概要
CV:山口眞弓
父親が香港出身、母親が日本人のハーフ。淀橋小学校5年生・1990年度生まれ(『テイマーズ』の時代設定は2001年。つまり『02』の井ノ上京と同い年である)。
戸籍は中国籍(テイマーズビデオ特典映像の人物紹介より)で愛称は「ジェン」(当初はタカトから「李くん」と呼ばれていたが、途中から改められた)。
両親と17歳の兄・連杰(リンチェイ)と15歳の姉・嘉玲(ジャアリン)、妹に7歳の小春(シウチョン)がおり4人兄弟である。
緑色のデジヴァイスを所持しており、パートナーデジモンはテリアモン。
松田啓人の同級生で同じ小学校に通っており、ギルモンが学校に侵入した事件をきっかけに知り合い、以降は良き友人となった。
またタカトを通じて、彼のクラスメイトである樹莉や博和、健太とも顔見知りになる。
性格は歳の割に非常に冷静沈着で、争いを好まない温厚な人物。
頭の回転も速く、気弱な啓人と並ぶと一層大人びて見え、彼の良き相談相手となることもしばしば。
欠点を挙げると、何事も一人で抱え込んでしまい、物事に深く囚われると周囲のことを見落しがちで、ほんの些細なことで苛立ってしまうといったところがあり、デジタルワールドでは駄駄を捏ねる小春に対して足手纏いと暴言を吐いてしまった事も。
しかし、タカトたちとの関わり合いの中で、友達、仲間の大事さ(一人で抱え込む必要などない事)に気づいていく。
Blu-ray-BOX特典ドラマCD デジモンテイマーズ2018「-情報と非日常-」では、私立の中学校に進学していた事が判明した。
テリアモンとパートナーになったきっかけは、父親にプレゼントされたアメリカで先行発売されたというデジモンのPCゲームソフト。当初はゲーム内のテリアモンを操作し敵を倒していく、「ただの遊び」として純粋に楽しんでいたが、ガルゴモンに進化した際にコントロールを受け付けなくなり暴走し、「これでは敵のやっている事と同じ」と思い悩んでしまう。
父親にはただのゲームなのだからと諭されるが、テリアモンの傷付いた姿を見て感情移入せずにいられなくなった矢先、出現したブルーカードをスラッシュし、テリアモンをリアライズさせデジヴァイスも手にした。
当初はテリアモンとの出会いのきっかけとして、たとえ周りに被害が出る可能性があっても進化させることや戦うことをためらう時もあったが、パートナーデジモンや仲間達と協力した上で、テイマーにしか出来ない事があるということを学んでいった。
テリアモンは普通に連れ歩いているが、小春などにはぬいぐるみであると偽装しており、キャンプに連れて行く際にはリュックサックの中にしまっていた。「暴走デジモン特急」では間違えてロップモンを連れて行ったことも…。
父親の影響でコンピューター関連の知識に長け、中国拳法を得意とする。その拳法の腕前は、よほど人間の手に負えない力を持つデジモンが相手でない限り、単身でなぎ倒してしまえるほどで、セントガルゴモンと一体化すれば、スーツェーモンを圧倒できるだけの肉弾戦を展開できる
ハンギョモンのような完全体相手であっても人間サイズなら渡り合えるのも納得である。そのせいか、カードスラッシュ時の構えも拳法の型を思わせるものになっている。
師匠は若松河田駅周辺で太極拳教室を開いている趙先生(CV:北村弘一)であり、この先生もインプモンに出会っても動じないどころか、彼に道を示すというとんでもない大物である。そりゃあ強いわけだ…。
ちなみに声優を担当している山口氏は、過去作『デジモンアドベンチャー』のレギュラーキャラクターであるガブモンを演じていた。余談だが、そういった経緯から「デジヴァイス」という単語のイントネーションが分からなかった新規のスタッフにアドバイスをしていた、という逸話がある。
使用カード
カード名 | 初登場 | 効果 |
---|---|---|
高速プラグインB | 第4話 | ゲームで使用したのち、ディーアークでもスラッシュ。テリアモンの高速化が発動 |
ブーストチップ | 第4話 | - |
アウルヴァンデイルの矢(St-382) | 第4話 | - |
じょうぶ草の実(Bo-153) | 第4話 | スタミナUPに使ったはずがガルゴモンに進化 |
ブルーカード | 第4話 | 持っていたカードの内の一枚が変化し、ゲーム用カードリーダーをディーアークに変形させた。デジモンを進化させる為にも使用 |
トレーニングギブス(St-381) | 第4話 | タカトから借りて使用し、ゴリモンを捕縛した。本来はデジモン育成用のアイテム |
高速プラグインD(Bo-83) | 第5話 | テリアモンの高速化 |
メラモン(Bo-5) | 第10話 | テリアモンをアイスデビモンの氷像から脱出するために使用したが、効果なし |
膨張する宇宙(Bo-23t) | 第10話 | テリアモンを膨張させて氷像から脱出 |
高速プラグインH(Bo-445) | 第11話 | テリアモンの高速化 |
超進化プラグインS | 第14話 | ガルゴモンへの進化 |
ブレイブシールド | 第15話 | サンティラモンの電車ロードを食い止めるため使用 |
トールハンマー(Bo-541) | 第17話 | テリアモンがトールハンマーを装備 |
高速プラグインT(Bo-498) | 第17話 | ガルゴモンの高速化 |
防御プラグインG(Bo-497) | 第17話 | ガルゴモンが石化 |
無効化プラグインP(Bo-539) | 第17話 | 石化状態から復帰 |
ボクたち優等生(Bo-160) | 第17話 | 健太から貰ったカードで、スラッシュでブルーカードに変化 |
充填プラグインQ(St-814) | 第20話 | ガルゴモンの強化 |
運命の煌めき!!(Bo-491) | 第23話 | 完全体デジモンをヴィカラーラモンの拘束から脱するために使用 |
鋼のドリル(Bo-47) | 第32話 | テリアモンの角がドリルに変化し、岩盤を掘り進むが、岩盤から海水が漏れ出てしまった |
ユキダルモン(Bo-7) | 第32話 | テリアモンの両腕がユキダルモンのものに変化し、岩盤から漏れ出た海水を凍らせた |
エイリアス!(Bo-22t) | 第35話 | ルキも同様にスラッシュ。テリアモンの身代わりを生成した |
レッドカード | 第50話 | デジモンの体を超流動体に変化させ、デ・リーパーに対抗 |
余談
彼を含めて家族全員の読みは香港で使われている広東語(中国南方の方言の一種)ではなく北京語読みである。(広東語読みの場合は「レイ・キンリョン」になる。)
正直1990年代生まれは自分の名前を北京語読みする香港人はほぼなく、在日香港人キャラである李小狼と同じ状況である。
ちなみに、人気の高いキャラクターであるのだが、何かと商品展開では不遇気味と言われる事がある。
「ディーアーク」は放送当時にジェンカラーが販売されたは良いが、15th版では主役3人で彼だけハブられた。
『デジモンテイマーズ』をテーマにした「バイタルブレス」のdimカードではギルモン/レナモン/インプモン/モノドラモンと主役が揃っていたにもかかわらず、テリアモンだけがなぜかハブられた。
フィギュアシリーズ『G.E.M.シリーズ』でも主役3人の中で彼だけが商品化がされていない。
とはいえ、ディーアークは『Super CompleteSelection Animation』版ではラインナップされたり、dimカードはテリアモン専用の商品が販売されたりとこうした不遇傾向は解消されつつあるようだ。
関連イラスト
関連タグ
ガブモン…第1作『デジモンアドベンチャー』、第2作『デジモンアドベンチャー02』に登場する石田ヤマトのパートナーデジモン。中の人が同一。