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概要

非デジモン的な存在の一派。

名前の由来はデリート+リーパー(死神)から。


異常進化を遂げた不良ファイル除去アプリケーション

触れたデータを消去してしまう為、デジタルワールドの四聖獣エリアの更なる奥深くに封印されていた、最も危険な存在。その為、デ・リーパーの内部では進化が解けてしまう。


あくまで純粋なプログラムの存在である為、デジモンではない。いつ、誰が作り上げたかも定かではないが、原初デジタルワールドの時代には既にあったとも推察されている。現実世界ではネットワークが作られたごく初期に開発されたプログラムで、ワイルドバンチがデジモンの研究を始める遙か以前から存在していた。


高度な進化を遂げた理由も不明。脚本家も「仮説はあるものの、真実はわからない」としている。


デジモンにとっての天敵であり、神クラスである四聖獣さえ、半覚醒状態のデ・リーパーに手も足も出せずに押し切られてしまう。

完全に覚醒した際には、僅か数日でデジタルワールドを半壊させ、スーツェーモンを撃墜している。

各エージェントの強さも中級クラスのADRでさえ完全体クラスのデジモンが歯が立たず、最上級クラスだとロイヤルナイツ七大魔王クラスの上級究極体を圧倒するなど凄まじい優位性を誇る。


デジモンテイマーズ』における一連の騒動の元凶

デジタルワールド拡大とデジモン達の進化の活発化により、そのエネルギーに触発されて再覚醒する。

やがて半覚醒したデ・リーパーは、徐々に封印されていた領域から漏れ出し、四聖獣エリアへと進行を開始。

スーツェーモンがデジエンテレケイアを求め、リアルワールドに進攻したのも、本を糺せばデ・リーパーの侵食に対抗する為であった。


普段は赤い泡状の物体として現れるが、作中後半にレオモンを喪った事で母との死別を思い出し、PTSDを発症した樹莉の声と思考を複製して"人間の感情"も解析し始める。

彼女を模して作り出された実体を持つエージェント第一号は、誰にも気づかれぬまま本物を攫い大本へ取り込んだ後、なり替わってリアルワールドへ潜入。表向きには精神崩壊してしまった樹莉を装いながら、自らを基地局としてインフラ網に乗り移り、リアルワールドを侵食していく。


これらのエージェントデ・リーパーは、それぞれが同一のケーブルで繋がっており、種全体で意識を共有している。

また、その実体も地下に埋まっていた、インフラ用ケーブルを依代に物質化したものとのこと。また、デジモンのデータをロードして肉体を得たという発言もしており、彼らの技にデジモンの技名と同じものがあるのも同様の理由からであろう。


デ・リーパーゾーンを拡大してリアルワールドの大部分を飲み込むほどの侵略を達成するも、テイマーズとパートナーデジモン四聖獣、そして彼らを支援する大人達の尽力により、情報初期化プログラム「シャッガイ」を用いた『オペレーション・ドゥードゥルバグ』によって初期化され、再びデジタルワールドの最深部へと封印された。


しかし、その影響はデジモン達にも及んでパートナーデジモン達は退化。消滅回帰を避ける為デジタルワールドへ帰還せざるを得ない羽目になってしまった。


イグドラシルデクスモンNEOなどデジモンではないボスの先駆け的な存在でもあり、シリーズに残した功績は大きい。

先述の通り、デジモンではないのだが、放送当時のデジモンカードゲームではプレイアブルキャラとして登場しており、バトルスピリッツ(属性は青と紫の混色)や新デジカ(色は白)にも参戦している。


行動原理

上記通り、ネットワーク誕生時ひいてはデジタルワールド創世記から存在する原始的なプログラム。

そのため、初代で選ばれし子供達に倒された存在自体が世界を狂わせるデジモンの形をしたデジモンと言い切れない存在や、双方の世界を自力で行き来したり、二つの世界を支配しようとしたデジモンとも、全く方向性が異なる。


「生物」として強い感情やエゴを得た存在であるデジモンと違って、「プログラム」としての本質から離れる事は決してなく、あくまでも一定以上進化・増殖したデジモンや世界を消去するという目的のみで活動している。

悪意などの感情を全く持たず、当初の機能どおりに動いているに過ぎないという、悪意を持つ存在よりも遙かに質が悪い。


登場デ・リーパー

ADR-01 ジュリタイプ

強さ究極体相当
タイプ諜報タイプ
必殺技α崩壊弾
得意技マインドスキャン

センシティブな作品ジュリーパー

加藤樹莉を解析、模倣して生み出された個体で、リアルワールドに帰還した樹莉と入れ替わっていたが、第45話にて遂に正体を表す。


本物との違いは常にレイプ目かつ無言で、計画の進行と共にどんどん人相の不気味さが増していった。真の姿は顔ぐらいにしか樹莉の面影が残っていないサキュバスじみた怪物で、ここからさらに面影が無くなる。

最終決戦では人間の感情を収集し終えたためにマザーの傀儡となるが、デュークモン:クリムゾンモードと対決。デュークモンの武器を破壊して苦戦させるが、渾身のパンチを受けて倒された。


旧デジカでの名称は『デ・リーパーADR-01』、バトルスピリッツでは『デ・リーパーADR-01ジュリ』、新デジカでは『ADR-01=ジュリ』となっている。


ADR-02 サーチャー

強さ成熟期相当
タイプ情報収集タイプ
必殺技獄門蝶の羽音
得意技ジャミングヘルツ(サーチモンの技)

ディスクで腰部を絞った異形の天使を思わせる個体。

集団で行動し、情報収集を行う。


ADR-03 ペンデュラムフィート

強さ完全体相当
タイプ対空攻撃タイプ
必殺技鳳仙花
得意技シャドウシックル(スナイモンの技)

デスマスクのような顔にローブから鎌状の手足を生やした個体。周囲にデスマスクのような球体ユニットを4基浮遊させており、敵を追尾して攻撃する。

ラピッドモンのホーミングミサイルとメガログラウモンのアトミックブラスターを同時に喰らっても砕けないバリアを展開し、口からの赤いビームや回転させて繰り出す斬撃や完全体三体の技を模倣するなどの強力な能力で優位に立ったが、ベルゼブモン:ブラストモードのデス・スリンガーでケーブルを切断され、トドメに完全体三体の必殺技を浴びて倒された。


ADR-04 バブルス

強さ成熟期相当
タイプ対地戦闘タイプ
必殺技35mmα崩壊速射砲
得意技エネルギーボム(メタルマメモンの技)

サーチャー同様に戦闘員ポジションで、ドーベルモンとそのパートナーであるアリス・マッコイを追跡していた。

腕から波動砲を連続で発射するが、防御力は紙も同然で、成熟期のデジモン相手に負けるほどに弱い。


ADR-05 クリープハンズ

強さ完全体相当
タイプ戦闘タイプ
必殺技螺旋の鞭腕
得意技スクイーズバイン(ザッソーモンの技)

螺旋状に伸びる腕による格闘能力や拘束を得意とする個体で、メガログラウモンラピッドモンを相手に渡り合う戦闘力を見せたが、デュークモンのファイナル・エリシオンとセントガルゴモンのバーストショットを浴びて倒された。


ADR-06 ホーンストライカー

強さ究極体相当
タイプ武将タイプ
必殺技円月蹴り(ワーガルルモンの技)
得意技ボールディブロー(ワーガルルモンの技)

怪力を誇る個体でガードロモンジャスティモンを相手に戦った。

ジャスティスキックを浴びてもビクともしない防御力で徐々に追い詰めて行ったが、サクヤモンの飯綱とセントガンゴモンのバーストショットの連続攻撃で怯み、クリティカルアームでケーブルを切断されて倒された。


ADR-07 パラティスヘッド

強さ究極体クラス
タイプ威力偵察タイプ
必殺技虚撃の口弾
得意技メビウスバイト(グリフォモンの技)

デ・リーパーが占拠した都庁付近で実体化。全身に口が付いた不気味な姿で樹莉の声を真似て話す。

だが親子の概念が存在せず理解できないため、ビデオカメラを生成して樹莉を探しに都庁付近に来た父・肇をスキャンするが、涙する彼の姿を見て樹莉の記憶にある厳格な父の姿とは矛盾があると感じた為か混乱を起こしてしまう。

これをSIBUMIは「未知なるものへの恐怖」ではないかと分析している。


体から伸びる触手と再生力で究極体軍団を苦しめたが、樹莉の父が抵抗を試みた事で隙が生じ、デュークモンに触手を全て串刺しにされて動きが止まったところをジャスティモンのクリティカルアームとガードロモンのディストラクショングレネードを受けて倒された。


ADR-08 オプティマイザー

強さ究極体クラス
タイプ母船タイプ
必殺技46cmα崩壊砲
得意技ミョルニルサンダー(パロットモンの技)

パラティスヘッドに続いて都庁付近に出現。バブルスを大量に製造してデュークモンジャスティモンを苦しめた。

あまりの巨体ゆえに現実世界での飛行手段を持たないデュークモンは弱点であるケーブル部分まで飛び上がる事ができず、完成したグラニの協力を得てようやく撃破に漕ぎ着けた。


ADR-09 ゲートキーパー

強さ究極体クラス
タイプ拠点防衛タイプ
必殺技アクティブウィング
得意技35mmα崩壊速射砲

都庁上空に出現。クルモンと樹莉を捕らえたデ・リーパーの中核「カーネルスフィア」を防護するリング状の個体。

カメラアイで対象をスキャンする。樹莉の声を真似て話し、彼女

リーパー

強さ究極体クラス
タイプ能力統合タイプ
必殺技死神の鎌
得意技α崩壊弾

無数のコードが束になり、全身から無数の鎌を生やした最終形態。

最終決戦で現実世界とデジタルワールドの境界から出現し、ジャスティモンセントガルゴモンサクヤモンと対決。

サクヤモンの力を受けたジャスティモンのクリティカルアームで縦に両断されるも、復活してしまう。

なお、旧デジカではこの姿が最強のデ・リーパーとして扱われている。


マザーデ・リーパー

強さ究極体クラス
タイプ能力統合タイプ
必殺技錆滅の波動
得意技175mmα崩壊弾

都庁や無数のADRを飲み込み、女神像の如き姿に形成された存在。

マザーの名前通り、これまでに現れたADRを生成する能力を持つ。

レッドカードを使ってデ・リーパーゾーンに侵入してきたセントガルゴモンが高速回転する事で発生させた蟻地獄にリーパー諸共に呑み込まれて封印された。

また、樹莉はディーアークから放たれた光で脱出し、クルモンの作り出したバリアで守られており、デュークモン:クリムゾンモードに救出された。


余談

「血液を思わせる赤い体液」「無機物と生物の間をとったようなデザイン」「クラスメイトの女子(未成年)の顔をして襲ってくる」「そもそも話の雰囲気が全体的に暗く謎が多い」などといった点から、恐らくエヴァンゲリオンシリーズの使徒EVA量産機を意識していると思われる。


バトルスピリッツでの系統は異合と冥主となっているが、後者は死神からの連想だろう。

異合はクトゥルフ神話や合体動物をモチーフにした系統である(考案者の小中千昭氏は担当作にクトゥルフネタを盛り込むほどの大のクトゥルフ神話ファンとしても有名であり、それへのオマージュなのであろうか)。


関連タグ

ラスボス

どう足掻いても絶望


イーター(デジモン)…デ・リーパーがあらゆるデータを侵食・初期化するのに対し、イーターはあらゆるデータを取り込み蓄え、際限なく進化する存在と、ある意味で対極の存在。


プロト(ロックマンエグゼ)…マザーデ・リーパーとよく似たデザインの電脳世界の怪物。


関連リンク

小中千昭氏によるデジモン設定集→リンク先

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