら言い方を変えよう。アザゼルを倒そうとした時、君は何人に本当の目的を話した?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  新たな質問に、仁は答えることができなかった。  本当の目的を話した人物なら何人かいたが、それは事を動かすために必要なことだったから話しただけだ。でもたぶん・・・、リーが言いたいのはそういうことでは無いのだと思う。アザゼルを倒すのはひとりですると決めていて、そこに誰かの介入をすることは許さなかった。ずっと・・・・・・何をする時も、アザゼルを倒す瞬間までも、自分はずっと孤独を・・・ひとりを貫いていた。そして、今もそれはそうだ。誰にも・・・デビルに精神を侵食されていくことへの恐怖を誰にも語れていない。自分の心の内を見せることが、できないのだ。・・・だから、花郎に対して何を言いたいのか分からないのかもしれなかった。固く閉ざすように心をどこか遠くに置いて誰にも触れられないよう、自分にも触れられないようにしている気がした。     *  *  *  *  *       【覚え書き】  花仁の小説の3章です。  中東へ向かうまでの間でリーさんとの会話を思い出している仁の回想から、これから仁が歩む道のりを明確化しています。  仁は独りでいることを貫いてるようなイメージがあるので人の優しさに触れて欲しいという願望があります。鉄拳6のストーリーではニーナあたりは目的を知っていた(ような気がする・・・?)ものの、やはり最後は仁だけでアザゼルに挑むことになったので誰かを頼るということを覚えて欲しいですね・・・。いやー、でもそういう気質だから仁なんだよなぁ・・・と思う節もあるのですが、これから先ラース隊長やリーさんやアリサと一緒に一八という大きな存在と闘っていく中で誰かと協力する力を合わせるということは必須になってくるのでどうか周りを頼って・・・と祈ってる次第です。  要約すると誰かにデレる仁が読みたいです(ド直球)  次回、花郎と再会  
    15,742文字pixiv小説作品
  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第4章)

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  • リリの花嫁修行

    リリの花嫁修行(第7話)

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