円卓の騎士【The Kights of Round table】とは、ケルト伝承最大の英雄・アーサー王に仕える戦士たちのことである。
概要
アーサー王に忠誠を誓い、近臣としてその席を置く騎士たちの総称。
円卓の上でアーサー王に忠誠を誓った精鋭たちであり、この円卓に名を連ねる騎士たちも多くの伝説や後世での物語のモチーフとされる者が多い。
常に12の席が存在し、アーサー王を含めて12人になるように設定されていた。
その椅子と円卓には、アーサーの師匠である魔術師・マーリンの魔法がかかっており、万一円卓の誰かが死したときに、その空席を埋めるにふさわしい騎士でなければ魔法で弾き飛ばされて座れない(=後継者として認められない)ようになっていた。
ただし12番目の席は、アーサー王を含めると13番目となり、その席は『イスカリオテのユダ』の席として、誰にも座れないよう強力な呪いとそれにふさわしい素材を用いていたという。
のちに、ランスロットの息子であるガラハッドが勇敢にもその席に挑戦し、見事に12番目の席を射止めている。……ただし、裏切ったのはガラハッドではなく、その父だったという皮肉な結末を迎えるわけなのだが。
円卓に名を連ねる騎士たち(50音順)
名前 | 補足 |
---|---|
アグロヴァル卿 | ペリノア王の息子。 |
アコーロン卿 | モルガンの愛人。エクスカリバーの鞘を意図しない形で手に入れ、王と決闘する。 |
アグラヴェイン卿 | オークニーのロット王とアーサー王の異父姉モルゴース王妃の息子。 |
アレスタント卿 | |
アレミラ卿 | |
エクター・ド・マリス卿 | ベンウィックのバン王の息子でランスロットの弟。 |
ガウェイン卿 | ロット王とモルゴース王妃の息子。午前に力が3倍になる。武器はガラティーン。 |
カラドック卿 | 呪いの蛇によって腕が萎えた騎士。 |
ガラハッド卿 | ランスロットとペレス王の娘エレイン姫の息子。聖杯探索に参加。 |
ガヘリス卿 | ロット王とモルゴース王妃の息子。 |
ガレス卿 | ロット王とモルゴース王妃の息子。 |
グリフレット卿 | ルーカンとベディヴィアの子。 |
ケイ卿 | アーサー王の養父エクトル卿の息子。アーサー王の義兄。 |
ゲライント卿 | |
コンスタンチン卿 | 実在した暴君。アーサー王伝説に取り込まれてからは聖人かつアーサー王の後継者とされている。 |
サグラモール卿 | ハンガリー王と東ローマ帝国の娘の息子。 |
ダゴネット卿 | アーサー王のお気に入りである円卓のお笑い担当。 |
ディナダン卿 | ブルーノ卿の弟または子 |
トー卿 | ペリノア王の庶子。白い鹿を追っている。 |
トリスタン卿 | ローヌア王リヴァランと王妃ブランシュフルールの息子、悲しみの子 |
パロミデス卿 | サラセン人。「唸る獣」の探求をしたことで有名な騎士 |
パーシヴァル卿 | 妖精の一族、またはペリノア王の息子。聖杯を手に入れる騎士 |
ファーガス卿 | 農夫の息子。 |
ブルーノ卿 | 馬術は未熟だが、徒歩の戦いに強い騎士。ダブダブのコートが特徴。 |
ブレオベリス卿 | 横柄な性格の騎士。 |
フローレンス卿 | ガウェイン卿の息子。 |
ベディヴィア卿 | 隻腕の騎士。エクスカリバーを湖の乙女に返却した。 |
ペリノア王 | 地位的にはアーサー王と同格。エクスカリバーを叩き折った武勇に優れた騎士。 |
ペレアス卿 | 湖の乙女に愛された騎士。 |
ボールス卿 | ガニス(ゴール)の王の息子。ランスロットを慕い、アーサー王に反抗的な唯一の騎士。 |
マーハウス卿 | アイルランドの王族。アイルランドとコーンウォールの紛争でトリスタンと対立。 |
モードレッド卿 | アーサー王とモルゴース王妃の息子。不義の子 |
ライオネル卿 | ランスロットの従兄弟。ある日死んでしまうが、突然蘇る。 |
ラモラック卿 | ペリノア王の息子。パーシヴァルの兄 |
ランスロット卿 | ベンウィックのバン王の息子。「湖の騎士」と呼ばれ、アロンダイトと呼ばれる剣を持つ。 |
ルーカン卿 | |
ローエングリン卿 | パーシヴァルの子、聖杯の騎士。円卓の騎士にカウントされない場合が多い。 |
ユーウェイン卿 | ゴール王ユリエンスの息子。ライオンを友としている。 |
題材、モチーフにした関連作品
デジタルモンスター
本作に存在するグループの一つ「ロイヤルナイツ」は円卓の騎士をモチーフにしており、「円卓の席」が登場する作品も存在する。
SDガンダム外伝
キングガンダム編サブタイトルのひとつ。→円卓の騎士(SDガンダム外伝)
コードギアス 反逆のルルーシュR2
「ナイト・オブ・ラウンズ」という神聖ブリタニア帝国皇帝、シャルル・ジ・ブリタニアの専属騎士達がいる他、KMFやキャラクターの名前、地名に円卓の騎士の名前や武器などを用いており、またキャラクター自体にもアーサー王関係を彷彿とさせる関係性などが用いられている。
Fateシリーズ
各シリーズの主要人物として数名の円卓の騎士が、現代の魔術師同士の戦いによって召喚されている。円卓組も参照。
グランブルーファンタジー
王都フェードラッヘを中心とした騎士メンバー3人と関係者に円卓の騎士の名が多く使用されている。
七つの大罪シリーズ
終盤トリスタンとランスロットが登場する。続編『黙示録の四騎士』では数多くの円卓の騎士がメインキャラクターとして登場。又、同作者の連載デビュー作であるライジングインパクトにも同名のキャラクターが登場する。
ソニックと暗黒の騎士
ランスロット、パーシヴァル、ガウェイン、ガラハッド、ラモラックの5人がそれぞれシャドウ、ブレイズ、ナックルズ、シルバー、ジェットに瓜二つの人物として登場している。(ガラハッドとラモラックは本編未登場)
スーパーロボット大戦R
主人公が所属する(デフォルト)部隊名が「ラウンドナイツ」。(円卓の騎士から由来したのだろうが、作中では「部隊名決まるまで8時間かかった」としか語られていない)
ファイナルファンタジーシリーズ
初出は『FF7』。13人の騎士達が1分40秒近い演出時間をかけて武器や魔法で暴行…もとい猛攻を加え、その威力は全体にほぼカンストダメージ×13回。
ディバインゲート
聖王アーサーと他12名で構成された特務機関として登場。
アーサーが不在の折ランスロット以外の構成員は6匹の文明竜に瀕死にまで追いやられた。
ちなみに文明竜は能力を開放したランスロットにより全滅した。
星刻の竜騎士
ヒロインたちが従えているドラゴン、使用する武器の名前に円卓の騎士の名前に由来する物が多い。
アンリミテッド:サガ
マイス編・ヴェント編に登場するボス「ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル」。
元々12名いたのだが、かつてアンデッドの封印にやられ、それを強引に解除しようとした1人が封印と相打ちになって消滅したため、11名になっている。
エースコンバットゼロ
ストーリー自体アーサー王伝説がモチーフになっており、登場するエースパイロットにも円卓の騎士に由来する名前を持つ者がいる。
トランスフォーマー:最後の騎士王
マーリンの杖と騎士たちの円卓は地球に飛来したガーディアンナイツによって授けられたもの。12の騎士たちの背後にそれぞれ一人ずつトランスフォーマーの騎士が立ち、アーサー王の栄光を築いたとされる。
円卓の生徒
タイトルが円卓の騎士をモチーフにしている他、主人公に仕える「マァリン」というキャラクターも登場する。
パワプロアプリ及びパワプロサクセススペシャル
円卓高校の元ネタがアーサー王伝説であり、円卓の騎士をもじったキャラクター(阿麻央真、ランスロット、望戸紅、久根美亜)が登場する。
なお、円卓高校配信以前は青道高校(ダイヤのAコラボシナリオ)、ヴァンプ高校、鳴響高校のラスボスとして登場(その際に阿麻、望戸、ランスロット以外に円卓の騎士をもじった名前のザコプロが登場)。
バトルスピリッツ
円卓の騎士をモチーフとした紫属性のスピリット「闇騎士」が登場するが、ガラハドやベディヴィアなどの有名騎士は勿論、アグロヴァルなどのマイナー騎士に入れ替わっている事も。系統は全て「魔影」。
燃えろアーサー
SF西遊記スタージンガーの後番組として、神谷明主演でアニメ化された事がある。
聖なる剣を引き抜いたアーサー王子を主人公として、仲間の騎士達と友情を深めながら悪の魔法使いと戦う、剣と魔法の勧善懲悪ヒロイックファンタジーに改変されている…のだが、あまりにも時代に早過ぎたのか人気も振るわなかった。
その為に急遽路線変更され、アーサー王子が身分を隠して旅をする水戸黄門みたいな内容となり、本作を知ってる者の間では怪作として噂されている。
仮面ライダーセイバー
円卓の騎士をモチーフとした物語『キングオブアーサー』の伝承が封じ込まれたワンダーライドブックが登場する。
キングスマン
主人公が属する、イギリスに本部を持つ国際諜報機関「キングスマン」のメンバーはアーサー王と円卓の騎士のコードネームを与えられており、メンバーが欠けると後任者を現メンバーによる審査で選抜する。