概要
携帯機の『デジモンペンデュラムX version1.5』に初登場。
デクスドルゴラモンから生命データ「ドルモン」が分離された姿。長大な腕とワイヤフレームの身体、赤黒い翼が特徴。
すべてのデジモンが持つデジコア(電脳核)がなく、その姿は仮の姿にすぎず、デジモンに分類されないプログラムの類であり、デクスリューションで発現した「デジコアを捕食して存在し続ける」という本能がプログラム化されたかのように活動し、デジコアを探知し体内に取り込んで分解、二度と再構成できないように処理するという『プロセス0』~『プロセスF』を永遠に繰り返す。
単純なプログラムながら、デジコアを持つデジモンが存在し続ける限りその活動を止めることはできず、さらに実体がないため倒すことは不可能に近いまさに極限の終局者である。
その本質は、むしろ全てのデジモン達の天敵に当たるデ・リーパーに近い。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
デジコア(電脳核)を持たないため、デジモンに分類されないプログラムの類で仮の姿で現れるが実体は無い。デジコアを探知し体内に取り込んで分解、二度と再構成できないように処理するという『プロセス0』~『プロセスF』を永遠に繰り返す。単純なプログラムだが、倒すことは不可能な領域の存在だと推測されている。デジコアが無ければ活動を停止させるが、デジコアがある限りその活動を止めない。
進化系統
成長期:ドルモン→成熟期:デクスドルガモン→完全体:デクスドルグレモン→究極体:デクスドルゴラモン→デクスモン
作品での活躍
DIGITAL MONSTER X-evolution
アルファモンに粉砕されたデクスドルゴラモンの破片が再生、進化した姿となり、イクドラシルを討とうとするオメガモンとアルファモンの前に立ちはだかり、オメガモンを捕獲し、分解しようとしたが、アルファモンに邪魔され、王竜剣を装備したアルファモンに手を切られるが、何故かアルファモンの腕に傷が付いた。
デクスモンの翼が切られるも、上記の同様にアルファモンの翼も切られ、切れたアルファモンの翼を捕食した後にデクスモンの翼が再生した。
実はデクスモンはアルファモンの影であり、デクスモンに与えたダメージはアルファモンに還ってしまう上に、アルファモンを喰らうことであっという間に損傷は再生してしまう特性を持っていた。
しかし、その特性を感づいたアルファモンの決死の自己犠牲により、王竜剣をデクスモンを自ら諸共貫かせることで相討ち、消滅したが、アルファモンはドルモンの姿になっており、無事であった。
デジモンクロニクル
デクスドルゴラモンから「ドルモン」と死のデータ「Death-X(デクス)」に分離したことで誕生した。
オメガモンXの攻撃を受け付けず、アルファモンとオウリュウモンと対峙。敗れたオウリュウモンだったが再構築されたアルファモン王竜剣により倒された。
なお、本作は前述のゼヴォや香港作品D-CYBERの元になっておりストーリーが似通っているのもそのため。
D-CYBER
本作での黒幕はメタルファントモンだったが逆に彼を取り込んでいる。
デジモンカードゲーム
新デジカではデジモンクロニクルなどを意識したブースター9弾Xレコードに登場。
新デジカには珍しく、どのデッキにも入れやすい強力さと汎用性を併せ持つカードである。
超究極体相当のLV7デジモンで紫・黒の混色。
効果は
このカードが登場するとき、相手のデジモンとテイマー1体ごとに、支払う登場コスト-3。
【登場時】【進化時】相手のデジモン全てを≪退化1≫。その後、Lv.4以下の相手のデジモン全てを消滅させる。
【相手のターン終了時】[ターンに1回]最も登場コストの低い相手のデジモン全てを消滅させる。
まず、登場時進化時の効果は強力で耐性のないLV5(完全体)までのしかいなければ全てのデジモンが消滅する。
その上もし生き残っても消滅耐性がなければ次のターンにはまたデジモンが消滅する。
さらに攻撃力であるDPが15000という数値も厄介で2023年2月現在、新デジカの素のDP最高値は16000であり、デジモンで直接倒す手段も限られる(レスト状態にならないと基本的には攻撃できないのでまず攻撃自体が難しい)。
さすがに登場コストは新デジカ最大の20であり実戦でそのまま登場させることはほぼ不可能。しかし、登場コスト-3の軽減効果により中盤以降なら登場させることも難しくない数値となる。
このことから進化できない紫や黒以外のデッキでも採用が可能。
強力なオプションカードが大体7~9くらいなのを考えると相手が4体並んでいる状況で8コストで出せれば強いデジモンとして残せる分損しないことも多いだろう。
このためデジモンやテイマーを並べるデッキの天敵ともいえる存在となっている。
特にテイマーの除去手段は少なく自分で減らす方法は限られるためうっかり展開してしまうといつデクスモンが来てもおかしくない状況になってしまうので除去手段がないとデッキによっては完全に停止してしまう。
テイマーを中心としたデッキや小型のデジモンを並べるデッキは環境に長く存在した黄ハイや次弾となる10弾で環境を握ったクロスハートがおり、彼らへのメタとなる一方でその癖のなさからそれらの環境デッキにもミラーを想定して入ることも多かった。
もちろんうっかり気を抜いていると黒や紫のデッキから普通に進化して出てくることもある。
そもそも優勢となっているとデジモンが数体並ぶということは十分あるため逆転カードという側面も持ち合わせている。
レアリティもあるとはいえこうした汎用性の高さが強く評価されており、ある程度縛りのあるデジカにおいてほとんどのデッキで採用が可能という汎用性の面で評価されるというのは珍しい(環境での数は減らしたが追撃要員となるBT8-084のキメラモンは近い)。
テイマーが少ない順当進化メインの高速ワンショット系のデッキや進化元を持たないデジモンの行動を制限する青デッキなど必ずしも全てのデッキの天敵となるわけではなく、特定の特徴やデジモンを指定するカードには邪魔になってしまう可能性も十分あるためさすがに常に入るカードという訳ではないものの強力なデジモンとして認識されている。
余談
厳密にはデジモンではないとはいえ大きく捉えればドルモン系統のデジモンではあるが、デクスモンはデジコアがないためXデジモンではない。X抗体はデジコア内の情報を高度に引き出すデータだからである。旧デジカでは、他のXデジモンと同じカード枠が赤色だったが現在ではXデジモンではないデジモンも多数いるため通常のデジモンと異なる存在としてのカウントだと思われる。