概要
ロイヤルナイツとは、イグドラシルが世界を管理するために集めた、デジタルワールド内で絶対的な強さを誇る13体の聖騎士型デジモンに与えられる称号。
初出はデュークモンのプロフィールより。ただし、当初はあくまでもネットワークセキュリティの最高峰という位置付けであった。イグドラシルとの関連は『デジモンクロニクル』にて明かされた。
ただし、絶対的な「善」では無く、彼等がデジタルワールドの秩序維持の為に必要と判断すれば、時には大量破壊や大量殺戮などの非情な手段も行使する(集う旗本が間違っていれば、質の悪い凶悪な狂信者軍団でしかない)。しかもそれぞれの思想も微妙に異なっており、各々が信じる「正義」に従って行動しているため、それを巡って内紛や離反が起こる事もある。
絶対的に仕える忠誠心の強いデュナスモンが特異の存在とされるほどで、実際各作品でも立場の違いから衝突することが度々ある。
…というより究極体の中でも上位クラスの存在を13体抱える(さすがに全員揃う作品はそうないがそれでも数体は出る)組織なために主人公側に対して悪役、敵対関係で出ることも少なくないし、そのような作品になると作戦内容も正義の名のもとに虐殺を行うようなデジモンや人間への一方的な攻撃になるため「命令を遂行しようとする派閥」と「命令に疑問を持ち反抗する派閥」でぶつかり合う傾向にある。
また圧倒的な実力を持つ彼らですらイグドラシルの手駒でしかなく手の平で踊らされているような状態で、たとえイグドラシルの考えに異を持ったとしても刃向っても太刀打ちするのは難しい。
ガンクゥモンやジエスモンの設定等から平時は姿を見せることもなく実際に組織的な活動をしている訳ではないようだが、メディア作品ではオメガモンとデュークモン、デュナスモンやロードナイトモンなどは「我が友」「我が同胞」と呼び合っているなど信頼関係が無いわけではなく、そうでなくとも既知の関係であるらしい。またそのネームバリューは大きく、一員であると詐称するデジモンもいる。
現在、13体すべてのロイヤルナイツは揃ったが、アルファモンのように姿を現さないデジモンもおり、全員が一同に集まることはない。ある者はイグドラシルへの絶対的な忠誠を、ある者は自分が主と決めた者への感謝を、ある者は比類なき圧倒的な力を……それぞれが決めた己の正義に則り、ロイヤルナイツは自らの使命を遂行している。
イグドラシルが統治するデジタルワールドとは別のサーバーに存在するデジタルワールド・イリアスでは、オリンポス十二神族と名乗るデジモン達が世界を管理をしているように別々ではあるが各作品では基本的に彼らがデジタルワールド全体のような扱いを受けていることがある(というよりメタ的に見て同様の組織が出てくると扱いにくいのだろう)。
デジタルワールド・イリアスはオリンポス十二神族の守護によりロイヤルナイツはとくに干渉を行わなかったが、イグドラシルの意思や世界を覆うウィルスによってはサーバーを越えて対面しその時の衝突や共闘も謎めいている。
一応、円卓の騎士がモチーフではあるが特に誰に対応しているという訳ではない。
作品によって立場が異なるのもあり、円卓の騎士をモチーフとした作品である程度重視される席についても「最後の聖騎士」オメガモン、「空白の席」(13番目とされることも)アルファモン、「13番目のロイヤルナイツ」ジエスモンのように意味は多少異なるとはいえ被ってる点からも窺える。
トップであるイグドラシルに異常や問題が起きると連鎖的にロイヤルナイツにも異常が起きる模様。
当初は主人公デジモンが多く所属しており、これが本勢力の人気の秘訣となっている。
ただし、『フロンティア』世代以降はそれとは全く無関係のデジモンがメンバー入りを果たすようになっていった。
主人公デジモンの進化系に該当するのは、オメガモン(『デジモンアドベンチャー』)、マグナモン(『デジモンアドベンチャー02』)、デュークモン(『デジモンテイマーズ』)、アルフォースブイドラモン(『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』)、アルファモン(『デジモンクロニクル(とそれを原作にした『DIGITAL MONSTER X-evolution』))。
ジエスモンも『リアライズ』でパートナー経験があるので準主役格といった所か(『デジモンクロニクルX』でもロイヤルナイツ側の主要人物として扱われている)。
メンバー
元々デュークモン登場の際にオメガモンやマグナモンと共に所属する組織と設定されたのが始まりで以降少しずつ増えていき、長らくの間(現実で12~13年程)13体全員が揃わなかったが2014年登場のジエスモンでようやく13体全てそろう事になった。
空白の席の主とも呼ばれる抑止力的な存在も含めて合計13体存在していることが明らかになっている。
ガンクゥモンはジエスモン(ハックモン)に自身のロイヤルナイツとしての称号を引き継がせるつもりであり、また、ジエスモンの解説で「長い間ロイヤルナイツに相応しい13体目のデジモンが不在」とあることから常に13人という訳ではなかったようで後継のスカウトも可能らしい。
これらのことから引き継ぎがあることや確実に13体いる組織と解釈することができるためジエスモン以前の前任者のように現在判明していない元メンバーもいるというファンの説もある(マグナモンと同時に公開された「黄金のラピッドモン」のように聖騎士型デジモンが候補に挙がる)。
他にロイヤルナイツの始祖としてインペリアルドラモンパラディンモードが古代デジタルワールドを救ったとして、「守護」をする存在が生まれることになった。
この始祖が開祖と先祖のどちらの意味なのかは不明だがパラディンモードがオメガモン経由で誕生していることを考えると前者だろうか。
メンバーの共通点はタイプが聖騎士型であること(ただし、聖騎士型だからといって必ずしもロイヤルナイツの一員であるというわけではない)だが、ネットワークを守護するための組織であるにもかかわらずウィルス種のデジモンが2名も所属している(ロードナイトモン自身が後述の性格によるものもあるだろうが異質とまで言っている)。想定していた「敵」がデジモン以外の何かであるためなのか、単にあらゆるケースに対応できるように配慮しただけなのかは今の所不明。アルフォースブイドラモンの説明にはロイヤルナイツはデジタルワールド最大の危機に集う予言があるとのことなのでその危機に関係するのかもしれない。
基本的に人型だが、スレイプモン、エグザモンなどの例外も存在する。
全員が他の究極体デジモンと比較しても屈指の能力を持ち、究極体デジモンを複数体を相手にしても優勢に戦うことが多い(もちろん作品による)。
メンバー間の力量は大体同格程度と思われ、明確な優劣が存在することは少ない。
『サイバースルゥース』においてロイヤルナイツ(と代理)5体と主人公で戦っても抑えることのできなかったエグザモン、『デジモンクロニクルX』でガンクゥモンのX抗体を引き継ぎロイヤルナイツが敵わなかったオグドモンX抗体と戦い公式設定を含めロイヤルナイツの力を束ねた技を持つジエスモンGXなどの例はある。
ロイヤルナイツに所属しているデジモンには派生形態があるデジモンもいるが、X抗体以外はロイヤルナイツ扱いされていないケースが多い。
オメガモン(オメガモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ワクチン(Va) |
必殺技 | グレイソード、ガルルキャノン、(ソード・オブ・ルイン) |
通常技 | ダブルトレント、オメガブラスト |
装備 | グレイソード、ガルルキャノン、ブレイブシールド |
所属 | ロイヤルナイツ、ウィルスバスターズ |
遥か昔のデジタルクライシス時、ウィルスバスターズであるウォーグレイモンとメタルガルルモンが、善と平和を望む人々の強い意志と思いと願いによって融合し誕生したロイヤルナイツの一員である究極体の聖騎士型デジモン。
左腕にはウォーグレイモンの形をした盾と剣が、右腕にはメタルガルルモンの形をした大砲とミサイルが装備され、その意匠を強く残している。背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や飛行の際に自動的に装備される。二体のデジモンの特徴を合わせ持ち、優れたトータルバランスを誇る、如何なる状況でも遺憾なくその力を発揮できるハイレベルのオールラウンダーである。
闇との戦いに終止符を打つ『“最後”の聖騎士』でもある(ギリシャ文字の「Ω」はギリシャ文字において最後の文字であるのが由縁)。
必殺技は、炎のエネルギーを集中させて敵を両断する『グレイソード』と、冷気のエネルギーを砲弾のように発射する『ガルルキャノン』。
ロイヤルナイツとしては抜群の知名度と共に頼もしい味方になる一方、時には敵として登場することもある。
ロイヤルナイツのオメガモンとしては基本的に進化をせずに既にオメガモンの状態で出てくることが多く、設定通りウォーグレイモンとメタルガルルモンの合体で生まれたのはサイスルのみ。
派生デジモンは多く存在するがロイヤルナイツ扱いだったのはオメガモンズワルトのみ。それも公式設定や初出の『デジモンジントリックス』以外ではロイヤルナイツにカウントされていない。
逆にオメガモンAlter-Sは設定時点でロイヤルナイツのオメガモンとは別個体。
始祖のインペリアルドラモンパラディンモードの誕生にも関わっている設定だがロイヤルナイツ関係者としてインペリアルドラモンが登場したことがないので関係は不明。
デジモンは一体だけではないので複数体いる可能性もあり、同一個体だとしてもインペリアルドラモンにオメガモンが力を与えて、パラディンモードになってからオメガモンを勧誘したとすれば別におかしくはない。
ファンからの人気はトップクラスであり特別な思いを抱いている人も多い。
マグナモン(マグナモンX)
世代 | アーマー体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | フリー |
必殺技 | エクストリーム・ジハード、プラズマシュート |
得意技 | マグナムパンチ、マグナムキック |
所属 | ロイヤルナイツ |
ブイモンが『奇跡のデジメンタル』で進化したアーマー体デジモン。
いかなる困難な状況に陥ろうとも奇跡の力で切り抜けることができると言われ、一般に成熟期と同程度の力しか持たないアーマー体であるにもかかわらず、絶大な防御能力を持ち、その攻撃力は究極体と対等か、それ以上のものがある。また身に纏ったクロンデジゾイドの鎧の防御力もあって、ロイヤルナイツの守りの要とも言われる。
必殺技は、クロンデジゾイドの鎧から放射状に放つ光線『エクストリーム・ジハード』。
ロイヤルナイツとしての出番は初期メンバーにしてはやや不遇とネタにされることもあるが、その守りの姿勢がどちらに傾くかによって立場が変わる一面があると言える(そもそもアニメでの初登場の時点でキメラモンにボコボコにされたりタケルの暗黒進化ネタの方が話題にされている)。
デュークモン(デュークモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ウィルス(Vi) |
必殺技 | ファイナル・エリシオン |
通常技 | ロイヤルセーバー、スクリューセーバー、セーバーショット |
装備 | 聖槍グラム、聖盾イージス |
所属 | ロイヤルナイツ |
ウィルス種でありながらもロイヤルナイツに所属する究極体デジモン。
ウィルス種の持つ破壊の力を、秩序の維持へと使用する異端な存在である。ただしバランスが崩れれば、一転して世界をも揺るがす混沌の存在へと変貌する危険性を併せ持ち、鎧には危険の象徴『デジタルハザード』のマークが刻まれている。
必殺技は、聖盾イージスから巨大なエネルギーを発射する『ファイナル・エリシオン』。
ロイヤルナイツとして登場した作品では最初は敵対したとしても命令に疑問を持ち逆らい主人公側の味方になるため、ある意味では同じウィルス種のロードナイトモンと異なる立場でロイヤルナイツでの異質な存在として機能していると言える。
元々人気も高く、D-Arts発売時のAs'まりあのコメントではロイヤルナイツの両翼と呼ばれるだけあって目立った活躍も多い。
更なる強化形態としてクリムゾンモードが存在するが現時点ではロイヤルナイツ扱いはされていない。
デュナスモン(デュナスモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | データ(Da) |
必殺技 | ドラゴンズロア、ブレス・オブ・ワイバーン |
所属 | ロイヤルナイツ |
飛竜の力を持つロイヤルナイツの一員でクロンデジゾイドの鎧を身にまとう。武士道騎士道精神が強く、己の忠義を貫く。パワー型のデジモンである。
ロードナイトモン(ロードナイトモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ウィルス(Vi) |
必殺技 | アージェントフィアー、スパイラルマスカレード |
装備 | パイルバンカー |
所属 | ロイヤルナイツ |
ロイヤルナイツの一体で、全てのナイトモンを従えるデジモン。
腕のパイルバンカーは攻防一体の盾。冷酷で悪には容赦しない性格とは裏腹に、正義のためならその悪の味方にもなる等の矛盾に満ちた所業にも平然と手を染める。
本人が自称したこともあるようにデュークモン同様ロイヤルナイツとしては異端の存在(ウィルス種)。そのためか、ロイヤルナイツが出る作品では独善的な一面が見られる倒すべき敵として登場することが多く、ロードナイトモンの存在は『ロイヤルナイツの負の側面の象徴』と言える。
味方の場合(ほぼないが)でもフロンティアのナルシスト気味な性格が継承される傾向にある。
アルフォースブイドラモン(アルフォースブイドラモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ワクチン(Va) |
必殺技 | シャイニングVフォース、アルフォースセイバー |
特殊技 | テンセグレートシールド |
装備 | Vブレスレット |
所属 | ロイヤルナイツ |
古代デジタルワールドから伝わる、ある「予言」の中にだけ登場する伝説上の聖騎士型デジモン(この「予言」とは、デジタルワールドの最大の危機に「予言」の下、ロイヤルナイツが集結するというもの)。
両腕には、武器やシールドを展開する「Vブレスレット」を装備している。また、全身をクロンデジゾイドの中でも希少で軽く機動力に優れたブルーデジゾイドの鎧に身を包み、神速のスピードを持つ。
超究極体(フューチャーモード)が存在するがロイヤルナイツ以前にゼロマル固有の進化先と言える。
クレニアムモン(クレニアムモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ワクチン(Va) |
必殺技 | エンド・ワルツ |
通常技 | ゴッドブレス |
装備 | 魔槍クラウ・ソラス、魔楯アヴァロン |
所属 | ロイヤルナイツ |
イグドラシルにコード操作された「ブラックデジゾイド」の鎧に身を包む、ロイヤルナイツの一体。
誰もが最初にその姿を見た時にはウィルス種のデジモンだと思いそうな外見をしており、実際、暗黒騎士型デジモンであるカオスデュークモンの如く魔槍と魔楯を装備する。しかし、れっきとしたワクチン種の聖騎士型デジモンであり、ロイヤルナイツの中で最も礼節をわきまえたデジモンでもある。
完璧主義者であるため、イグドラシルから与えられた任務の達成率はロイヤルナイツの中でもトップクラス。戦いにおいては一騎打ちで敵を打ち破ることを信条としている。
スレイプモン(スレイプモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ワクチン(Va) |
必殺技 | ビフロスト、オーディンズブレス |
通常技 | タクティクスメア |
装備 | 聖弩ムスペルヘイム、聖盾ニフルヘイム |
所属 | ロイヤルナイツ |
獣人の姿をしたロイヤルナイツの一体。クロンデジゾイドの中でも最も硬い「レッドデジゾイド」を鎧として装備。
6本の足を持ち、超高速移動が可能。デジタルワールドの北極付近でデジモン誕生のデータを守っているといわれている。
ロイヤルナイツの中でも異形ともいえる獣型のシルエットを持つとあるが彼の登場後に四足歩行に変形したり竜だったりするメンバーが増えた。
ドゥフトモン(ドゥフトモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | データ(Da) |
必殺技 | エルンストウェル |
通常技 | アウススターベン |
所属 | ロイヤルナイツ |
獣の鎧をまとう聖騎士型デジモン。ロイヤルナイツの一員であり戦士であると同時に策士の一面もあるとされている。
屈指の戦略家として他のロイヤルナイツも一目置かれており、各々の信じる正義の道を持つ故に対立の多いロイヤルナイツを統率する類まれなる能力を持つといわれている。戦士と策士、人と獣の二面性を合わせ持ち、基本状態が人型、レオパルドモードと呼ばれる獣型の姿を有し自ら戦闘に赴き戦場を駆け抜ける。
戦士と策士、知性と野生、人と獣、相反する二面性を合わせ持つその存在は、どちらにも偏らないと言うある種の中庸の意味合いを込められ、また世界を救うために、善にも悪にもなるロイヤルナイツのニュアンスそのものを表している。
ロイヤルナイツを統率すると言っても前述の通り内部争いが起きる組織なため実際統率できているかは微妙なところ。
一応、ロイヤルナイツとして登場した作品では初登場のセイバーズを除けば過激派側のリーダー的存在だったり、知的な一面を見せるなどその才能を生かした活躍をしている。
しかし、悪として破壊や殺戮に手を染める事が多い為、ロードナイトモンに並ぶ『ロイヤルナイツの負の象徴』として扱われている。
エグザモン(エグザモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | データ(Da) |
必殺技 | アヴァロンズゲート、ペンドラゴンズグローリー、ドラゴニックインパクト |
装備 | カレドヴールフ、アンブロジウス |
所属 | ロイヤルナイツ |
ロイヤルナイツに所属しているが、同時にすべての竜型デジモンの頂点に立つ存在でもあり、そのことから「竜帝」の異名を持つが、四大竜との関係は不明である。
構成するデータ質量が極めて膨大だったため、従来のデジタル機器ではその姿を描画する事ができず、最新のデジタルシステムによってようやくその存在が明らかになったとされている。
全てクロンデジゾイドで構成された四枚の巨大な翼「カレドヴールフ」は独自の意思を持っており、時には飛翔のための翼に、時にはエグザモンの身を守る楯となる。そして手に持った巨大ランス「アンブロジウス」にはさまざまな効果を持つウィルスの仕込まれた特殊弾が装填され、中距離や遠距離からの攻撃だけでなく、これを敵に突き立ててゼロ距離からウィルス弾を撃ちこむ等多彩な攻撃パターンを確立することが出来る。
ガンクゥモン(ガンクゥモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | データ(Da) |
必殺技 | 鉄拳制裁、ちゃぶ台返し、地神!神鳴!神馳!親父! |
所属 | ロイヤルナイツ |
聖騎士型デジモンでロイヤルナイツを継承されたデジモン。
デジタルワールド最南西部に居を構えるとされているものの、同じ場所に留まることは稀で、次代を担わせるハックモンを連れ、デジタルワールドの各地を旅しながら異変や混沌の兆候を潰して回っている。
存在を見せることが少ない他のロイヤルナイツとは違って現地に降り立って活動しており、気心知れたデジモンも数多くいる。
自身のロイヤルナイツとしての称号をハックモンに継がせるべく過酷な試練を与え、道中もシスタモン姉妹にハックモンの鍛錬を任せている。頑固な性格故に厳しくハックモンに接するその態度は、他のロイヤルナイツに負けない一人前になってほしいとする優しさの裏返しである。
ガンクゥモンには身体から浮き出す‟ヒヌカムイ”が常にいて、言葉は出さないが問答無用で手を出す。‟ヒヌカムイ”自身も成熟期からの進化過程にあり、そのパワーが覚醒した時、敵と認知されたいかなるデジモンも存在しえないとされている。
騎士風の見た目が多い中スレイプモン等とは別の意味で異形な姿。
設定通りロイヤルナイツを後述のジエスモンに継がせた(つまりロイヤルナイツをやめた)作品もあるのだが基本的に彼もロイヤルナイツのままとして扱われている。
ジエスモン(ジエスモンX)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | データ(Da) |
必殺技 | 轍剣成敗、シュベルトガイスト、アウスジェネリクス |
所属 | ロイヤルナイツ |
長い間ロイヤルナイツにふさわしいとされる13体目のデジモンが不在であったが、ガンクゥモンが出会った成長期デジモン「ハックモン」にその素質を見出した。
そうして数々の過酷な試練で鍛え上げられたハックモンは成熟期・完全体を経て、究極体にして13体目のロイヤルナイツ「ジエスモン」へと進化したのである。
セイバーハックモンの胸のクリスタルが輝き完全を超えた究極の姿となり、ネットワークセキュリティの最高位とされるロイヤルナイツの称号を得た聖騎士型デジモン。
デジタルワールド各地に起こる異変や混沌の兆しを感知する能力を備え、どのロイヤルナイツよりもイチ早く駆けつける。単独で行動するよりも近くのデジモンやシスタモン達と連携し対応にあたるという、ロイヤルナイツでも稀なチームでの活動を行うのは他者を信頼し、自分への過信を行わないためである。
X抗体の更なる進化先であるジエスモンGXの活躍は他と異なりロイヤルナイツとしての出番のみ。
アルファモン(アルファモン王竜剣)
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 聖騎士型 |
属性 | ワクチン(Va) |
必殺技 | デジタライズ・オブ・ソウル、聖剣グレイダルファー |
所属 | ロイヤルナイツ |
異名 | “孤高の隠士”、“空白の席の主” |
13番目のロイヤルナイツであり、神話の中にしか登場しないはずのデジモン。ロイヤルナイツの一員にして、ロイヤルナイツの抑止力的な存在。
その戦闘力は圧倒的で、アルファインフォースという特殊能力は過ぎた戦闘時間を瞬間的に取り戻す能力であり、そのため、アルファモンの怒涛の攻撃は一瞬で終了し、相手を倒す最後の一撃しか認識する事は出来ない。
空白の席という特殊な立場からある程度互いを知るロイヤルナイツですら存在を知らなかったり、ロイヤルナイツの暴走を止める立場を担う。
ロイヤルナイツにおいては唯一無二の立場ともいえるため目立つ活躍も多い(一方、その特異性から一時期ハブられていたことはあった)。
オメガモンやデュークモンと共に立体商品化も多くロイヤルナイツの出世頭ともいえる。
オウリュウモンが剣となったアルファモン王竜剣は基本ロイヤルナイツとしてカウントされているが王竜剣がそのまま武器や技扱いされてロイヤルナイツのアルファモンもオウリュウモンに言及されずに王竜剣を使用しているケースもある。
各作品内でのロイヤルナイツ
ロイヤルナイツとして作品に登場する場合は、悪役か初めは敵対していたがイグドラシルに反旗を翻す、という場合が多い。
デジモンフロンティア
デュナスモン、ロードナイトモンが登場。
ルーチェモンの配下として動き、デジタルワールドのデータを次々にロードしていった。最終目的は現実世界へ行くキーを手に入れ、支配する事。
この作品ではあくまで「ルーチェモンに仕える聖騎士型デジモンのチーム」という意味合いが強く、現在のような「イグドラシルに仕える聖騎士団」という位置付けにはなかった。そもそもこの時期の「ロイヤルナイツ」という組織は現在のように明確な設定が定められていなかったので仕方がない話である。
この為、唯一ロイヤルナイツが「絶対悪」という扱いになった作品でもある。
一応、バロモンが正しい心を持つロイヤルナイツがルーチェモンに協力していたことに動揺しているため当時存在していた守護組織的な認識は作品内でもあったようだ。ただ、この辺りについてあまり明確な言及はなく、ロイヤルナイツの2人はその理由をルーチェモンが支配した方がいい程度の答えで済ませており、人間世界への侵攻を悲願として語るなどあまりあてにならない。
完全な悪役として出ていた一方、デュナスモンとロードナイトモンは互いの危機には駆けつけており、2人での人間世界への侵攻を夢として約束し、敗北の際には相手のことを気にしていることから意外と信頼関係は強かった様子。
この二体は究極体を複数体相手にしても余裕なほどにかなり強く、カイゼルグレイモンとマグナガルルモンでも何回も挑んでも敗れ、デジモンシリーズの中でも屈指の敗北数となった(厳密には互角に戦えることも増えていって戦闘での敗北自体はそこまででもないが守る対象であるコードの防衛失敗という形は続いた)。
DIGITAL_MONSTER_X-evolution
オメガモン、デュークモン、マグナモン、アルファモンが登場(ロードナイトモンも声のみの登場)。
他は未登場だが、一応13体揃っていることが劇中確認できる(ジエスモンやガンクゥモンだったのかは流石に不明だが)。
公式設定通り、イグドラシル配下の騎士団という設定が採用された初のアニメ作品となった。
当初はイグドラシルの意思に従い、生き残ったデジモンたちの粛清を行っていた。中にはイグドラシルの正義に疑念を抱くデジモンも少なくはなく、抑止力として覚醒したアルファモン、オメガモン、デュークモンが離反し、アルファモンからX抗体を受け継いだオメガモンXがユグドラシルをオールデリートで消去した。
デジモンセイバーズ
クレニアムモン、デュークモン、オメガモン、マグナモン、デュナスモン、ロードナイトモン、アルフォースブイドラモン、ドゥフトモン、スレイプモンが登場(アルファモンもOPのみ登場)。
やはりというか公式設定で13体揃う前に製作された為、全員登場することはなかった。
倒されてデジタマに還ると天上からの光でデジタルワールドに自動送還される。
倉田が起こしたデジモンたちの大量虐殺に怒り、現実世界に報復を考えるが、一度は大門英の懇願により、侵攻を中止を検討するが、メルクリモンが倉田に殺された為に本格的に侵攻を開始する(スレイプモンはその為のスパイとして送り込まれたが、これが原因で真っ先に離反者となった)。
クレニアムモンをはじめ、基本的にはデジモン思いの高潔な騎士が揃っているが、ドゥフトモンのような大義の為ならば弱いデジモンを平気で犠牲にするデジモンも所属しており、ドゥフトモンとロードナイトモンはDATSメンバーによって倒されている。
離反者はスレイプモン、デュークモン、オメガモン、アルフォースブイドラモン、マグナモン、デュナスモン、クレニアムモンの7人と史上最多クラス。離反理由の殆どが、双方の世界が崩壊の危機を迎えた為に、世界を支えるクレニアムモンに加勢する必要が出てきたが故。
「X-evo」に引き続きイグドラシル配下としての登場になるが、これはTVアニメシリーズでは最初で最後の試み。というのも、デジモンアドベンチャーtri.ではアルファモンがイグドラシル配下として登場し、アドベンチャー世界でもロイヤルナイツが組織として存在するように思われたが、実際はジエスモンはホメオスタシス側、オメガモンはこれまで通りに選ばれし子供のパートナーという扱いであった為である(なお、アドベンチャーシリーズではロイヤルナイツと言う概念は存在しない)。
デジモンクロスウォーズ(漫画)
アルフォースブイドラモン、デュナスモン、ロードナイトモン、クレニアムモン、ドゥフトモンが本編に、マグナモン、エグザモン、デュークモン、アルファモン、オメガモン、スレイプモンが回想およびおまけ漫画に登場。
こちらではイグドラシルが廃棄された為、穏健なホメオスタシス配下になっている。
滅亡を呼ぶ「赤黒の双頭龍」を捜索中にバグラ軍と交戦、タクティモンの蛇鉄封神丸によってデジタルワールドがゾーンに分割されてしまった為にさすがのロイヤルナイツも散り散りになってしまい、苦戦を強いられた。
また、強さもロイヤルナイツ一辺倒にならないように調整されており、タクティモンがロイヤルナイツ三人分の戦闘力を持つとされ、オメガモンもバグラモンが『オメガインフォース』をクラッキングして漸く倒せるほどの実力者として描かれている。Vテイマー01で強敵とされたアルカディモンに対してもドゥフトモンがワクチンを生成してアルフォースブイドラモンが仕留めるという連携を見せて勝利している。
一応、未登場の面々は別の場所で戦っていたという扱い。
本作では綺麗なロイヤルナイツである数少ない完全な味方サイドでの登場。
徹頭徹尾味方側であるロードナイトモンの気持ち悪さはある意味必読である。
デジモンストーリーサイバースルゥース
上記13体のロイヤルナイツが全員登場している(※)、数少ない作品。
ちなみに派生作品の「ハッカーズメモリー」ではDLCとしてオメガモン、デュークモン、アルファモン、ドゥフトモン、ロードナイトモンがSD化した個体「NX」が登場している。
※厳密にいえば、一体だけ例外で、同姓同名の別人となるが。
デジモンリアライズ
13体全員が登場。
主にもんのパートナーデジモンであるハックモン=ジエスモンやロイヤルナイツ側の代表者としてドゥフトモンやエグザモンが活躍する。
各々が強力なデジモンであるという設定自体は変わらないが、究極体デジモン2体にドゥフトモンが追い詰められたり、復活したルーチェモンSMを相手に戦った際には、13体揃っているにもかかわらず、ドゥフトモンが編んだウィルスプログラムをエグザモンが撃ち込み、アルファモン:王龍剣が一撃を見舞ってようやく撤退に追い込んだという具合に苦戦描写もかなり多い。特定のデジモンにだけパワーバランスが集中しすぎない為であろうか。
DIGITAL_Chronicle_X
メンバー全員がX_進化して登場している。
メンバー登場歴
あくまで初登場作品について述べ、『デジモン図鑑』を除いた雑誌や公式サイトでの先行公開は除外とする。
なお、単なる色違いや派生種は除外し、『アドベンチャー:』でモードチェンジ扱いされているオメガモンAlter-Sも別カウントとする。
該当メンバー | 初登場作 | 備考 |
---|---|---|
オメガモン | デジモンアドベンチャー アノードテイマー&カソードテイマー(1999) | オメガモン名義は『ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)から |
マグナモン | D-3 ブイモンver.(2000) | |
デュークモン | ディーアーク ver.1(2001) | |
デュナスモン | ディースキャナ ver.2.0(2002) | |
ロードナイトモン | デジタルモンスターカードゲーム アルティメットバトルセット ロイヤルナイツセット(2002) | |
アルフォースブイドラモン | デジモンペンデュラムプログレス1.0 DRAGON'S ROAR(2002) | |
アルファモン | デジモンペンデュラムX version1.0(2003) | |
クレニアムモン | デジタルモンスターカードゲーム デジタライズブースター(2005) | |
スレイプモン | デジモンアクセル アルティメットゲノム(2005) | |
ドゥフトモン | デジモンセイバーズ(2007) | |
エグザモン | 究極対戦!!デジモンバトルターミナル02(2007) | |
ガンクゥモン | PSP版デジモンアドベンチャー(2013) | |
ジエスモン | デジヴァイス ver.15th(2014) |
モードチェンジ
該当メンバー | 初登場作 | 備考 |
---|---|---|
デュークモン:クリムゾンモード | ディーアーク アルティメットVERSION(2001) | |
アルフォースブイドラモン超究極体 | デジモンアドベンチャー Vテイマー01(2003) | |
アルファモン:王竜剣 | デジモンペンデュラムX version3.0(2003) | |
ドゥフトモン:レオパルドモード | デジタルモンスター カードゲームα X抗体×ハイブリッド体(2007) | |
オメガモン:マーシフルモード | デジモンアドベンチャーtri.(2018) |
X抗体
該当メンバー | 初登場作 | 備考 |
---|---|---|
オメガモンX | デジタルモンスターカードゲーム スターターVer.9 戦慄のドルゴラモンデック&粛清のオメガモンデック(2003) | |
デュークモンX | デジタルモンスターカードゲーム アルティメットバトルセット X-進化ボックス(2003) | |
マグナモンX | デジタルモンスターカードゲーム ブースター22 覚醒・禁断の闇進化(2003) | |
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