概要
アーサー王の義兄で、父はエクター卿。(※円卓のエクターとは別人。)
ある時、ケイ卿は試合の日に槍を忘れた(もしくは折ってしまった)ため、アーサーを自宅まで走らせ、代わりの槍または剣を取りに行かせた。しかし、生憎とふさわしい武具は見当たらず、アーサーは大聖堂前の石に突き刺さっていた剣を引き抜き、これを代わりとして持っていった。
この剣こそ、ブリテンの王を定める「選定の剣」であった。
この経緯から、ケイ卿はアーサー王伝説の始まりに(間接的とは言え)関与した人物と言うことができる。アーサーが即位した後、ケイ卿は円卓の騎士の一員となり、王の側近中の側近として仕えた。武勇伝としては、アーサー王や同僚のベディヴィア卿と共にモン・サン・ミシェルの巨人を倒したというものがある。ケイ卿の最期については諸説あり、ローマ軍との戦闘で敗死したとの説や、「カムランの戦い」で戦死した説などがある。
実は「マビノギオン」に登場するほど起源の古い騎士であり、九日九晩水の中にいても呼吸が出来たり、手から熱を放射して洗濯物を乾かしたり、気分が良いと身長がでかくなったり、敵に負わせた傷は治らないなど超人的な逸話が多い。しかし、そういった超人的な逸話も現在知られるアーサー王伝説では薄れていき、何かと悪態をつく性格になっていった。
以上の超人的な逸話からケイが登場する作品のファンから「ケイはセイバートロン星出身なのではないか?」とネタにされる事もあるようだ。だいたいこの映画のせいなんだけども…。